土の乾き方で水やりを決める
水やりは土の表面が乾いてから、株元を避けて周りの土に与えます。地植えは根付いたあとは雨に任せ、真夏に十日以上雨がなければ朝に与えます。鉢植えは表面が乾いたら鉢底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。常に湿った状態を続けると株元から腐り、乾きすぎると葉の縁が茶色く枯れ込みます。
水が必要かどうか迷ったら、鉢を持ち上げて重さを確かめるか、指を土に二センチ入れて湿りを確かめます。葉のしおれだけで判断すると、過湿でも同じようにしおれるため間違えます。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 地植え、根付き後 | 十日以上雨がなければ朝に | 基本は雨に任せる |
| 鉢植え、春と秋 | 表面が乾いたら | 鉢底から流れるまで |
| 鉢植え、真夏 | 朝に一回、乾きが早ければ夕方も | 日中は避け、葉にかけない |
| 冬 | 土が乾いて数日後、暖かい日の午前 | 凍る前に済ませる |
水のやり方の手順
水は株元を避けて周りの土に注ぎます。ヒューケラの株元は葉が密集していて水がたまりやすく、そこに水を残すと蒸れて腐ります。葉の上からかけると同じことが起きるため、じょうろの口を土に近づけて静かに与えます。
- 株元を避けて周りに
- じょうろの口を土に近づけ、株の周りに回すように注ぎます。株の中心に水をかけません。
- 鉢底から流れるまで
- 鉢植えは一回で鉢底から水が流れ出るまで与え、少量を何度もにしません。土の中の古い空気を押し出す意味があります。
- 午前中に済ませる
- 夕方以降の水やりは株元が濡れたまま夜を迎えるため、できるだけ午前中に行います。夏の夕方は土だけに与えます。
肥料は控えめに
ヒューケラは肥料を多く必要としません。植え付け時の元肥のほか、春と秋に緩効性肥料を追肥(育ちの途中で足す肥料)として少量与えれば足ります。与えすぎると葉が大きく柔らかくなって葉色が緑に寄り、蒸れや病気にも弱くなります。真夏と真冬は与えません。
肥料が足りているかは、春の新葉の大きさで判断します。前年より小さければ少し足し、大きく柔らかければ控えます。葉色がくすんできたときも、まず光を疑ってから肥料を考えます。
| 時期 | 肥料 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 緩効性肥料を株元から離して少量 | 新芽が動き出したら |
| 5月 | 液体肥料を薄めて月一〜二回 | 葉色が薄ければ |
| 9月〜10月 | 緩効性肥料を少量 | 夏の傷みからの回復に |
| 6月〜8月、11月〜2月 | 与えない | 休む時期 |
葉色を鮮やかに保ちたいなら、肥料は少なめのほうがよく発色します。
花茎と傷んだ葉の整理
五月から六月に細い花茎が伸びて小さな花が咲きます。花を楽しんでも構いませんが、花に養分を取られて葉が減るため、葉色を優先するなら花茎が伸びたら付け根で切ります。傷んだ葉や古い下葉は、見つけたときに葉柄の付け根で切り取り、株元の風通しを保ちます。
- 花茎は付け根で切る
- 花が終わったら、または葉色を優先するなら伸び始めたら、花茎を株元近くで切ります。引き抜くと株元を傷めます。
- 古い下葉を外す
- 茶色くなった下葉は葉柄の付け根で切ります。株元の周りに枯れ葉を残すと、蒸れと病気の原因になります。
- 月に一回は株元を見る
- 月に一回、株元をかき分けて枯れ葉を除き、中心が硬く締まっているかを触って確かめます。
株元が浮き上がったときの対処
ヒューケラは二〜三年育てると茎が伸びて株元が土から浮き上がり、木質化した茎の上に葉が付く姿になります。これを放置すると根が乾いて弱り、葉が小さくなります。株元に土を足して埋めるか、掘り上げて深めに植え直します。この「立ち上がり」への対処は、ヒューケラを長く育てる要です。
植え直すときだけは、伸びた茎の部分を土に埋めて構いません。茎から新しい根が出て、株が若返ります。ただし葉の付け根までは埋めません。
- 浮いた株元に土を足す
- 茎が二〜三センチ浮いた程度なら、株元の周りに土を足して茎を埋めます。葉の付け根は埋めません。
- 五センチ以上なら植え直す
- 茎が五センチ以上伸びていたら、春か秋に掘り上げて、伸びた茎が土に埋まる深さに植え直します。
- 切って挿し芽にする
- 茎が長く木質化していたら、葉の付いた先端を切り取って挿し芽にします。残った株元からも芽が出ることがあります。
元気がないときの原因の切り分け
葉が小さくなる、縁が枯れる、株がぐらつくといった不調は、水・光・株元の浮き・肥料のどれかが原因です。株元と土を確かめてから、一つずつ直します。
| 症状 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉の縁が茶色く枯れる | 乾燥、直射 | 水を足し、半日陰へ |
| 株元が黒く柔らかい | 過湿、株元に水 | 水を減らし、株元を乾かす |
| 葉が小さく株がぐらつく | 株元の浮き上がり | 土を足すか植え直す |
| 葉が大きく緑がかる | 肥料過多、光不足 | 肥料を止め、明るい場所へ |
| 新しい葉が出ない | 根の傷み、真夏の休み | 秋まで待ち、株元を確かめる |
ヒューケラの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ヒューケラの長く咲かせるコツは作物ページに
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