室内か屋外かを先に決める
アイビーは寒さに強く、関東平野部なら屋外の軒下で冬を越せます。室内でも育ちますが、暗い場所では葉が小さくなり、斑入りの品種は斑が消えて緑一色に戻ります。どこで育てるかで水やりの頻度も変わるので、先に置き場所を決めます。
下の表で自分の環境に近い行を選ぶと、必要な管理が分かります。室内と屋外を季節で行き来させる育て方もでき、春から秋は屋外、冬だけ室内という管理が最も葉の色が良くなります。
| 置き場所 | 向き不向き | 注意点 |
|---|---|---|
| レース越しの窓辺 | 最も向く。斑がきれいに出る | 真夏の西日はレースを二枚にする |
| 部屋の奥や北向きの窓 | 維持はできる。斑が薄れる | 月に一度は明るい場所に移す |
| 屋外の半日陰(軒下) | 向く。丈夫に育つ | 夏の直射で葉焼け。冬の強い霜は避ける |
| 屋外の直射日光 | 夏は葉が焼ける | 春と秋だけなら可。夏は日陰へ |
| 浴室や洗面所 | 窓があれば可 | 窓がないと徒長(間延び)して弱る |
明るさの目安
アイビーに合う明るさは、直射日光は当たらないが、日中は照明なしで本が読める程度です。自生地では木陰や壁面をはい上がるので、強い光より柔らかい光を好みます。明るいほど葉は大きく、節と節の間が詰まってこんもりした姿になります。
暗い場所に置いた株は、新しい葉が小さく、茎だけが細く長く伸びます。斑入りの品種は葉緑素を増やして光を補おうとするため、白や黄色の斑が減って緑の面積が広がります。一度緑に戻った葉は元に戻らないので、新しい葉で判断します。
- 東向きの窓が最も安定する
- 朝の柔らかい日が二〜三時間当たる東向きの窓辺は、葉焼けの心配がなく年間を通して置けます。カーテンなしでも問題ありません。
- 南向きはレース越しに
- 南向きの窓は光が強いので、レースカーテンを一枚挟みます。冬は直射でも構いませんが、五月から九月はレース越しにします。
- 西向きは夏だけ動かす
- 西日は夏の午後に高温と強光が重なり、葉が茶色く焼けます。七月と八月は窓から一メートル離すか、別の部屋に移します。
- 北向きは窓際に寄せる
- 北向きは直射が入らず安全ですが光量が足りません。窓のすぐそばに置き、月に一度は鉢を回して片側だけ伸びるのを防ぎます。
斑入り品種の色を保つ
斑入りのアイビーは、白い斑の部分に葉緑素がなく光合成ができません。そのため緑一色の品種より明るい場所を必要とし、光が足りないと株が自分で斑を減らします。逆に強すぎる光では白い部分から焼けるので、明るい日陰が最適です。
- 緑に戻った枝は切る
- 斑のない緑の葉だけが付いた枝が出たら、付け根で切り取ります。緑の枝は勢いが強く、放っておくと株全体が緑に戻ります。
- 白い部分の焼けを見る
- 斑の白い部分が茶色く乾いてきたら光が強すぎる合図です。窓から少し離すか、レースを一枚足して様子を見ます。
- 冬は日に当てる
- 冬の弱い光なら直射でも焼けません。十一月から二月は窓辺で直射に当てると斑がはっきり出ます。
屋外で育てる
アイビーは屋外のほうが茎が太く葉も厚く育ちます。春から秋は軒下や木陰の半日陰に置き、冬は霜の当たらない軒下なら関東平野部で越冬します。マイナス五度程度までは葉が傷んでも株は生き残り、春に芽吹きます。
| 時期 | 屋外の置き場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| 3月〜5月 | 半日陰から日なた | 新芽が出る。明るい場所で葉を大きく育てる |
| 6月〜9月 | 軒下や木陰の半日陰 | 直射で葉焼け。長雨の後は鉢を乾かす |
| 10月〜11月 | 日なた | 気温が下がり直射でも焼けない |
| 12月〜2月 | 霜の当たらない軒下 | 寒風で葉が乾く。凍る日は室内へ |
斑入りの品種は緑の品種より寒さに弱いです。冬の屋外では斑入りだけ室内に入れるという管理でも構いません。
室内と屋外を行き来させるとき
- 屋外へ出すのは春の霜が終わってから
- 四月中旬以降、最低気温が十度を超えるころに出します。いきなり日なたに置かず、一〜二週間は日陰に置いてから明るい場所へ動かします。
- 室内へ入れる前に虫を落とす
- 秋に室内へ戻す前に、葉の裏と鉢底を水で洗い、ハダニやカイガラムシを落とします。室内では天敵がいないので、持ち込むと一気に増えます。
- 入れる時期は初霜の前
- 十一月下旬、初霜が降りる前に入れます。室内に入れた直後は暗さに慣れるまで下葉が落ちることがありますが、新芽が出ていれば問題ありません。
置き場所が原因のトラブルと直し方
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 茎が細く長く伸びて葉が小さい | 光不足 | 窓辺へ移し、伸びた茎は切り戻す |
| 斑が消えて緑の葉が増える | 光不足 | 明るい場所へ。緑の枝は切る |
| 葉が茶色く乾いて焼ける | 夏の直射か西日 | レース越しへ。焼けた葉は取る |
| 冬に葉が黒ずんでしおれる | 寒風か凍結 | 軒下か室内へ。傷んだ葉は春に切る |
| 葉の縁が茶色く縮れる | 暖房の風が直接当たる | エアコンの風の通り道から外す |
置き場所を変えたら、二〜三週間は動かさずに新しい葉の出方を見ます。頻繁に動かすと環境に慣れる前に弱ります。
アイビーの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
アイビーの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアイビーの育て方にまとめています。
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