まく月で草丈が決まる
コスモスは日が短くなると花芽をつける短日性の花で、まく時期が早いほど咲くまでの期間が長くなり、その分背が高くなります。四月にまくと一メートルを超えて倒れやすく、七月にまけば五十センチ前後でまとまります。花壇の広さと、支柱を立てる手間で決めてください。
早咲き品種は日の長さに関係なく、まいてから二か月ほどで咲きます。春に早咲き種をまけば夏から、七月に普通種をまけば秋の彼岸から十一月まで、まき時をずらすと長く花をつなげます。
| 時期 | 咲く時期 | 草丈と特徴 |
|---|---|---|
| 4月〜5月 | 早咲き種は7月から、普通種は9月から | 1メートル超。倒れやすく支柱が要る |
| 6月 | 8月下旬〜10月 | 70〜100センチ。摘心で低く保てる |
| 7月〜8月上旬 | 9月下旬〜11月 | 40〜70センチ。倒れにくく初心者向き |
| 8月中旬以降 | 10月〜霜まで | 30〜50センチ。小株で花数は少なめ |
関東平野部なら七月上旬にまいた普通種が、秋の彼岸ころに手ごろな高さで咲きます。迷ったらこの時期を基準にしてください。
直まきが基本、やせ地でよい
コスモスは移植を嫌うほどではありませんが、直根が伸びるので花壇に直まきするのが一番よく育ちます。肥えた土だと茎ばかり伸びて倒れるため、元肥(植え付け前に土へ入れておく肥料)は入れないか、ごく少量にします。前作の野菜の肥料が残っている場所なら何も足しません。
- 日なたで水はけのよい場所
- 一日六時間以上日が当たり、雨の後に水がたまらない場所を選びます。日陰では茎が細く伸びて花が減ります。
- ばらまきか点まき
- 広い花壇なら手で薄くばらまき、狭い場所なら三十センチ間隔に三、四粒ずつ点まきします。密にまきすぎると細い株ばかりになります。
- 覆土は五ミリ
- 種が隠れる程度に土を薄くかけ、手で軽く押さえます。深すぎると発芽がそろわず、浅すぎると雨で流れます。
- 発芽まで乾かさない
- まいた直後にたっぷり水をやり、発芽する一週間ほどは表土が乾いたら朝に水をやります。芽が出た後は雨に任せて構いません。
ポット苗を買って植えるなら
夏から秋に出回るポット苗を植えるときは、根鉢を崩さずそのまま植えます。すでに草丈が三十センチを超えて花がついている苗は、根が回りきって植えた後に伸びにくいので、まだ小さくつぼみのない苗を選ぶほうが長く楽しめます。
植えた直後に株元へたっぷり水をやり、根付くまでの一週間は朝の水やりを続けます。三日ほど葉がしおれても、朝に葉が起き上がっていれば根付いています。
| 苗の状態 | 選ぶかどうか | 理由 |
|---|---|---|
| 草丈十五センチ以下でつぼみなし | 選ぶ | 植えてから伸びて花数が増える |
| 草丈三十センチ以上で開花中 | 急ぐときだけ | 根が回っていて伸びにくい |
| 下葉が黄色く茎が細い | 避ける | 水切れか徒長で回復しにくい |
| ポットの底から根が出ている | 避ける | 根鉢が固まり新しい根が出にくい |
発芽しない、細く倒れるときの原因と直し方
十日以上たっても芽が出ないときは、種が古いか、まいた直後の大雨で流れたか、覆土が深すぎたかのどれかです。コスモスの種は二年ほどで発芽率が落ちます。一か所掘って種が見当たらなければ流れているので、まき直します。
芽が出た後に細く倒れるのは、密植で光が足りないか、肥料が多すぎるかです。間引きで株間を空け、追肥は一切しません。倒れた苗は起こさず、株元に土を寄せて安定させ、伸びてきた芽が立ち上がるのを待ちます。
- 種を掘って見る
- 発芽しない場所を指で掘り、種があればふくらみを確かめます。固く乾いたままなら水不足、見つからなければ流失なのでまき直します。
- 倒れた苗は土寄せ
- 細く倒れた苗は無理に起こさず、株元に土寄せ(株の根元へ土を寄せて盛ること)をして固定します。先端は自然に上を向きます。
- まき直しは八月上旬まで
- 関東平野部なら八月上旬までにまき直せば霜までに咲きます。それより遅ければ早咲き品種に切り替えます。
間引きは本葉四枚までに
発芽は五日から十日でそろいます。混み合ったまま育てると茎が細くなって倒れやすく、花も小さくなります。本葉二枚で三センチ、本葉四枚で最終株間まで二回に分けて間引きます。抜くと隣の根を傷めるので、はさみで地際を切ると安全です。
- 本葉二枚で一回目
- 細くて葉色の薄い芽から切り、三センチおきに残します。徒長(光不足で細長く伸びること)した芽は残しても倒れます。
- 本葉四枚で二回目
- 普通種は株間三十センチ、早咲きの矮性種は二十センチに広げます。群れて咲かせたいなら二十センチまで詰めても大丈夫です。
- 残す株を見て選ぶ
- 茎が太く葉と葉の間隔が詰まった株を残します。背が高いだけの株は後で倒れやすく、選ぶ基準にはなりません。
間引いた苗は本葉二枚までなら土ごとすくって植え直せます。それより大きい苗は根が切れて育ちが止まりがちです。
種まきの手順
コスモスは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
コスモスの種まきでよくある質問
コスモスの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
コスモスの種はどうやってまく?
点まき / ばらまきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
コスモスの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
コスモスの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
コスモスは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
コスモスの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
コスモスの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
コスモスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコスモスの育て方にまとめています。
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