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フウランの花を咲かせる

フウランの花を咲かせる|春の日当たりと夏の夜の香り

フウランの栽培イメージ

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六月から七月、白い花が夕方から甘く香ります。咲かせるには春にしっかり日に当てて株を充実させることが欠かせません。

花が付く条件を確かめる

フウランは初夏、葉の付け根から花茎を伸ばして三〜五輪の白い花を咲かせます。花は夕方から夜にかけて強く香り、昼はあまり香りません。花を付けるのは葉が七〜八枚以上に充実した株で、前の年の春から秋に十分日に当たって育ったものです。日陰で細長く育った株には花が付きにくいです。

花の色は白が基本ですが、品種によって淡い桃色や緑がかったもの、花びらの形が変わったものもあります。花の後ろに伸びる細い「距」と呼ばれる部分が長く弧を描くのがフウランの特徴で、品種によって距の長さや曲がり方が違います。

株の姿花の見込み今年の対策
葉が八枚以上で厚く締まっている咲く可能性が高いそのまま春に日を当てる
葉は多いが細長く色が濃い咲きにくい午前中の日が当たる場所へ移す
葉が五枚以下の小株まだ早い来年以降に向けて株を育てる
去年たくさん咲いた隔年で休むことがある肥料を少し増やして体力を戻す

つぼみが見えてからの管理

五月ころ、葉の付け根から小さな緑色の突起が出て、根と違って上向きに伸びていくのが花茎です。根は下向きに伸びて先が緑や紫なので見分けられます。つぼみが見えたら置き場所を変えず、水切れさせないようにします。この時期に急に日を強くしたり乾かしたりすると、つぼみが黄色くなって落ちます。

花茎は葉の付け根から出て、株の大きさによっては二本三本と出ることもあります。小さな株で花茎が複数出たときは、株を疲れさせないように一本だけ残して他は早めに摘むと、翌年も安定して咲きます。

根と花茎を見分ける
上に伸びて先が丸くふくらむのが花茎、下に伸びて先がとがるのが根です。花茎は五月に出て一か月ほどで咲きます。
動かさず日を変えない
つぼみが付いたら鉢を回したり場所を移したりしません。向きを変えると花茎が曲がって咲きます。
水を切らさない
つぼみの時期は乾きすぎるとつぼみが落ちます。水苔が乾いたらすぐ、夕方にたっぷりやります。

香りを楽しむ置き方

花は六月中旬から七月上旬、二週間ほど咲き続けます。香りは日が沈んでから強くなり、夜の八時から十時ころが最も強く感じられます。夜に過ごす場所の近く、玄関の脇や縁側に吊るすと、夕涼みのたびに香りが届きます。雨に当たると花が早く傷むので、開花中は雨の当たらない軒下に移します。

香りは気温が高い夜ほど強く、涼しい夜や雨の夜は弱まります。花が三〜五輪一度に開くと部屋の隅まで香りが届くほどで、鉢を室内に取り込んで夜だけ楽しむこともできます。翌朝には必ず屋外の風の通る場所に戻します。

夜に近づく場所へ
開花中だけ、玄関や窓辺など夜に人が通る場所に移します。日中は明るい日陰で構いません。
雨と直射を避ける
花に雨が当たると茶色く傷みます。開花中は軒下に吊るし、西日も避けます。花が終わるまで二週間ほど守ります。
咲き終わったら花茎を切る
花が全部しおれたら、花茎を付け根近くで切ります。種を作らせると株が疲れて翌年咲きにくくなります。

翌年の花に向けた春から秋の育て方

花が終わった七月から九月は、翌年の花芽を作る大切な時期です。真夏の直射は避けつつ明るい場所で育て、薄い液体肥料を月に二回ほど与えます。九月からは肥料を止め、秋の日をしっかり当てて葉を厚く締めます。秋に日が足りないと、翌年の花茎が出ません。

花後に薄い肥料
花が終わってから八月末まで、ラン用の液体肥料を規定の倍以上に薄めて月に二回与えます。濃いと根が傷みます。
秋は肥料を切って日に当てる
九月に入ったら肥料を止め、十月から十一月は午前中の日が当たる場所で葉を締めます。
冬はしっかり休ませる
冬に暖かい室内で育て続けると休眠せず、翌年の花付きが悪くなります。五度から十度の涼しい場所で休ませます。

咲かないときの原因と立て直し

フウランが咲かない原因は、日照不足、株の未熟、冬の休眠不足の三つがほとんどです。葉の枚数と葉の形を見れば、どれが原因か判断できます。一年で直るとは限りませんが、春から秋の日当たりを改善すれば二年目には咲くことが多いです。

症状原因立て直し
葉が細長く色が濃い日照不足春秋に午前中の日を当て、夏は五割遮光にする
葉は締まっているが咲かない株が若い、または去年咲きすぎた肥料を続けて一年待つ
冬も葉が伸び続けた暖かい室内で休眠していない冬は涼しい場所に置く
つぼみが黄色くなって落ちたつぼみの時期の乾燥や環境変化つぼみが付いたら動かさず水を切らさない
花茎が出たのに途中で止まった肥料過多か根の傷み肥料を止めて根を確かめる

株が根詰まりして水苔が古くなっても花が減ります。二年以上植え替えていない株は春に植え替えます。

フウランの花を咲かせ続けるのに使うもの

つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。

  • 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。

    つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。

  • 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
    規格の目安
    直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。

    花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。

  • 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
    規格の目安
    太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。

    きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
  • リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。

フウランの長く咲かせるコツは作物ページに

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