一年の流れを月別に把握する
ガーベラは春と秋の二回の開花期があり、その間に夏の休みと冬の休みをはさむ宿根草です。作業が集中するのは三〜六月と九〜十一月で、夏と冬は置き場所と水やりの加減だけで見守ります。株分けは春か秋の開花期の前に行います。下の表を目安に、株の様子を見ながら前後させてください。
| 月 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 1月 | 霜よけ、水は控えめ | 土が乾いて二〜三日後に午前中 |
| 2月 | 霜よけ継続、傷んだ葉の整理 | 肥料は与えない |
| 3月 | 植え付け・株分け、追肥開始 | 新芽が動き始めたら |
| 4月 | 開花始まり、葉の整理 | 月に一回の置き肥 |
| 5月 | 最盛期、花がら抜き | 水切れに注意 |
| 6月 | 花が減る、雨よけ | 梅雨入り前に軒下へ |
| 7月 | 半日陰で夏越し | 水は乾き切ってから、肥料なし |
| 8月 | 夏越し継続 | 雨に当てない |
| 9月 | 追肥再開、株分け | 新芽が動いたら |
| 10月 | 秋の開花、秋植え | 十月中に植え終える |
| 11月 | 開花、追肥を減らす | 霜の前に鉢を移動 |
| 12月 | 霜よけ、水やり控えめ | 肥料は止める |
春の作業は追肥と葉の整理から
三月、株の中心から新しい葉が動き始めたら追肥(育ちの途中で足す肥料)を始め、冬に傷んだ葉を付け根から取ります。四月からつぼみが上がるので、外側の古い葉を整理して中心に光を入れます。五月の最盛期は水切れしやすいので、朝の水やりを欠かさないでください。
- 三月:追肥と傷んだ葉の整理
- 新芽が動いたら緩効性肥料を株元から離して置きます。冬に黒ずんだ葉は付け根からひねって取ります。
- 四月:葉の整理と開花
- つぼみが上がり始めたら外側の古い葉を二〜三枚ずつ取り、八〜十枚を保ちます。花に水がかからないよう土に注ぎます。
- 五月:花がら抜きと水切れ注意
- 咲き終わった花茎を付け根から抜きます。気温が上がるので朝の水やりを毎日確かめます。
夏は雨を避けて休ませる
六月に花が減ってきたら、梅雨入り前に鉢を雨の当たらない軒下へ移します。七月から八月は午後に日陰になる場所か遮光ネットで暑さをしのぎ、水は土が乾き切ってから与え、肥料は止めます。地植えは株元に敷きわらをして泥はねと乾燥を防ぎ、西日を遮ります。
| 時期 | 鉢植え | 地植え |
|---|---|---|
| 6月上旬 | 軒下へ移動、古い葉の整理 | 敷きわら、傷んだ葉の整理 |
| 6月中旬〜7月上旬 | 雨に当てない、水は乾いてから | 雨後に株元を確かめる |
| 7〜8月 | 午後は日陰、床から浮かせる | 西日を遮る、朝に水 |
| 8月下旬 | 傷んだ葉を整理 | 周りの草取り |
秋は返り咲きと株分け
九月中旬、涼しくなって新芽が動き始めたら追肥を再開します。株が三年以上経って込み合っているなら、この時期に株分けして植え直します。十月には秋の花が咲き始めるので、春と同じく葉の整理と花がら抜きを続けます。十一月に入ったら追肥を減らし、霜の予報が出る前に鉢を軒下へ移します。
- 九月:追肥と株分け
- 新芽が伸び始めたら追肥を再開します。込み合った株は掘り上げて、芽の付いた部分ごとに分けて植え直します。
- 十月:開花と秋植え
- 秋の花が上がります。新しい苗を植えるなら中旬までに済ませ、冬までに根を張らせます。
- 十一月:追肥を減らし霜に備える
- 気温の低下とともに肥料を減らし、月末には止めます。霜の予報が出たら鉢を軒下へ移します。
冬は霜よけと水やりの加減
耐寒性は五度程度までで、霜に当たると葉が傷みます。関東平野部の露地なら、株元に腐葉土を薄く敷き、不織布をかければ越冬できます。鉢は軒下か室内の明るい窓辺に置き、水は土が乾いて二〜三日後、暖かい日の午前中に控えめに与えます。肥料は与えません。
寒冷地では露地の越冬は難しいので、秋に鉢上げして室内の窓辺に取り込みます。暖房の風が直接当たらない場所に置いてください。
| 地域 | 冬越しの方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 暖地 | 露地のまま、株元に腐葉土 | 乾かし気味に管理 |
| 中間地(関東平野部) | 不織布で霜よけ、鉢は軒下へ | 夜に土を湿らせない |
| 寒冷地 | 鉢上げして室内の明るい窓辺 | 暖房の風を避け、水は控えめ |
作業が遅れたときの立て直し
梅雨前の軒下への移動が遅れて株元が蒸れた場合は、傷んだ葉を全部取り、軒下で土を乾かしながら回復を待ちます。株元が固ければ秋に新しい葉が出ます。秋植えが十一月にずれ込んだら、地植えせず鉢のまま軒下で冬越しさせて春に植えます。霜で葉が傷んだ株は、傷んだ葉だけ取って株元が生きているか確かめてください。
- 蒸れてしまったとき
- 傷んだ葉を付け根から取り、軒下で土を乾かします。株元を触って固ければ回復します。
- 植え付けが遅れたとき
- 十一月以降は鉢のまま軒下で管理し、三月に地植えします。無理に植えると根が張らずに凍みます。
- 霜で傷んだとき
- 黒くなった葉を取り、株元が緑で固ければ春を待ちます。株元まで柔らかいときは健全な子株を分けて残します。
ガーベラの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ガーベラの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はガーベラの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。