挿し木か水挿しかを選ぶ
アイビーは最も増やしやすい観葉植物の一つで、茎を切って土か水に挿すだけで根が出ます。土に挿す挿し木は根付いた後の管理が楽で、水に挿す水挿しは根が出る様子が見えて確実です。下の表で目的に合う方法を選びます。
| 目的 | 方法 | 根が出るまで |
|---|---|---|
| まとめてたくさん増やしたい | 挿し木 | 二〜四週間 |
| 失敗なく確実に増やしたい | 水挿し | 一〜三週間 |
| 水に入れて飾りながら増やしたい | 水挿し | 一〜三週間 |
| 伸びすぎた株を仕立て直したい | 切り戻した茎で挿し木 | 二〜四週間 |
適期と枝の選び方
適期は気温が二十度前後で安定する五月から六月と、暑さが落ち着く九月です。真夏は蒸れて腐りやすく、冬は根が出るまでに時間がかかります。室内なら十月から十一月でも根付きますが、日数は倍ほどかかります。
挿し穂には、今年伸びた若い茎の先端から十センチほどを使います。古く硬くなった茎は根が出にくく、細すぎる茎は挿した後に腐ります。斑入り品種は、斑がはっきり出ている茎を選びます。
- 若い茎の先端を十センチ切る
- 節が三〜四個含まれる長さで、清潔なハサミで切ります。切り戻しで出た茎をそのまま使って構いません。
- 下半分の葉を取る
- 下の節の葉を二〜三枚取り、上の葉を二〜三枚残します。葉が多すぎると水分が抜けてしおれます。
- 気根のある茎を選ぶ
- 茎の節から出ている茶色の小さな根が気根です。気根のある茎は挿すとすぐ根が伸びるので、優先して使います。
挿し木の手順
根が出たかどうかは、茎を軽く引いて抵抗があるか、新しい葉が開いたかで判断します。二週間たっても動きがなければ、土が乾いていないか、置き場所が暗すぎないかを確かめます。葉がしおれているなら水を足し、葉が黄色いなら過湿の目安なので水を控えます。
- 土は赤玉土の小粒か挿し木用土
- 肥料の入っていない清潔な土を使います。市販の挿し木用の土か、赤玉土の小粒だけで十分です。
- 割り箸で穴を開けて挿す
- 土を湿らせ、割り箸で穴を開けてから挿し穂を二〜三センチ挿します。直接押し込むと切り口が傷みます。三号鉢に三〜五本まとめて挿せます。
- 明るい日陰で乾かさない
- 直射日光の当たらない明るい場所に置き、土の表面が乾いたら霧吹きか水やりで湿らせます。乾かさないことが最も大切です。
- 新芽が出たら根付いた合図
- 二〜四週間で茎の先に新しい葉が出てきたら根が出ています。軽く引いて抵抗があれば、通常の水やりに切り替えます。
根付いた苗は、二〜三か月後に一本ずつ鉢上げするか、まとめて一鉢に植えてこんもりした株に仕立てます。
水挿しの手順
水挿しは、切った茎をコップの水に挿しておくだけの方法です。一〜三週間で節から白い根が出てきます。根が三センチほどに伸びたら土に植えますが、水の中で出た根は土に慣れるまで時間がかかるので、植えた後は特に乾かさないようにします。
根の出方が遅いと感じたら、置き場所を明るい窓辺に変え、水温が冷たすぎないかを確かめます。二十度前後の水温が発根には最も向きます。
- 水に浸かる葉を取る
- 水に葉が浸かると腐って水が濁ります。下の葉を取り、節が二個以上水に入るようにします。
- 水は二〜三日に一度替える
- 水が濁ると根が出にくくなります。夏は毎日、それ以外は二〜三日に一度、新しい水に替えます。容器も洗います。
- 根が三センチで土に植える
- 根が伸びすぎると土に植えたときに傷みます。三センチほどで取り出し、湿らせた土に植えて二週間は乾かさないようにします。
水に挿したまま長く楽しむこともできます。その場合は月に一度、薄めた液体肥料を数滴入れると葉の色が保てます。
根付いた後の管理
- 鉢上げは根が回ってから
- 挿し木鉢の底から根が見えるか、株を軽く引いて動かなくなったら鉢上げします。根を崩さず、観葉植物用の土に植えます。
- 肥料は一か月後から
- 鉢上げ直後は肥料を与えません。一か月ほど経って新芽が伸び始めたら、薄めた液体肥料を二週間に一度与えます。
- 摘心でこんもりさせる
- 苗が十五センチほどに伸びたら先端を摘心(茎の先を摘んで枝分かれさせること)します。わき芽が増えて葉の密な株になります。
うまく根が出ないときの原因と直し方
| 場面 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 挿し穂の茎が黒く腐った | 土が湿りすぎか、真夏に挿した | 清潔な土に替え、涼しい時期にやり直す |
| 葉がしおれて枯れた | 乾燥か、直射日光 | 葉を減らし、明るい日陰で霧吹きをする |
| いつまでも根が出ない | 古い硬い茎を使った | 若い茎の先端を使う。気根のある節を選ぶ |
| 水挿しの水が濁って腐る | 水替えの間隔が長い | 毎日〜二日に一度替え、容器を洗う |
| 土に植えたらしおれた | 水の根が土に慣れていない | 二週間は乾かさず、明るい日陰で管理 |
挿し木は数本まとめて挿すのが基本です。数本枯れても残りが根付けば成功と考えます。
アイビーの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
アイビーの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアイビーの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。