花後にどうするかを株の姿で決める
ルピナスは一つの穂が下から上へ咲き上がり、上まで咲き切ると穂全体が終わります。この後、種を採るために残すか、切って脇の穂を咲かせるか、株ごと片付けるかを決めます。宿根タイプでも平地では夏に枯れやすいので、無理に残さない判断も必要です。
| 目的 | 花後の扱い | 向く条件 |
|---|---|---|
| 種を採って来年もまく | 一番穂を残してさやを付けさせる | 一年草系、テキサス系 |
| もう少し花を楽しむ | 咲き終わった穂を付け根で切る | 脇に小さな穂が見えている株 |
| 宿根株として来年も | 全ての穂を切り半日陰で夏越し | 鉢植え、寒冷地、大型宿根系 |
| 片付けて次の草花へ | 根ごと抜いて土を耕す | 花壇を夏の草花に使いたいとき |
種を採るなら一番穂を残す
最初に咲いた主軸の穂が最も充実した種を付けます。穂の下半分が咲き終わったころから小さなさやが膨らみ始め、6月に入るとさやが茶色く乾いてはじけます。はじけると種が飛び散るので、その前に採ります。
採種する株には花後も水をやり続け、肥料は与えません。さやが色づき始めたら穂ごと紙袋をかぶせておくと、はじけても種を受け止められます。一穂から20〜40粒ほど採れるので、家庭では一株残せば翌年の分は十分です。
- さやが茶色くなったら切る
- 穂の下の方のさやが茶色く乾き、振るとカラカラ音がしたら穂ごと切ります。全部が乾くのを待つと下のさやがはじけて失われます。
- 紙袋の中で乾かす
- 切った穂を紙袋に入れ、風通しのよい日陰で1〜2週間乾かします。袋の中で自然にはじけて種が落ちます。
- 封筒に入れて冷暗所へ
- 種を選別して紙の封筒に入れ、品種名と採種日を書いて冷暗所に置きます。翌秋にまき、2年目以降は発芽率が下がります。
交雑しやすいので、複数品種を近くに植えていた場合は親と違う花色が出ます。それも楽しみのひとつと考えます。
穂を切って脇の穂を咲かせる
種を採らないなら、上まで咲き終わった穂は付け根から切ります。株の養分が種づくりに回らず、脇から出ている小さな穂が伸びて二番花になります。二番花は一番穂より短くなりますが、5月下旬から6月まで花期を延ばせます。
切るタイミングは穂の上部の花がしぼんで色あせたころが目安で、上まで全部咲き終わるのを待つ必要はありません。早めに切るほど脇の穂が勢いよく伸び、株全体の姿も乱れません。
- 穂の付け根で切る
- 穂の茎をたどって最初の葉の上で切ります。葉を残せば脇芽(葉の付け根から出る新しい芽)が育ちやすくなります。
- 切り花にするなら早めに
- 穂の下から3分の2が咲いたころに切ると花持ちがよく、切ることで脇の穂も早く伸びます。水揚げは切り口を湯に数秒つけます。
- 二番花にも支柱を
- 二番花は細く倒れやすいので、一番穂に使った支柱をそのまま使って支えます。穂が20センチほどになったら麻ひもで八の字にゆるく結び、雨の後に傾いていないか見ます。
宿根株を夏越しさせる手順
大型の宿根系は本来3〜4年育つ多年草ですが、日本の平地では梅雨と夏の高温多湿で根が腐りやすく、夏越しの成功率は高くありません。鉢植えなら移動できるので試す価値があります。
花後に全ての穂を切り、葉も外側の古いものを整理して株を小さくします。半日陰の風通しのよい場所で雨を避け、水は葉がしんなりしたら夕方に少量やる程度に抑えます。
- 6月中に穂と古葉を切る
- 穂は全て付け根で切り、外側の大きな葉も半分ほど取って株を小さくします。中心の若い葉は残します。
- 雨の当たらない半日陰へ
- 鉢は北側や東側の軒下へ移します。露地植えは寒冷紗で午後の日を遮り、株元にわらを敷いて地温を下げます。
- 9月に中心を見て判断
- 涼しくなって中心から新しい葉が出れば成功です。中心が黒く柔らかいなら根が腐っているので抜き、秋に種をまき直します。
花後の失敗と戻し方
花後に多いのは、種を待つうちにさやがはじけて採れなかった、宿根株が7月に突然枯れた、二番花が出なかったといった失敗です。多くは時期の見極めで防げます。
迷ったときは、株の中心を見て新しい葉が動いているかどうかで判断します。動いていれば残す価値があり、止まって色が悪いなら早めに片付けて花壇を次の草花に渡す方が、結果的に庭全体がきれいに保てます。
| 失敗 | 原因 | 次からの直し方 |
|---|---|---|
| さやがはじけて種が散った | 全部乾くまで待った | 下のさやが茶色くなったら穂ごと切る |
| 7月に株が急に枯れた | 高温期の過湿で根腐れ | 雨を避け水を減らす、無理なら一年草扱い |
| 二番花が出ない | 穂を切るのが遅く養分を使い切った | 一番穂が咲き終わったらすぐ切る |
| 採った種が発芽しない | 未熟なうちに採った | さやが茶色く乾き音がするまで待つ |
ルピナスの花が終わったあとに使うもの
来年も咲かせるかどうかは、この時期の手当てで決まります。切ることと、球根をしまうことです。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。硬くなった茎を切るので、花がら摘み用より丈夫なもの。
花後の切り戻しは、次の芽を出させる作業です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- お礼肥用の緩効性肥料探す言葉「緩効性肥料 お礼肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10g 前後、花壇 1 ㎡ あたり 30〜50g。
咲かせるのに使った養分を戻す肥料です。ここを飛ばすと、翌年の花数が目に見えて減ります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。品種を書いたラベルを付けられるもの。
掘り上げた球根は、風の通るところに吊るして乾かします。密閉すると中から腐ります。
- 掘り上げずに植えっぱなしでよい球根も多く、その場合は保存の資材は要りません。
- 花後すぐに葉まで切らないでください。葉が来年ぶんの養分を作ります。
ルピナスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はルピナスの育て方にまとめています。
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