葉の色で光の量を決める
ギボウシは日陰の植物と言われますが、真っ暗な場所では葉が小さく斑も消えます。葉の色と斑の種類で好む光が違い、黄色い葉や黄色の斑は朝日を浴びると色が冴え、白い斑や青みがかった葉は日陰のほうが色が保てます。まず自分の株の葉の色を見て、光の量を決めます。
品種ラベルに日なた向き、日陰向きと書かれていることもありますが、日本の夏の直射日光は海外の基準より強いので、日なた向きとあっても午後の日差しは避けます。迷ったら午前中だけ日が当たる場所から始め、葉の様子を見て調整します。
| 葉の色・斑 | 向く光 | 置き場所の例 |
|---|---|---|
| 緑一色 | 半日陰〜明るい日陰 | 木の足元・建物の北側 |
| 黄色い葉・黄色の斑 | 午前中の直射日光 | 東側の花壇・朝日の当たる軒下 |
| 白い斑 | 明るい日陰 | 木漏れ日の下・建物の北東 |
| 青みがかった葉 | 日陰 | 北側の庭・大きな木の下 |
青みがかった葉の白い粉は直射日光と雨で落ちて緑に戻ります。青さを保つなら日陰で雨も避けます。
庭での置き場所
庭では午前中だけ日が当たり午後は日陰になる場所が理想です。建物の東側、落葉樹の足元、塀の北側などが候補になります。落葉樹の下なら春の芽出しの時期は日が当たり、葉が茂る夏は木陰になるので、ギボウシの一年の光の変化に合います。
- 午後の日差しを避ける
- 午後二時以降に直射日光が当たる場所は葉焼けします。西側の壁際や南向きの開けた花壇は避けます。
- 落葉樹の足元を選ぶ
- 春は日が当たり夏は木陰になる落葉樹の下がいちばん向きます。常緑樹の下は暗すぎることがあります。
- 風の通りを見る
- 強い風が抜ける場所は大きな葉が裂けます。塀や生け垣で風が弱まる場所を選び、鉢なら台風の前に壁際へ寄せます。
- 水がたまらないか確かめる
- 湿り気を好みますが水たまりは嫌います。雨のあと半日以上水が残る場所なら土を盛って植えます。
鉢植えの置き場所を季節で動かす
鉢植えは季節で置き場所を変えられるのが強みです。春の芽出しから五月までは日当たりのよい場所で葉を大きくし、六月以降は午後に日陰になる場所へ移し、真夏は明るい日陰で葉焼けを防ぎます。秋に葉が枯れたら日陰でも構わず、冬は凍らない軒下で休眠させます。
動かす目安は葉の様子です。五月に葉が薄く色が冴えないなら日が足りず、六月以降に葉の表面が茶色く乾き始めたら日が強すぎます。鉢の置き場所を変えて一〜二週間後の新しい葉で確かめると、その株に合う光の量がわかります。
| 時期 | 置き場所 | 目安 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 午前中に日が当たる場所 | 葉が大きく厚く育つ |
| 6月〜9月 | 午後は日陰になる場所 | 葉焼けが出たらさらに日陰へ |
| 10月〜11月 | どこでもよい | 葉が黄色くなったら休眠の合図 |
| 12月〜2月 | 軒下か北風を避けた場所 | 土が凍らないようにする |
置き場所を変えた直後は、傷んだ葉が戻らなくても新しい葉の色で判断します。二週間ほど待ってから次の判断をします。
室内やベランダで育てる場合
ギボウシは冬に休眠して地上部が枯れる植物なので、一年中室内に置くと休眠できず弱ります。ベランダなら育てられますが、コンクリートの照り返しと乾いた風で葉が傷みやすいので、鉢を台の上に置き、午後に日陰になる場所を選びます。冬はベランダの隅で寒さに当てて休眠させます。
マンションのベランダは風が強く乾きやすいので、大きな葉の品種より小型種が向きます。鉢を二重にして内側の鉢の温度を下げ、朝に水を与えれば真夏も葉を保てます。
- ベランダでは台に乗せる
- 床の照り返しで鉢の温度が上がります。すのこや台に乗せて風を通し、西日は寒冷紗か隣の鉢で遮ります。
- 冬は外で寒さに当てる
- 休眠には寒さが必要です。冬も室内に入れず、凍らない程度の屋外で地上部が枯れるのを待ちます。
- 室内は一時的に
- 葉を室内で楽しむなら、芽出しから六月までの一〜二か月に限り、明るい窓辺に置きます。長く置くと葉が薄く弱ります。
置き場所を間違えたときの見分けと直し方
葉が茶色く焼けるなら明るすぎ、葉が小さく斑が消えるなら暗すぎ、葉が裂けるなら風が強すぎです。焼けた葉は戻りませんが、置き場所を直せば翌年の葉は正常に出ます。庭植えの移植は秋の休眠前か春の芽出し前に行い、真夏には動かしません。
移植の適期は十月の休眠前か三月の芽出し前です。掘り上げるときは根を広く取り、新しい場所に同じ深さで植えて腐葉土で覆います。移植した年は葉が小さくなりますが、翌年には戻ります。
| 葉の姿 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 表面が茶色く焼ける | 光が強すぎる | 鉢は日陰へ。庭植えは寒冷紗で覆い秋に移植 |
| 小さく薄く斑が消える | 暗すぎる・肥料過多 | 朝日の当たる場所へ移し肥料を止める |
| 縦に裂ける | 風が強い | 風よけのある場所へ |
| 黄色の斑が緑に戻る | 光不足 | 午前中の直射日光が当たる場所へ |
ギボウシの置き場所を整えるのに使うもの
置き場所は、動かせるようにしておくのがいちばんです。季節で日の当たり方が変わります。
- 遮光ネット探す言葉「遮光ネット 50% 園芸」
- 規格の目安
- 遮光率 50% 前後。強すぎると花が咲かなくなります。
真夏の直射は葉を焼きます。ただし遮光率 70% を超えると、今度は日照不足になります。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台」
- 規格の目安
- 耐荷重を鉢の重さ(土 + 水)で見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと季節に合わせられません。台に載せると鉢底の通気も良くなります。
- フラワースタンド探す言葉「フラワースタンド 屋外」
- 規格の目安
- 屋外なら金属製か樹脂製。段になっているものは日当たりを稼げます。
地面に直に置くと、鉢底から虫が入り、風も通りません。高さを付けるだけで環境が変わります。
- 簡易温室は、寒さに弱い植物を持っていないなら要りません。
- 遮光ネットの代わりに、夏の間だけ半日陰へ動かせば済むことが多いです。
ギボウシの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はギボウシの育て方にまとめています。
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