季節ごとの水やりの間隔
フウランは木の上で雨と霧だけを頼りに暮らす植物で、根は水苔から水を吸うより空気中の湿り気を好みます。水苔が乾ききってから次の水をやるのが基本で、常に湿っていると根が腐ります。生育期の夏は乾きが早いので毎日か二日に一度、春秋は三〜四日に一度、冬は二週間に一度ほどになります。
雨に当てても構いません。むしろ春から秋の自然な雨は根にとって最高の水で、雨の後は根の先が鮮やかな緑に色づきます。ただし梅雨の長雨で何日も水苔が湿り続けるときだけは軒下に避難させ、乾く時間を作ります。
| 時期 | 間隔の目安 | やる時間帯 |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 水苔が乾いて二〜三日後 | 午前中 |
| 6〜9月 | 毎日〜二日に一度 | 夕方から夜 |
| 10〜11月 | 三〜四日に一度 | 午前中 |
| 12〜2月 | 十日〜二週間に一度 | 暖かい日の昼 |
間隔はあくまで目安です。鉢を持って軽くなったか、水苔の表面を指で触ってかさかさしているかを確かめて決めます。
夏は夜に水をやる理由
フウランは夜に気孔を開いて空気を取り込む性質があり、夏の水やりは夕方から夜が向いています。昼に水をやると鉢の中が蒸れて根が傷み、葉に残った水滴が日で熱くなって葉を焼きます。夕方に葉ごとたっぷり水をかけ、夜の間に吸わせて朝までに表面が乾き始めるのが理想です。
- 葉ごと全体にかける
- ジョウロやホースで株全体に、水苔から水が滴るまでかけます。葉の表面のほこりも流れ、根の周りの空気も入れ替わります。
- 熱帯夜は葉水を足す
- 夜も二十五度を下回らない日が続くときは、水やりに加えて夜に霧吹きで葉を湿らせると株が楽になります。
- 朝までに表面を乾かす
- 夜にやった水が翌朝も水苔の表面にたまっているなら風が足りません。吊るす位置を変えて風を通します。
乾き具合の確かめ方
水苔の乾きは表面だけでは分かりません。表面が乾いていても中はまだ湿っていることが多いので、鉢の重さと、水苔に指を一センチほど差し込んだときの感触で判断します。フウランは乾かしすぎて枯れることはまずなく、過湿で根を腐らせる失敗がほとんどなので、迷ったら一日待ちます。
水の質は水道水で十分です。ただし冷たい水を夏の熱い鉢に急にかけると根が驚くので、ホースの中で温まった水は捨ててからかけ、逆に冬は汲み置いて室温に近づけた水を使います。
- 鉢を持ち上げて重さを比べる
- 水をやった直後の重さを覚えておき、明らかに軽くなったら乾いた合図です。素焼き鉢は色が白っぽく変わるのでも分かります。
- 水苔に指を差す
- 表面から一センチほど指を入れて、ひんやりした湿り気がなければ乾いています。まだ冷たければもう一日待ちます。
- 根の色で確かめる
- 鉢の縁から見える根が白っぽく乾いた色なら水が必要、緑がかった色ならまだ湿っています。根が見える植え方ならこれが一番確実です。
冬はほとんど水を断つ
冬のフウランは休眠して水をほとんど吸いません。十二月から二月は十日から二週間に一度、暖かい日の昼に軽く水苔を湿らせる程度で足ります。凍る夜に水苔が湿っていると根が傷むので、寒波が来る前の数日は水をやりません。葉が少ししわになっても、春に水をやれば戻ります。
冬に室内の暖房の効いた部屋に置くと、空気が乾いて葉が傷みます。水苔を湿らせるより、葉に霧吹きをかけて湿度を補う方が向いています。ただし夜に葉が濡れたままだと冷えて傷むので、霧吹きは日中に行います。
- 暖かい日の昼に軽く
- 最高気温が十度を超える晴れた日の昼に、水苔の表面が湿る程度にやります。鉢底から流れるほどはやりません。
- 寒波の前は断つ
- 氷点下の予報が出たら、その二〜三日前から水を止めて水苔を乾かしておきます。乾いた水苔は凍りにくいです。
- 室内でも増やさない
- 室内に取り込んでも暖房のない部屋なら冬の間隔のままです。暖かい部屋に置いた場合だけ週に一度に増やします。
根が傷んだときの見分けと戻し方
水やりの失敗は根に現れます。健康な根は太く白っぽく、先端が緑や紫がかっています。黒くなって指でつぶれる根は腐っていますし、平たくしぼんだ根は乾きすぎです。葉にしわが寄って戻らないときは、水苔をはがして根を確かめます。
| 根の状態 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 黒くぶよぶよ、水苔が臭う | 過湿で根腐れ | 腐った根を切り、新しい水苔で植え直して一週間は水を断つ |
| 白く平たくしぼむ | 乾かしすぎ | たっぷり水をやり、数日は毎日湿らせる |
| 根の先が茶色く止まる | 水の与えすぎか肥料焼け | 肥料を止め、乾かし気味にして新しい根先を待つ |
| 新しい根が出ない | 日照不足か休眠中 | 春まで待ち、日に当てる |
根腐れで根がほとんどなくなっても、葉が緑なら回復の望みがあります。乾かし気味に管理して春の新根を待ちます。
フウランの水やりに使うもの
水やりの失敗は、回数ではなく「乾いていないのに与えた」ことで起きます。判断する道具と、与える道具に分けて考えます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口 外せる」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口の外せるものを選びます。
外して株元に注ぐと、葉や花を濡らさずに土だけへ届きます。病気の広がり方が変わります。
- 水分計(土壌水分計)探す言葉「土壌水分計 鉢植え」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。乾き・適・湿の 3 段階が読めれば十分です。
表面が乾いていても中は湿っていることがあります。何日おきと決めるより、測って決めるほうが確実です。
- 底面給水鉢・受け皿探す言葉「底面給水 プランター」
- 規格の目安
- 水をためる部分が下にある鉢か、深めの受け皿。
留守にする日があるとき、乾きの速い夏の鉢を持たせられます。ただし常時ためたままにはしません。
- 自動潅水装置は、鉢の数が増えてからで十分です。
- 受け皿に水をためたままにするのは、根を傷める原因になります。屋外では受け皿を使わない選択もあります。
フウランの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はフウランの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。