水やりは土の乾きと葉の張りで決める
カスミソウは乾燥に強く、湿った土が続くと根が傷みます。露地植えなら根付いた後はほとんど水やりが要りません。鉢植えは表面が乾いて鉢が軽くなってから、鉢底から流れるまで与えます。葉が少しくたっとしてから与えても遅くはありません。
水やりで一番多い失敗は、他の草花と同じ感覚で毎日与えてしまうことです。カスミソウは隣のペチュニアやマリーゴールドより明らかに乾き気味を好みます。同じプランターに混植するなら、乾燥に強い草花と組み合わせてください。
| 場面 | 水やりの目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 露地植え、根付いた後 | 雨だけでほぼ足りる | 十日以上晴れが続いたら朝に与える |
| 鉢植え、春と秋 | 表面が乾いて二〜三日後 | 受け皿に水をためない |
| 鉢植え、夏 | 朝に確かめて乾いていれば | 日中と夕方以降は避ける |
| 苗の植え付け直後 | 二週間は乾かさない | 根付いたら間隔を空ける |
肥料は少なめが花を増やす
肥料が多いと茎ばかり伸びて倒れやすくなり、花が減ります。植え付け前に元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)として緩効性肥料を少量混ぜ、追肥(育ちの途中で足す肥料)は花芽が付く前の一回で十分です。窒素分の多い肥料は避け、リン酸が多めの花用肥料を使います。
- 元肥は規定量の半分
- 花用の緩効性肥料を、袋に書かれた量の半分ほど土に混ぜます。野菜の後の畑なら元肥は不要なこともあります。
- 追肥は花芽の前に一回
- 一年草は四月上旬、宿根草は新芽が伸び始めた三月ごろに、株の周りに緩効性肥料を軽くひとつかみ置きます。
- 葉の色で足りているか見る
- 葉が明るい緑で茎がしっかりしていれば足りています。濃い緑で葉が大きく茎が柔らかいなら多すぎます。
酸性の土を嫌うので石灰を効かせる
カスミソウは石灰質の土地に自生する植物で、日本の雨の多い土は酸性に傾きやすく、そのまま植えると育ちが悪くなります。植える前の苦土石灰に加え、宿根草は毎年冬に株の周りへ石灰を軽くまくと、翌年の育ちが安定します。
- 植える二週間前に苦土石灰
- 一平方メートルあたり一〇〇〜一五〇グラムを土に混ぜます。肥料と同時に混ぜると効きが落ちるので日を分けます。
- 鉢植えは市販の土に一つまみ
- 草花用の培養土は酸度が調整されているので、苦土石灰を一つまみ加える程度で足ります。
- 毎年冬に足す
- 宿根株の周りに二月ごろ苦土石灰をひとつかみまきます。土の表面に軽く混ぜて雨で溶かします。
倒れやすい茎は早めに支える
草丈が五〇センチを超える種類は、雨や風で株が広がって倒れます。倒れた茎を起こしても元には戻らないので、草丈が三〇センチになる前に支柱かリングを立てておきます。宿根種の大株は、円形の支柱で株全体を囲うと形が乱れません。
倒れた株を放っておくと、地面に触れた枝から蒸れて腐り、そこから病気が広がります。支柱が間に合わず倒れてしまったら、無理に起こさず、地面に触れている枝だけを切って風を通します。
- 三〇センチで支柱
- 草丈が三〇センチになったら、株の周りに三〜四本の支柱を立て、ひもで軽く囲います。茎をきつく縛りません。
- 広がる株はリング支柱
- 宿根種の大株は、市販のリング支柱を株の上から下ろして中に枝を収めます。伸びに合わせて高さを上げます。
夏の蒸れと乾きすぎに気をつける
宿根カスミソウは高温多湿が苦手で、梅雨から夏に株元が蒸れて枯れることがあります。花が終わったら株元から二〇センチほどに切り戻し、風を通します。鉢植えは夏の午後は日陰に移し、朝だけ日に当てる管理が安全です。
- 花後に切り戻す
- 六月から七月の花が終わったころ、株元から二〇センチほど残して切ります。混み合った細い枝は付け根から抜きます。
- 鉢は雨の当たらない場所に
- 梅雨の間は軒下に移し、長雨に当てません。鉢を地面から浮かせて風を通し、受け皿は外しておきます。
- 夏の水やりは朝だけ
- 夕方に与えると夜まで土が湿って根が傷みます。朝に鉢の重さと土の乾きを確かめて、乾いていれば与えます。
葉が黄色い、茎が倒れるときの原因と手当て
水と肥料の失敗は葉と茎に出ます。下葉から黄色くなるなら過湿か酸性土、茎が柔らかく倒れるなら肥料過多、葉先が茶色く縮むなら乾きすぎです。症状を見て、水と肥料のどちらを減らすかを判断します。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から黄色くなり落ちる | 水のやりすぎ、酸性土 | 水を控え、石灰を足す |
| 茎が柔らかく倒れる | 肥料過多、日照不足 | 肥料を止め、支柱で支える |
| 葉先が茶色く縮む | 乾きすぎ | 朝にたっぷり与え、株元を覆う |
| 株元が黒く腐る | 過湿、蒸れ | 腐った枝を切り、株元の土を乾かす |
肥料の与えすぎを戻すには、鉢植えなら水をたっぷり流して余分な肥料を洗い出します。露地は雨に任せ、次の追肥を飛ばします。
カスミソウの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
カスミソウの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカスミソウの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。