水やりは生育段階で変える
ダリアは葉の面積が大きく、真夏は一日で鉢の土が乾くほど水を使います。反面、球根は水につかると腐るので、芽が出るまでと休眠に入る秋以降は控えめにします。段階ごとの目安を頭に入れ、土の表面と葉の様子を見て量を決めます。
| 時期 | 水やりの目安 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 植え付けから発芽まで | 土が乾いたら少量 | 表面が白く乾いたら軽く湿らす程度 |
| 発芽から梅雨まで | 地植えは雨任せ、鉢は二日に一回 | 鉢の表面が乾いたら |
| 真夏 | 地植えも朝にたっぷり、鉢は朝夕 | 昼にしおれても夕方に戻れば正常 |
| 秋の開花期 | 鉢は一日一回 | 表面が乾いたら鉢底から流れるまで |
| 霜の後 | 止める | 掘り上げの準備に入る |
真夏に昼間しおれていても、夕方に戻れば水切れではありません。夕方も戻らないときだけ水を足します。
追肥は控えめに続ける
ダリアは肥料が多いと茎が軟らかく伸び、倒れやすくなるうえに花が減ります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、芽が二十センチほど伸びたころから始め、緩効性の粒状肥料を月に一回、株元から少し離して置く程度で十分です。
真夏は生育が鈍るので肥料を止め、涼しくなる九月に再開します。花を大きくしたいときはリン酸とカリの多い花用の液肥を、つぼみが見えてから二週間に一回与えます。
- 芽が二十センチで開始
- 発芽後すぐの追肥は根を傷めます。茎が二十センチほどに伸びて葉が数段開いたころに、緩効性肥料を株元から十センチ離して一握り置きます。
- 月に一回、真夏は休む
- 六月まで月一回。七月と八月は生育が止まるので与えず、九月上旬に再開します。夏に与えると根を傷めるだけです。
- つぼみが見えたら花用液肥
- つぼみが色づき始めたら、規定に薄めた花用液肥を二週間に一回。窒素の多い肥料は花色が薄くなるので避けます。
- 葉の色を見て加減
- 葉が濃い緑で大きすぎるときは肥料が多い目安なので一回飛ばします。葉が黄色く小さいときは肥料切れか根の傷みです。
摘心で枝数を増やし草丈を抑える
苗が三十センチほどに伸びて本葉が四段から五段になったら、摘心(茎の先を摘んで枝分かれさせること)します。一本立ちのままだと背だけ高くなって倒れやすく、花数も少なくなります。摘心すると脇から枝が出て、草丈が抑えられ花が四本から六本に増えます。
大輪種で一輪を大きく咲かせたいときは摘心せず、逆に脇芽を取り除いて一本に養分を集めます。目的によって手入れが逆になるので、育てる品種で決めておきます。
- 本葉四段から五段で先端を摘む
- 先端の柔らかい芽を、一番上の葉の付け根のすぐ上で指かハサミで取ります。残した葉の付け根から脇枝が出ます。
- 脇枝は四本から六本に
- 出てきた脇枝のうち、太いものを四本から六本残し、細いものは付け根から取ります。多く残すと花が小さくなります。
- 大輪は一本仕立て
- 一輪を大きくしたいときは摘心せず、主茎の脇芽を早めにかき取ります。つぼみも先端の一つだけ残して他は摘みます。
支柱と誘引で倒れを防ぐ
ダリアの茎は中が空洞で、風と花の重みで簡単に折れます。植え付け時に立てた支柱に、茎が三十センチ伸びるごとにひもで結びます。摘心して枝が増えた株は、支柱を三本立てて周りをひもで囲う方法が楽です。
台風の前は花とつぼみを一度切り、株を軽くしておくと折れずにすみます。折れた茎は残しておくと腐りの入口になるので、付け根から切って処分します。
- 三十センチごとに結ぶ
- 茎と支柱の間にひもを八の字にかけ、茎が太っても食い込まないよう少しゆとりを持たせて結びます。
- 枝が増えたら囲い支柱
- 株の周りに三本の支柱を立て、高さ三十センチごとにひもを一周させます。枝がひもの内側に収まり、風で開きません。
- 台風前は切って軽く
- 強風の予報が出たら、開いている花と大きいつぼみを切って室内に飾ります。株が軽くなり、茎が折れにくくなります。
花がら摘みと切り戻しで秋に咲かせる
咲き終わった花を残すと種を作ろうとして株が疲れ、次のつぼみが上がりません。花弁が反り返って色あせたら、花茎の下の葉の付け根で切ります。切った位置から脇芽が伸びて次の花になります。
真夏に花が小さくなり株が乱れたら、七月下旬から八月上旬に地上部を三分の一から半分の高さまで切り戻します。涼しくなってから新しい枝が伸び、九月下旬から十一月に最も美しい秋の花が咲きます。
- 葉の付け根で切る
- 花茎を、下にある葉の一段目か二段目の付け根のすぐ上で切ります。葉のない裸の茎を残すと枯れ込みます。
- 夏の切り戻しは葉を残す
- 株の高さの半分ほどで、各枝に葉が二段から三段残る位置で切ります。全部の葉を落とすと株が弱ります。
- 切り戻し後は追肥を再開
- 新芽が出て葉が開いたら、九月に緩効性肥料を置き、つぼみが見えたら花用液肥に切り替えます。
切り戻しは八月中旬までに終えます。遅れると秋の開花が霜に間に合いません。
葉と花の様子で見るトラブルの原因
ダリアの不調は水と肥料の過不足が葉に出ます。花が小さい、茎が倒れる、葉が黄色いといった症状は原因が逆のこともあるので、土の湿り具合と肥料の履歴を思い出してから判断します。
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 茎が軟らかく倒れる | 窒素過多か日照不足 | 肥料を止め、支柱で支える |
| 花が小さく色が薄い | 真夏の高温か肥料切れ | 夏なら切り戻して秋に期待。秋なら花用液肥 |
| 下葉が黄色く枯れ上がる | 過湿か根の傷み | 水を控え、株元の枯れ葉を外す |
| 葉が縮れて小さい | ウイルス病かアブラムシ | 虫を退治。縮れが進む株は処分 |
| つぼみが開かず腐る | 長雨か灰色かび病 | 雨よけと風通し。傷んだつぼみは切る |
ダリアの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ダリアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はダリアの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。