株分けの適期と目安
ガーベラは種でも増やせますが、園芸品種は親と同じ花が咲かないことが多いので、株分けが基本です。適期は三月から四月と九月から十月で、生育適温の十五度から二十五度の時期に行うと根付きが早いです。真夏と真冬は根が動かず、分けた株が弱るので避けます。
株分けの目安は、植えてから二〜三年経って中心が込み合い、花が小さくなってきたころです。子株が親株の周りにいくつも付いていたら分け時で、放置すると根が詰まって花が減ります。
| 状態 | 判断 | 作業 |
|---|---|---|
| 植えて一年、株はまだ小さい | 早い | そのまま育てる |
| 二〜三年経ち子株が周りに付いた | 分け時 | 春か秋に株分け |
| 花が小さく中心が込み合う | 分け時 | 株分けで若返らせる |
| 真夏か真冬 | 時期が悪い | 次の適期まで待つ |
掘り上げと分け方
株分けの前日に軽く水をやり、当日は土が少し乾いた状態で掘り上げます。根を傷めないよう株の周り十五センチほど離れた場所からスコップを入れ、根鉢ごと持ち上げます。土を軽く落とすと、芽の付いた部分がいくつかに分かれているのが見えます。それぞれに芽が二〜三個と根が付くように、手で割るか清潔な刃物で切り分けます。
細かく分けすぎると小さな株ばかりになって花が咲くまで時間がかかります。一株に芽が二〜三個付く大きさを目安に、欲張らずに分けてください。
- 根鉢ごと掘り上げる
- 株の周りから離してスコップを入れ、下から持ち上げます。鉢植えなら鉢から抜いて根鉢の土を軽く落とします。
- 芽の付いた部分で分ける
- 芽が二〜三個と根が付くように、自然に分かれる部分で手で割ります。固ければ清潔な刃物で切ります。
- 傷んだ根と古い葉を取る
- 黒く傷んだ根と、外側の古い葉を取り除きます。葉を減らすと植え付け後の水の蒸散が減って根付きやすくなります。
植え付けと養生
分けた株は、水はけの良い新しい土に浅植えします。株元の芽が土の上に出るように、根鉢の上面が土より少し高くなる位置に植えるのは、苗の植え付けと同じです。植え付け後は株の中心を避けて土にたっぷり水をやり、一〜二週間は明るい日陰で養生します。
新しい葉が中心から動き出したら根付いた合図です。日当たりに移し、二週間後から薄い液体肥料を始めます。花は春分けなら初夏、秋分けなら翌春に咲きます。
株分けと同時に古い土を新しくすることで、根詰まりと土の劣化を一度に解消できます。同じ鉢に戻すときも土は全部替えてください。
| 容器 | 土 | 株数 |
|---|---|---|
| 五号鉢(深型) | 培養土七、赤玉土小粒三 | 一株 |
| 七号鉢 | 培養土七、軽石三 | 二株 |
| 地植え | 腐葉土と軽石を混ぜて高畝に | 株間三十センチ |
分けた株は根が減っているので、植え付け後の水のやりすぎに注意します。土が乾いてから与える基本を守ってください。
種から育てる場合
種から育てるなら、園芸品種の種を買うか、自分の株から採ります。自分で採った種は親と違う花が咲くことが多いですが、それを楽しむのも一つの方法です。まき時は四月から五月と九月から十月で、発芽適温は二十度前後です。種は寿命が短いので、採ったらすぐまくか、購入した年のうちにまいてください。
種は光を好むので、土をかぶせずに軽く押さえる程度にします。発芽まで一〜二週間、土を乾かさないように霧吹きで管理します。直射日光は避け、明るい日陰に置いてください。
- 種は土をかぶせない
- 清潔な土にまき、指で軽く押さえるだけにします。土をかぶせると光が届かず発芽が悪くなります。
- 本葉二〜三枚でポットへ
- 発芽して本葉が二〜三枚になったら、三号ポットに一本ずつ移します。根を傷めないよう土ごと掘ります。
- 開花は半年から一年後
- ポットで育てて株が充実してから定植します。花が咲くまで半年から一年かかるので、気長に待ちます。
分けた株が弱るときの原因と直し方
株分け後に葉がしおれて新しい葉が出ないときは、根が少なすぎたか、深植えで芽が埋まったか、水のやりすぎのどれかです。葉を減らして蒸散を抑え、株元の芽が出ているか確かめ、土を乾かし気味にして待ちます。適期に行って二〜三週間経っても動かないなら、掘り上げて根を確かめてください。
白い新しい根が出ていれば時間の問題なので待ちます。根が黒く腐っているなら、傷んだ部分を切って新しい土に植え直します。真夏や真冬に分けてしまった株は、涼しい室内か軒下で次の適期まで管理します。
| 状態 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉がしおれて新しい葉が出ない | 根が少ない・蒸散が多い | 葉を減らし、明るい日陰で待つ |
| 中心が黒ずむ | 深植えで芽が埋まった | 土をかき出して芽を出し、水を控える |
| 下葉が黄ばみ土が湿ったまま | 水のやりすぎ | 土を乾かす、新しい根が出るまで控えめに |
| 三週間過ぎても動かない | 時期が悪い・根が腐った | 掘り上げて根を確かめ、傷んだ根を切って植え直す |
ガーベラの挿し芽・株分けに使うもの
挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。
- 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
- 規格の目安
- 赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
- 規格の目安
- 粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。
根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。
- 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。
根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。
- 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
- 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。
ガーベラの長く咲かせるコツは作物ページに
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