種と挿し木を使い分ける
エバーフレッシュは室内でも淡い黄白色の丸い花を咲かせ、赤く曲がったさやの中に黒い種ができます。この種はまきやすく発芽率も高いのが特徴です。一方、挿し木は発根率が三割から五割程度で、失敗も多い方法です。何を目的に増やすかで方法を選びます。
| 目的 | 向いている方法 | 時期 | 成功のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 数を多く増やしたい | 種まき | 採ってすぐか5〜6月 | 高い |
| 親と同じ姿を残したい | 挿し木 | 6〜7月 | 低め |
| 剪定した枝を無駄にしたくない | 挿し木か水挿し | 5〜7月 | 低め |
| 大きくなりすぎた株を仕立て直したい | 強い切り戻しと挿し木の併用 | 6月上旬 | 本株は高い |
種を採る
花は五月から六月ごろ、夕方に開いて甘い香りを放ち、一晩でしぼみます。花のあとに緑のさやができ、秋に赤く色づいてねじれ、割れると黒くつやのある種が見えます。種は乾くと発芽力が落ちるので、採ったらすぐにまくか、湿らせたまま冷蔵庫で春まで保存します。
- さやが赤くねじれたら採る
- 赤く色づいてねじれ、割れ始めたさやから黒い種を取ります。緑のうちに採ると未熟で発芽しません。
- すぐにまくのが一番
- 採った種は乾かさずに当日か翌日にまきます。保存するなら湿らせた清潔な砂と一緒に袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で春まで置きます。
- 市販の種は水に一晩つける
- 乾いた種は表面が固いので、ぬるま湯に一晩つけて吸水させてからまきます。ふくらまない種は発芽しにくいので除きます。
種まきの手順
- 小さな鉢に一粒ずつ
- 種まき用の清潔な土を三号鉢に入れ、種を一センチほどの深さに一粒まきます。まとめてまくと根がからんで分けにくくなります。
- 二十五度前後で明るい日陰に
- 発芽には二十度以上が必要で、二十五度前後が最も早く、一〜二週間で芽が出ます。土が乾かないよう霧吹きで湿らせます。
- 本葉が出たら明るい窓辺へ
- 芽が出て葉が開いたら、レース越しの明るい場所に移します。暗いままだとひょろ長く伸びて倒れます。
- 高さ十五センチで一回目の植え替え
- 十五センチほどに育ち、鉢底から根が見えたら四号鉢へ。生育が速いので、その年の秋までにもう一回り大きくなることもあります。
種から育てた株は葉が細かく、はじめは弱々しく見えますが、二年目から急に太ります。最初の冬は十五度以上を保つと安心です。
挿し木の手順
挿し木は六月から七月の、その年に伸びた若い枝を使います。硬くなった古い枝は発根しません。成功率は高くないので、剪定した枝を五本から十本まとめて挿し、根づいたものだけ育てるつもりで取り組みます。
- 若い枝の先端十〜十五センチを切る
- 今年伸びた緑色でやや締まった枝を選び、先端から十〜十五センチで切ります。切り口は葉の付け根のすぐ下で、斜めに切ります。
- 下の葉を落とし上の葉を減らす
- 土に入る部分の葉を取り、残す葉も三〜四枚に減らします。細かい葉が多いと水分が抜けすぎて枯れます。
- 水を一時間吸わせて挿す
- 切り口を水に一時間つけたあと、湿らせた赤玉土の小粒か挿し木用土に三〜四センチ挿します。発根剤があれば切り口に付けます。
- 明るい日陰で乾かさない
- 直射を避けた明るい場所に置き、土を乾かさないようにします。透明な袋をかぶせて湿度を保つと成功率が上がります。
- 一〜二か月で新芽を確かめる
- 新しい芽が動き出したら発根の合図です。軽く引いて抵抗があれば根が出ているので、三号鉢に植え替えて袋を外します。
水挿しは根の様子が見える
土に挿すより成功率は下がりますが、根が出る様子を目で確かめられるので、初めてなら水挿しも試す価値があります。水は毎日替え、根が二〜三センチになったら土に移します。水の根は土に慣れるのに時間がかかるので、移したあとしばらく乾かさないようにします。
- 毎日水を替える
- コップに水を入れて枝を挿し、明るい日陰に置きます。水が濁ると切り口が腐るので、毎日新しい水に替えます。
- 根が三センチで土へ
- 根が二〜三センチ伸びたら、伸ばしすぎる前に土へ植えます。長く水で育てた根は土でうまく働きません。
発根しないときの原因の切り分け
挿し木が枯れる原因は、枝の選び方・時期・乾燥の三つにほぼ絞れます。枝が黒くなって腐るのと、葉を落として乾いて枯れるのでは対処が逆です。何が起きたかを見て、次の回で直します。
| 失敗の姿 | 考えられる原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 切り口が黒く腐った | 水のやりすぎか古い枝 | 若い枝を使い、水はけのよい土にする |
| 葉を落として乾いて枯れた | 湿度不足か直射 | 袋をかぶせて明るい日陰に置く |
| 一か月たっても変化がない | 気温が低い | 二十五度前後になる六〜七月にやり直す |
| 根は出たが植え替えて枯れた | 根が傷ついた | 根鉢をくずさず、植え替え後は乾かさない |
挿し木の成功率は高くないので、一本だけで判断しないことが大切です。同時に五本以上挿して、一〜二本つけば十分と考えます。
エバーフレッシュの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
エバーフレッシュの上手に育てるコツは作物ページに
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