水やりは根の浅さを意識する
ドウダンツツジの根は地表から20センチほどの浅い層に細かく広がります。乾燥が続くと葉の縁が縮れ、ひどいと夏に落葉して秋の紅葉が見られません。地植えでも植え付けから2年は晴れが続いたら株元に水を与え、根付いた後も夏に10日以上雨がなければたっぷり与えます。
鉢植えは乾きやすく、夏は毎日、春秋は表土が乾いたら鉢底から流れるまで与えます。冬は落葉していても根は生きているので、週に1回ほど暖かい日に与えます。
| 時期 | 地植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 植え付け〜2年目 | 晴れが4〜5日続いたら朝に | 表土が乾いたら |
| 根付いた株の春秋 | 不要 | 表土が乾いたら |
| 夏 | 10日以上雨がなければ朝に | 毎朝。猛暑日は夕方も |
| 冬(落葉中) | 不要 | 週に1回、暖かい日の午前中 |
株元に腐葉土やバークチップを5センチ敷いておくと、水やりの回数が半分ほどに減ります。
肥料は少なめに、時期を守る
ドウダンツツジは肥料が少なくても育ち、多すぎると枝が伸びて花が減ります。地植えなら1月から2月に寒肥として油かすと骨粉を混ぜたものを一握り、花が終わった5月にお礼肥として同じものを半握り与えるだけで足ります。鉢植えは春と花後と9月に緩効性の粒状肥料を規定量の半分ずつ置きます。
夏の追肥(育ちの途中で足す肥料)は不要です。7月から8月は花芽が作られる時期で、この時期に窒素が多いと花芽より枝葉に養分が回ります。9月以降の肥料も翌春の花には効かず、紅葉の色を鈍らせるので与えません。
鉢植えの肥料は置き肥が基本で、液体肥料は効きが早すぎて枝が間延びします。葉の色が極端に薄いときだけ、薄めた液体肥料を春に一度与える程度にします。
| 時期 | 地植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 油かすと骨粉を一握り | 不要 |
| 3月 | 不要 | 緩効性の粒状肥料を規定の半量 |
| 5月(花後) | 油かすと骨粉を半握り | 緩効性の粒状肥料を規定の半量 |
| 9月 | 不要 | 緩効性の粒状肥料を規定の半量 |
土の酸性を保つ手当て
植え付けのときに酸性にした土も、数年たつと雨や水道水で中性に戻ります。新しい葉が葉脈だけ緑で黄色くなったら、酸性が足りない合図です。株元にピートモスや鹿沼土を混ぜ込むか、ツツジ用として売られている酸性の肥料を与えると、数か月で葉の色が戻ります。
コンクリートの塀や基礎のそばに植えている株は、雨でコンクリートから溶け出す成分で土がアルカリに寄りやすく、毎年のように黄化することがあります。この場合は毎春ピートモスを株元に敷いて、酸性を補い続けます。
- 葉の色を見て判断する
- 春の新葉が黄色っぽく、葉脈だけ緑に残っていたら酸性不足です。古い葉が黄色いだけなら自然な落葉なので何もしません。
- ピートモスを混ぜ込む
- 株元から30センチの範囲の土を5センチほど浅く掘り、酸度未調整のピートモスを混ぜて戻します。根が浅いので深く掘りません。
- 酸性の肥料を与える
- ツツジ用の酸性肥料を規定量置きます。効き始めるまで1か月ほどかかるので、葉が戻るまで待ちます。
夏の乾燥と葉焼けを防ぐ
紅葉を美しく見せるには、夏の葉を傷めないことが大切です。夏に乾燥や葉焼けで葉が傷むと、秋に色づく前に茶色くなって落ちます。株元の覆いを切らさず、西日が強い場所では夏だけ寒冷紗を張ります。鉢植えは夏は午前中だけ日が当たる場所に移すと葉が傷みません。
夕方に葉に水をかける葉水は、葉の温度を下げてハダニも防げます。ただし日中にかけると水滴がレンズになって葉焼けするので、日が陰ってからにします。
- 株元を厚く覆う
- 6月に腐葉土かバークチップを5センチ敷き直します。土の温度が上がりにくくなり、乾きも遅くなります。
- 西日をさえぎる
- 西側に強い日が当たる株は、7月から8月だけ寒冷紗を西側に立てます。上を開けておけば紅葉に必要な日照は確保できます。
- 夕方に葉水をかける
- 猛暑日が続くときは日が陰ってからホースで葉全体に水をかけます。乾燥で縮れかけた葉が持ち直します。
紅葉がきれいに出ないときの見分け
ドウダンツツジの紅葉は、日当たり、昼夜の温度差、夏の葉の健康の3つで決まります。日陰では黄色っぽく、夏に葉が傷んでいると茶色く落ちます。肥料が多いと葉が青いまま冬を迎えます。紅葉が悪かった年は、どれが原因かを見分けて翌年の管理を直します。
紅葉の時期は関東の平野部で11月中旬から12月上旬です。10月にまだ緑でも正常で、霜が降りるころに一気に色づきます。色づく直前に雨が少なく晴れが続くと、赤がより鮮やかになります。
| 紅葉の見た目 | 考えられる原因 | 翌年に直すこと |
|---|---|---|
| 黄色っぽく赤くならない | 日照不足 | 周囲の枝を透かすか、日当たりへ移す |
| 茶色くなって落ちる | 夏の乾燥か葉焼け | 株元を覆い、西日をさえぎる |
| 緑のまま落葉する | 秋の肥料過多 | 9月以降の肥料をやめる |
| 一部だけ赤い | 日の当たる面だけ色づく | 周囲の障害物を取り除く |
ドウダンツツジの育てている間に使うもの
木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。
数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。
- 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。
樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。
出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」
- バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
- 数量の目安
- 株元 1 ㎡ で 50L 前後。
夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。
- 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
- 規格の目安
- 幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。
- 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。
株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。
- 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
- 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。
ドウダンツツジの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はドウダンツツジの育て方にまとめています。
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