植える場所を日当たりで決める
ドウダンツツジは春に白い釣り鐘型の花を付け、秋に燃えるように紅葉する落葉低木です。花も紅葉も日当たりが良いほど鮮やかになり、日陰では枝が間延びして紅葉が茶色っぽくなります。生け垣にも一本立ちにも使え、高さは放任で2メートルから3メートル、刈り込めば1メートル以下でも保てます。
根が浅く横に広がるので、夏に乾きやすい場所では株元に腐葉土を敷いて乾燥を防ぎます。寒さには強く、北海道南部から九州まで庭植えできます。
| 場面 | 向き不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 南向きで一日中日が当たる | 最適 | 花付きも紅葉も最も良い |
| 午前だけ日が当たる東側 | 適する | 紅葉はやや遅いがきれいに色づく |
| 建物の北側 | 不向き | 枝が間延びし紅葉が茶色くなる |
| 西日だけが強く当たる | やや不向き | 夏に葉焼けしやすい。株元を覆えば可 |
| 生け垣として道路沿い | 適する | 刈り込みに強く排気にも比較的耐える |
土は酸性で水はけの良いものにする
ツツジの仲間なので、酸性の土でないと根が養分を吸えず、葉が黄色くなります。庭土に石灰をまいている場所や、コンクリートの基礎のそばはアルカリに寄りやすいので、鹿沼土やピートモスを混ぜて酸性に調整します。根は細く、水がたまる土では腐るので、粘土質の庭では盛り土にして植えます。
土の酸度は酸度計か試験紙で確かめると確実です。ペーハー5から6が目安で、7に近ければピートモスを多めに混ぜます。近くにツツジやサツキが元気に育っているなら、その土はそのまま使えます。
| 土の種類 | 問題 | 改良の目安 |
|---|---|---|
| ふつうの庭土 | 特になし | 鹿沼土3割と腐葉土2割を混ぜる |
| 粘土質で水が残る | 根腐れ | 20センチ盛り土にし、鹿沼土4割と軽石1割を混ぜる |
| 石灰をまいた畑の跡 | アルカリで葉が黄化 | ピートモス4割と鹿沼土3割を混ぜる |
| 砂質ですぐ乾く | 水切れ | 腐葉土4割とピートモス2割を混ぜる |
鹿沼土は酸性で水はけが良く、ツツジ類に定番の土です。ピートモスは酸度未調整のものを選びます。
植え付けは落葉期の11月か3月
植え付けの適期は葉が落ちた後の11月から12月と、芽が動く前の2月下旬から3月です。落葉期は根の負担が少なく、失敗がほとんどありません。春に花付きの苗を買った場合は、花が終わってから植えるか、根鉢を崩さずにそのまま植えます。真夏の植え付けは乾燥で枯れやすいので避けます。
苗は枝が細かく分かれて全体に葉が付いているものを選びます。枝の少ない苗は日陰で育ったもので、庭に出すと形が整うまで数年かかります。
- 植え穴を掘る
- 根鉢の2倍から3倍の幅で、深さは根鉢と同じにします。根が浅く広がるので、幅を十分に取ることが大切です。
- 土を混ぜて戻す
- 掘った土に鹿沼土3割と腐葉土2割を混ぜて穴の底に戻し、根鉢を置いたときに上面が地面と同じ高さになるよう調整します。
- 根鉢を軽くほぐして植える
- 根鉢の表面と底を手で軽くほぐし、穴に据えて土を戻します。深植えは厳禁で、根鉢の上面が少し見える程度にします。
- 水鉢を作って水をやる
- 株の周りに土手を作り、そこに水をためて根鉢に染み込ませます。土が沈んだら足し、最後に腐葉土を3センチほど敷きます。
生け垣にする場合の株間
生け垣にするなら、苗の高さ50センチから80センチのものを30センチから40センチ間隔で植えます。間隔が広いと隙間が埋まるまで数年かかり、狭いと蒸れて内側の葉が落ちます。植えた年は刈り込まず、翌年の花後から高さと幅をそろえて刈り始めます。
生け垣は端から端まで同じ土にすると生育がそろいます。植え溝を一本掘って土を混ぜてから並べて植えると、後で一部だけ黄化するような差が出にくくなります。
- 植え溝を掘る
- 幅50センチ、深さ30センチの溝を通しで掘り、鹿沼土と腐葉土を混ぜた土を戻します。
- 間隔をそろえて置く
- 苗を30センチから40センチ間隔で仮置きし、枝の向きをそろえてから植えます。枝の張った面を表に向けます。
- 支柱で列を保つ
- 横に竹の支柱を渡し、それぞれの苗をひもで結んで列を保ちます。根付くまでの1年は風で傾きやすいためです。
植え付け後に葉が黄色くなるときの原因
植えた後に新しい葉が黄色く、葉脈だけ緑に残るのは土がアルカリに寄っている合図です。ピートモスを株元に混ぜ込むか、酸性にする専用の肥料を与えると数か月で戻ります。葉全体が茶色く縮れるなら乾燥、下の葉から落ちるなら水のやりすぎか深植えです。
根が浅いので、植え付け後の1年は乾燥が最大の敵です。夏に晴れが続くときは朝に株元へたっぷり水を与え、腐葉土の覆いを切らさないようにします。
| 葉の見た目 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 新葉が葉脈だけ緑で黄色い | 土がアルカリ寄り | ピートモスを株元に混ぜ、酸性肥料を与える |
| 葉全体が茶色く縮れる | 乾燥 | 朝に水を与え、株元を厚く覆う |
| 下の葉から黄色く落ちる | 過湿か深植え | 水を控え、株元の土を根鉢が見えるまで取り除く |
| 葉の縁だけ焼ける | 西日の葉焼け | 株元を覆い、翌年から西側に日よけをする |
ドウダンツツジの植え付けに使うもの
木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。
数量は苗木 1 本を単位にしています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。
- 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
- 規格の目安
- 幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。
幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
- 規格の目安
- 粒状で長く効くタイプ。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。
植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。
- 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
- 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。
ドウダンツツジの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はドウダンツツジの育て方にまとめています。
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