球根は首に芽があるものを選ぶ
ダリアの球根はサツマイモに似た形ですが、芽は球根そのものからは出ず、球根が付いている茎の付け根、いわゆる首の部分からしか出ません。首が折れていたり、芽の点がない球根はいくら太くても芽が出ないので、買うときと分けるときは首を必ず確かめます。
店頭で袋入りの球根を選ぶときは、首に小さな突起や赤みのある芽の点が見えるもの、球根がしなびていないものを選びます。カビが生えたものや、押すと柔らかいものは避けてください。
| 見た目 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 首に芽の点や小さな芽がある | よい球根 | 芽は首からしか出ないので確実に育つ |
| 球根は太いが首が折れている | 避ける | 芽が出ない。大きさは関係ない |
| 少ししなびている | 植えてよい | 水を吸えば戻る。首が生きていれば問題ない |
| 柔らかく黒ずみやカビ | 避ける | 腐りが入っている。他の球根にも広がる |
芽が見えない球根は、植え付け前に湿らせたバーミキュライトに埋めて二十度ほどで二週間置くと、首から芽が動いて判断できます。
植え付けは霜が終わってから
植え付けの適期は遅霜の心配がなくなり、地温が十五度ほどになる四月中旬から五月上旬です。早く植えると芽が出た直後に霜に当たって黒くなり、遅すぎると夏の高温期に生育が間に合わず、秋の花が小さくなります。
球根は暗い土の中でしか芽が動かないので、植える時点で芽が出ていなくても構いません。植えてから芽が地上に出るまで二週間から一か月かかります。
| 地域 | 植え付け適期 | 目安 |
|---|---|---|
| 暖地 | 3月下旬〜4月中旬 | 桜が散ったころ |
| 中間地 | 4月中旬〜5月上旬 | 遅霜の心配がなくなってから |
| 寒冷地 | 5月中旬〜6月上旬 | 地温が十五度を超えてから |
場所は日当たりと水はけを両立させる
ダリアは一日六時間以上の日照がないと茎が細く伸び、花が小さくなります。同時に球根は過湿で腐りやすいので、雨の後に水がたまらない場所を選びます。粘土質の畑は腐葉土と軽石を混ぜ、土を十センチから十五センチ盛った高うねにします。
地植えの土は植え付けの二週間前に苦土石灰を一平方メートルあたり百グラムほど混ぜて中和し、一週間前に堆肥と元肥(植え付け時に土へ混ぜる肥料)の緩効性肥料を混ぜておきます。肥料が多すぎると葉ばかり茂って花が減るので、規定量を守ります。
- 深さ三十センチまで耕す
- 球根の下に根が伸びる空間が必要です。植える場所を深さ三十センチほど掘り返し、石と前作の根を取り除いてから堆肥を混ぜます。
- 株間は五十センチ以上
- 大輪種は一株が一メートル近く広がるので、株間五十センチから七十センチ空けます。中小輪でも四十センチは必要です。
- 支柱は植え付けと同時に
- 後から支柱を刺すと球根を突き刺します。植える前に球根の横に一メートル以上の支柱を立て、その根元に球根を置きます。
芽を上に向けて浅めに植える
球根は横に寝かせ、首の芽を上に向けて置き、土を五センチから七センチかぶせます。深く植えると芽が地上に出るまで時間がかかり、途中で腐ることがあります。球根の上に土が薄く乗る程度と覚えておくと失敗しません。
植え付け後の水やりは、芽が地上に出るまでは控えめにします。芽の出る前に水を多く与えると、まだ根のない球根が水を吸えずに腐ります。土が乾いていれば軽く湿らせる程度で十分です。
- 芽を支柱側に向ける
- 首の芽が支柱の根元を向くように球根を寝かせます。伸びた茎がそのまま支柱に沿うので、後の誘引が楽になります。
- 土は五センチから七センチ
- 球根の上に土を五センチから七センチかぶせ、手で軽く押さえます。深すぎると発芽が遅れ、浅すぎると乾いて芽が傷みます。
- 芽が出るまで水は控える
- 植え付け直後に軽く水をやり、その後は土の表面が乾いてから少量ずつ。芽が地上に出て葉が開いたら通常の水やりに切り替えます。
一つの球根から複数の芽が出たら、太い芽を一本か二本残して他はかき取ります。芽が多いと茎が細くなり、花が小さくなります。
鉢とプランターで育てる場合
鉢で育てるなら、中小輪の品種か鉢向きの矮性種を選びます。大輪種は根の量が多く、鉢では水切れと根詰まりで力を出せません。鉢の大きさは球根一つに対して八号から十号の深鉢が目安で、支柱を立てられる深さがあるものを選びます。
| 鉢 | 向く品種 | 注意点 |
|---|---|---|
| 八号深鉢 | 矮性種、小輪種 | 夏は朝夕二回の水やりが必要 |
| 十号深鉢 | 中輪種 | 支柱を鉢の縁に立てて誘引する |
| 六十五センチプランター | 矮性種を二株 | 株間三十センチ。土は深さ二十五センチ以上 |
| 五号以下の鉢 | 向かない | 球根が育たず翌年に残らない |
鉢の土は草花用培養土に軽石の小粒を二割ほど混ぜ、水はけを高めます。鉢底石も忘れずに入れます。
芽が出ないときの原因と立て直し
植えて一か月たっても芽が出ないときは、掘り上げて球根の状態を確かめます。球根が固く首が生きていれば時間の問題で、柔らかく腐っていれば手遅れです。原因は水のやりすぎか、首の芽がなかったかのどちらかがほとんどです。
| 状態 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 球根は固いが芽がない | 低温で芽が動いていない | そのまま埋め戻して二週間待つ |
| 球根が柔らかく黒い | 過湿で腐った | 処分する。同じ場所に植え直さない |
| 首の部分だけ枯れている | 芽のない球根だった | 別の球根を用意する |
| 芽が出たが黒く枯れた | 遅霜に当たった | 球根が生きていれば脇から次の芽が出る |
ダリアの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
ダリアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はダリアの育て方にまとめています。
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