鉢と置き場所で乾く速さが違う
アイビーは乾燥に強く、過湿に弱い植物です。枯らす原因の多くは水のやりすぎによる根腐れで、水切れで枯れることはめったにありません。土の表面が乾いてから二〜三日待って与えるくらいでちょうどよく、迷ったら与えないほうが安全です。
同じ間隔で与えても、鉢の材質と置き場所で乾く速さは倍以上違います。下の表で自分の鉢に近い行を選び、乾きの速さを頭に入れてから季節の目安を読みます。
| 鉢と置き場所 | 土の乾く速さ | 水やりの考え方 |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を明るい窓辺に置く | 速い。二〜三日で表面が白くなる | 乾いたらすぐ与えてよい |
| プラスチック鉢を部屋の奥に置く | 遅い。表面が乾いても中は湿る | 表面が乾いてから三〜四日待つ |
| ハンギングで吊るす | 速い。風で上下から乾く | 夏は毎日確かめる |
| 鉢カバーに入れている | 底に水がたまりやすい | カバーから出して与え、水を切る |
季節ごとの間隔の目安
間隔は日数ではなく、気温と株の勢いで決まります。下の表は室内で六号鉢を育てた場合の目安で、実際には毎回土を触って確かめます。屋外に置いた株は風で乾きが速いので、表より短い間隔になります。
| 季節 | 水やりの間隔 | 与え方 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 土が乾いて一〜二日後 | 鉢底から流れるまでたっぷり |
| 夏(6〜9月) | 土が乾いたらすぐ。三〜五日に一回 | 朝か夕方に。日中の高温時は避ける |
| 秋(10〜11月) | 土が乾いて二〜三日後 | 徐々に間隔を空けて冬に慣らす |
| 冬(12〜2月) | 土が乾いて四〜七日後。二週間に一回程度 | 暖かい日の午前中に。量は減らさない |
冬に暖房の効いた部屋では、表より乾きが速くなります。室温が二十度を超える部屋なら秋の間隔で管理します。
乾き具合の確かめ方
- 指を第一関節まで入れる
- 土の表面に指を入れ、第一関節の深さまで乾いていたら与えます。表面だけ見て判断すると、中がまだ湿っているのに与えてしまいます。
- 鉢を持ち上げて重さを見る
- 水やり直後の重さを覚えておくと、持ち上げただけで乾き具合が分かります。明らかに軽くなっていたら与える目安です。
- 葉の張りを見る
- 水が足りないと葉がわずかに垂れ、光沢が鈍ります。この状態で与えれば半日で戻ります。葉がぱりぱりに乾くまで放置しなければ問題ありません。
- 割り箸で中を確かめる
- 大きな鉢は割り箸を土に挿して抜き、湿りを見ます。先が湿って土の色が濃ければ待ち、乾いていれば与えます。
与え方
- 鉢底から流れるまで与える
- 与えるときは鉢の縁まで水を注ぎ、鉢底の穴から流れ出るまで与えます。少しずつ与えると土の下のほうが乾いたままになり、根が浅くしか張れません。
- 受け皿の水は捨てる
- 鉢底から出た水は受け皿に残さず捨てます。三十分以上ためたままにすると鉢底が湿り続け、根腐れとコバエの原因になります。
- 葉に水をかけても構わない
- アイビーは葉にかかった水で傷むことはありません。むしろ葉の裏まで濡らすとハダニの予防になります。屋外なら上から全体にかけて構いません。
- 冬は室温の水を使う
- 冬に冷たい水道水を与えると根が冷えます。汲み置きして室温に戻した水を、暖かい日の午前中に与えます。
葉水と湿度
アイビーは空気の乾燥に比較的強い植物ですが、冬の暖房で湿度が三十パーセントを下回るとハダニが付きやすくなります。週に二〜三回、霧吹きで葉の裏まで濡らすと予防になります。葉水は水やりの代わりにはならないので、土の乾きは別に確かめます。
ほこりをかぶった葉は光を通しにくく、見た目も悪くなります。月に一度、シャワーで全体を洗い流すか、湿らせた布で葉を拭くと葉の色が戻ります。屋外に出せる季節なら、雨に当てるだけでも十分です。
- 葉の裏を狙って霧吹き
- ハダニは葉の裏に付きます。霧吹きを下から当てて裏面を濡らします。表だけ濡らしても予防の効果は薄いです。
- 夕方は避ける
- 夜に葉が濡れたままだと、冬は冷えて葉が傷み、夏は蒸れて病気の元になります。午前中に行い、夕方までに乾かします。
症状から原因を切り分ける
葉が黄色くなる、垂れるといった症状は、土が湿っているか乾いているかで原因が正反対になります。葉を見る前に土を触り、湿り具合を確かめてから対処を決めます。
| 症状 | 土が湿っているとき | 土が乾いているとき |
|---|---|---|
| 葉が黄色くなって落ちる | 根腐れ。水を止めて鉢を乾かす | 水切れ。鉢底から流れるまで与える |
| 葉がしおれて垂れる | 根腐れ。鉢から抜いて根を確かめる | 水切れ。与えれば半日で戻る |
| 葉先が茶色く枯れる | 根が傷んでいる可能性 | 空気の乾燥。葉水を増やす |
| 株元の茎が黒く柔らかい | 根腐れが進んでいる。挿し木で更新 | 起きにくい。病気を疑う |
根腐れが疑わしいときは鉢から抜いて根を見ます。白い根が多ければ回復します。黒く柔らかい根ばかりなら、健全な茎を切って挿し木で作り直します。
アイビーの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
アイビーの上手に育てるコツは作物ページに
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