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イチジクの管理 · 年間の作業をアプリで株ごとに

イチジクの管理 — 年間の作業表と、夏果・秋果・挿し木株の記録のしかた

イチジクの管理は、冬の剪定と元肥、夏の摘心、秋の収穫が柱です。時期を外すとその年の収穫に直結し、夏果種は冬に強く切ると翌年の実を失います。この記事は月ごとの作業を表にまとめ、挿し木で増えた株や鉢植えの冬越しを、株ごとにどう記録するかを扱います。

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Gadenin アプリの画面。育てている植物の一覧と、写真つきの栽培記録

庭か鉢でイチジクを育てていて、月ごとの作業の順番と、挿し木で増えた株や品種の違いの管理に困っている人向けです。

イチジクの年間管理作業表

イチジクの一年は、葉が完全に落ちてからの冬剪定と元肥で始まり、芽かき、追肥、摘心を経て秋果の収穫で終わります。各作業には「葉が完全に落ちてから」「新芽が 10 センチになったら」のように、樹の状態で判断する目安があります。

施肥は年 3 回が基本です。12 月〜2 月の元肥は地植えで堆肥バケツ 2 杯と油かす 2 握り、6 月と 9 月上旬の追肥は一握りずつ株元から離してまきます。鉢植えは地植えの 4 分の 1 から 5 分の 1 が目安です。冬にまく苦土石灰は地植えで 1 株あたり 2 握りで、石灰と化成肥料を同時に入れると肥料の成分が逃げるため 2 週間ずらします。

月主な作業判断の目安
12 月〜2 月冬剪定、元肥、苦土石灰、植え付け葉が完全に落ちてから
3 月植え付けの最終期、支柱の点検芽が膨らむ前まで
4 月〜5 月芽かき、水やり開始新芽が 10 センチになったら
6 月追肥、夏果の収穫、カミキリムシの確認実が柔らかくなったら
7 月〜8 月摘心、朝夕の水やり、実の数を絞る葉が 15 枚から 20 枚になったら
9 月〜10 月秋果の収穫、熟期の水控え、鳥よけ実が垂れて目が開いたら
11 月礼肥、落葉後の片付け葉が落ち始めたら

夏果と秋果で剪定の切り方が違う

夏果は前年の枝先に実が付き、秋果はその年の新梢に実が付きます。この違いで冬剪定の切り方が変わります。秋果専用種は前年枝を根元近くまで切り戻し、各枝に 2〜3 芽を残せば毎年同じ位置で更新できます。夏果専用種は混み合った枝を間引くだけで、先端の小さな実には触りません。夏秋兼用種は半分の枝を切り戻し、半分は先端を残します。

冬剪定は 12 月から 2 月に行います。3 月に入って切ると切り口から白い樹液がしたたり、乾きにくくなります。全体の 3 分の 1 を目安に切り、一度に半分以上切ると翌年は実より枝が伸びる年になります。一文字仕立ては主枝を左右に地面と平行に伸ばし、高さ 1 メートルほどに収まる仕立てで、2 年目から主枝から上向きに出た枝を 30 センチ間隔で残し、毎冬 2〜3 芽で切り戻します。

自分の株が夏果専用か秋果専用か兼用かは品種で決まります。Gadenin のイチジクの品種は 163 件で、登録した品種の熟期や向く使い方は Plant から品種カルテで確かめられます。剪定の記録に「剪定」のタグを付けて写真を残しておくと、翌年の実の付き方と切った量を見比べられます。

6 月の管理: 追肥・夏果の収穫・カミキリムシ

6 月は作業が重なる月です。追肥を一握り、株元から離してまき、夏果は 6 月下旬から 7 月中旬に熟すので実が柔らかくなったら朝の涼しいうちに採ります。水やりは 6 月〜8 月は朝夕の 2 回、鉢底から流れるまで与えます。

同じ時期にカミキリムシの成虫が産卵を始めます (6 月から 9 月)。株元に木くずがたまっていたら幼虫が幹の内部を食い進んでいる印で、木くずを払って穴を探し、細い針金で幼虫を刺すか、殺虫剤を穴に注入して粘土でふさぎます。成虫は 1 匹で数十個の卵を産むので見つけたら捕殺し、地上 50 センチ以下の幹に不織布や麻布を巻いて予防します。

