摘心するかどうかは草丈で決める
摘心(茎の先を摘んで枝分かれを促すこと)をすると、一本の茎が三、四本に分かれて花数が増え、草丈も低く抑えられます。春まきで一メートルを超える見込みなら必ず行い、七月以降にまいて五十センチ前後で収まるなら、しなくても構いません。
| 時期 | 摘心の要否 | 理由 |
|---|---|---|
| 4〜5月まき | 二回する | 放置すると一メートル超で倒れる |
| 6月まき | 一回する | 七十センチ前後に抑えて花数を増やす |
| 7月まき | 一回か省略 | もともと低く、花数も十分 |
| 8月以降まき | しない | 生育期間が短く、摘心すると花が遅れる |
早咲き品種は摘心すると開花が二週間ほど遅れます。夏に早く咲かせたいなら摘心せず、そのまま咲かせてから切り戻します。
一回目は草丈二十センチで
草丈が二十センチ、本葉が六枚から八枚になったころが一回目の適期です。先端の柔らかい部分を、上から二節目の葉の上で摘み取ります。残した葉の付け根からわき芽(葉の付け根から出る新しい芽)が伸びて、それぞれが花をつける枝になります。晴れた日の午前中に行うと切り口が早く乾きます。
- 上から二節分を摘む
- 茎の先端から数えて二節目の葉のすぐ上を、指先か清潔なはさみで摘みます。柔らかい先端だけを取り、固い部分は切りません。
- わき芽の伸びを確かめる
- 一週間から十日で、残した葉の付け根から芽が伸びます。三、四本そろっていれば成功です。出が悪ければ薄い液肥を一回だけ与えます。
- 二回目は枝が二十センチで
- 春まきなら、伸びた枝が二十センチになったら同じ要領でもう一度摘みます。六月下旬までに終えると秋の花に響きません。
伸びすぎた株の切り戻し
摘心が遅れて草丈が六十センチを超えてしまった株や、梅雨明けに徒長(光不足で細長く伸びること)した株は、思い切って切り戻します。コスモスは切っても節から新しい枝が出るので、株の高さの半分まで切って大丈夫です。切った直後は貧相に見えますが、二週間で新芽がそろいます。
切り戻しの時期は関東平野部で八月下旬までです。九月に入ってから切ると、花芽ができ始めた枝を落とすことになり、開花が十月末までずれ込みます。
- 半分の高さで切る
- 株全体を見て、一番高い枝を基準に半分の高さで切ります。葉が残る節のすぐ上で切ると新芽が出やすくなります。
- 細い枝は根元から
- 内側で混み合う細い枝は、高さを合わせるのではなく根元から抜くように切ります。残す枝に光と風が通ります。
- 切った後は水を控える
- 葉が減った分だけ水を吸う量も減ります。切り戻し後一週間は水を控えめにし、新芽が出てから通常に戻します。
切り戻した枝の先端に小さなつぼみがついていたら、水に挿して室内で咲かせられます。捨てずに花瓶へどうぞ。
花後の切り戻しで二度目の盛りを
九月の花が一段落して花が小さくなり、葉が黄ばんできたら、株全体を三分の一ほど切り戻します。花がら摘みだけでは追いつかないほど花が減ったときの手当てです。切ってから二、三週間で新しい枝に花が上がり、十月中旬から霜まで二度目の盛りが来ます。
- 花が小さくなったら
- 咲いている花の直径が最初の三分の二ほどに縮み、つぼみの数も減ってきたら合図です。九月下旬までに切ると十月の花に間に合います。
- 三分の一を切る
- 全体の高さの三分の一を目安に、葉のある節の上で切りそろえます。株の中央の枯れ枝や黄ばんだ葉も一緒に取り除きます。
- 切った後に薄い液肥
- 切り戻し直後に規定の倍に薄めた液体肥料を一回だけ与えます。それ以上は茎が太るだけなので与えません。
切り戻した株は一時的に花がなくなります。花壇の一部を残して順番に切ると、途切れずに花を見られます。
摘心後に枝が出ない、遅れたときの見分け方
摘心して二週間たってもわき芽が伸びないときは、切った位置が低すぎて残った節に芽がなかったか、水切れで株が止まっているかのどちらかです。株元に葉が残っていれば、そのうち下の節から芽が出るので水をやって待ちます。葉が一枚もなければ回復しにくいので、周りの株で補います。
摘心の時期を逃して八月に入ってしまったときは、摘心ではなく切り戻しに切り替えます。まだ小さなつぼみが見えるだけなら、八月下旬までに半分の高さで切れば十月に咲きます。つぼみがはっきり色づいているなら切らず、そのまま咲かせてから花後に切り戻します。
| 状態 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 摘心後二週間で芽が出ない | 残した節に葉があるか見る | 葉があれば水をやって待つ |
| わき芽が一本しか出ない | 他の節の芽が枯れていないか | 一本立ちで育て花後に切り戻す |
| 八月に草丈六十センチ超 | つぼみが色づいているか | 色づく前なら半分に切り戻す |
| 九月に伸びすぎて倒れそう | つぼみの数を確かめる | 切らずに支柱で支えて咲かせる |
コスモスの剪定・切り戻しに使うもの
切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。
アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。スプレー式。
株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。
茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。
- 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。
コスモスの長く咲かせるコツは作物ページに
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