追肥・収穫・異常ありを 1 つの記録に入れられます。木くずを見つけた日は「困りごと・異常あり」のスイッチを入れて写真を残しておくと、翌年の 6 月に同じ株を重点的に見る根拠になります。

栽培記録を追加する画面。写真、日時、今日の作業、困りごと・異常ありのスイッチ、メモ
追肥と収穫を作業タグで、株元の木くずは異常ありのスイッチと写真で、同じ日の記録に残します。

夏の管理: 摘心と朝夕の水やり

7 月〜8 月は葉が 15 枚から 20 枚になったら新梢の先端を摘みます。7 月に摘心すると、下部の実が一斉に太り始めます。実の数もこの時期に絞ります。

水は朝 7 時ごろまでに与え、夕方に土が乾いていればもう 1 回与えます。与える前に土を確かめ、表面が白っぽく乾き、指を第一関節まで入れて湿りを感じなければ与えるころです。鉢底から流れるまで与え、2 分待ってもう一度注ぎます。バークチップやわらで表土を 3 センチほど覆うと蒸発を減らせます。

記録には天気が自動で添えられ、Plant 詳細の「天気」タブでは植えてからの気温と降水量のグラフを直近 30 日で見られます。雨が続いた週は朝夕の水やりを減らした、という判断の跡が記録に残ります。

直近 30 日の気温と降水量を Plant ごとに見られます。夏の水やりの判断と照らし合わせられます。

冬の管理: 剪定・元肥と、鉢植えの休眠期

冬は 12 月〜2 月に剪定、元肥、苦土石灰をまとめて行い、植え付けもこの時期です。植え付けの適期は葉が落ちて休眠している 12 月から 3 月上旬で、暖地は 11 月〜3 月上旬、中間地は 12 月〜3 月上旬、寒冷地は 3 月中旬〜4 月上旬が目安です。

鉢植えの水やりは 11 月〜2 月は 5 日から 1 週間に 1 回に落とします。鉢は最初 8 号から 10 号を使い、3 年目には 12 号以上か大型のプランターへ一回りずつ大きくします。用土は赤玉土 6 に腐葉土 3、軽石 1 が目安で、酸性を嫌うため苦土石灰をひとつかみ混ぜます。鉢植えの支柱は 180 センチは不要で、鉢に合う短いもので足ります。

冬は作業が月単位で空くので、剪定した日・元肥の日・鉢を上げた日をそれぞれ記録しておくと、My Plants のカレンダー表示で 12 月から 2 月の間にどの株に何を済ませたかを月ごとに確かめられます。

挿し木で増えた株は、品種ごとに別の Plant に

挿し木で増やした株は、親株と同じ品種でも植え付けた年が違い、鉢のサイズも水の減り方も違います。Gadenin では株・鉢 1 件が 1 つの Plant なので、挿し木の株はそれぞれ別の Plant として登録し、品種を 163 件から選びます。親株と挿し木株で同じ品種を付けておけば、夏果・秋果の性質は品種カルテで共通に確かめられます。

起点日 (挿した日や鉢上げした日) からの日数が常に表示されます。根が張るまでの 1〜2 年は支柱で固定する必要があるので、日数を見れば支柱を外す目安が分かります。地植えに移すときは株間を 2 メートル取り、植え穴は直径と深さ 50 センチで掘って、掘り上げた土に腐葉土をバケツ 2 杯と苦土石灰を 2 握り混ぜます。

新しい Plant を登録する画面。Plant 名、作物・品種の検索、起点日
挿し木株は 1 株ずつ Plant にします。品種は 163 件から選べ、挿した日を起点日にすると日数が出ます。

収穫数を累計で、株ごとに比べる

秋果は 8 月下旬〜9 月に初期、10 月に盛期、11 月上旬に末期を迎えます。実が垂れて先端の目がやや開いたらその日の朝に採り、目から蜜が出て皮が割れたらすぐ採って当日中に食べます。実が上向きで固ければ未熟、横向きで色づき始めたら 2、3 日待ちます。指で腹を軽く押して少し沈んで戻る弾力があれば食べごろで、跡が残れば過熟です。

果柄からの白い液で皮膚がかぶれるので手袋をし、実を握らず付け根の軸を持って上向きに軽くひねります。生のイチジクは冷蔵で 2、3 日、1 つずつ紙で包んで野菜室へ入れます。冷凍は軸を取って丸ごと、ジャムは重さの 3 割から 4 割の砂糖で皮ごと煮ます。

Plant 詳細には収穫数 (累計) が出ます。収穫のたびに「収穫」のタグで記録すると株ごとに数が積み上がり、品種の違いや、冬に切った量と翌年の収穫数の関係を株単位で見比べられます。シーズンの終わりにはシーズンレポートで、栽培日数・記録数・収穫・天気を写真と一緒に 1 枚にまとめられます。

Plant 詳細。日数、株数、収穫数 (累計)、栽培ストーリーが見える
Plant 詳細に出る収穫数 (累計) の例 (イチゴ)。イチジクでも同じく株ごとに積み上がります。

実が腐る・葉裏の斑点 — 長雨の時期の記録

実が茶色く水っぽくなって腐るのは疫病・灰色かび病で、梅雨と秋の長雨の時期に、地面からの雨のはね返りで株元の実と下葉から発生します。腐った実は毎日取り除き、わらやバークチップで株元を覆い、地上 30 センチ以内の枝と実は除き、鉢植えは軒下に移します。夏から秋に葉裏に黄色から茶色の粉のような斑点が出るのはさび病で、病葉を摘み取って袋で処分し、混んだ枝を間引き、落葉を集めて処分します。冬に石灰硫黄合剤を幹と枝に散布します。

位置情報を許可していると、長雨の前の収穫などの注意がアプリに出ます。Plant 詳細の「栽培ガイド」タブには今月気をつけたい病害虫がイチジクに合わせて出るので、6 月のカミキリムシ、梅雨の疫病、夏から秋のさび病を月ごとに確かめられます。

はじめかた

アプリでの最初の 10 分

  1. App Store から Gadenin をインストールし、作物の検索で「イチジク」を選び、品種を 163 件から選んで親株を登録する。植えた日か買った日を起点日にする
  2. 挿し木で増やした株は 1 株ずつ別の Plant として登録し、同じ品種を付ける
  3. Plant 詳細の品種カルテで、自分の品種の熟期と向く使い方を確かめる
  4. 今日の作業 (水やり・追肥・剪定・収穫のいずれか) を作業タグで記録する。天気は自動で添えられる
  5. 「栽培ガイド」タブで今月やることと気をつけたい病害虫を確かめる
  6. 位置情報を許可して、長雨の前の収穫などの注意を受け取る

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FAQ

よくある質問

自分の株が夏果専用か秋果専用か分かりません
実り方は品種で決まります。品種を登録すると Plant から品種カルテで熟期などの特徴を確かめられます。品種が分からない場合は空欄のまま登録し、前年の枝先に実が付くか、その年の新梢に実が付くかを記録の写真で見て判断します。
挿し木の株が 10 本あります。無料で登録できますか
無料で同時に育てられる Plant は 5 件、写真は月 30 枚までです。6 件目からは Premium (月額または年額) で上限が解放されます。記録の件数は無料でも無制限です。
剪定の時期を通知してくれますか
ユーザーが周期を決めるリマインダーはありません。「今日やること」の通知と、Plant 詳細の「栽培ガイド」タブに出るいまの時期にやることで、冬剪定や摘心の月を確かめる使い方になります。
Android や Web でも使えますか
iPhone 向けに無料で提供しています。Android 版は Google Play 公開前で、先行テスターを募集中です。Web 版はありません。

剪定も収穫も、株ごとに積み上げる

親株と挿し木株を 1 株ずつ Plant にして、冬の剪定から秋の収穫までを作業タグで残します。収穫数は株ごとに累計され、翌年の切り方の判断材料になります。

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