水やりは表土が乾いてから、鉢は底まで通す
ルピナスは乾燥にはかなり強く、過湿には弱い花です。露地植えなら根付いた後は雨だけでほぼ足り、真夏に葉がしおれたときだけ夕方にやります。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでやり、受け皿の水は捨てます。
直根が深く入るので、表面だけ濡らす水やりを繰り返すと根が浅くなり、倒れやすく暑さにも弱くなります。回数を減らして一回の量を増やすのがコツです。
水やりの前に指を第一関節まで土に入れて、湿り気を確かめる習慣を付けると失敗が減ります。表面は乾いていても中がひんやり湿っているなら、その日はやらずに翌日また触って判断します。
| 時期 | 露地植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 秋の発芽〜根付くまで | 表土が乾いたら朝にたっぷり | 毎日表土を見て乾いていれば朝に |
| 冬のロゼット期 | 原則不要 | 乾いて2〜3日後の午前中 |
| 春の花穂が伸びる時期 | 1週間晴れが続いたら | 表土が乾いたら鉢底から流れるまで |
| 梅雨〜夏 | 不要、むしろ排水を確保 | 雨の当たらない場所で乾かし気味 |
追肥は花穂が見え始める前に一度だけ
根粒菌が窒素を作るので、追肥(育ちの途中で足す肥料)は多くの草花より少なくて済みます。冬の間は与えず、3月に株の中心から新しい葉が立ち上がってきたころに一度だけ、リン酸とカリの多い緩効性肥料を株元に置きます。
液体肥料を使う場合は規定の2倍に薄めたものを3月と4月に一回ずつで十分です。花穂が伸び始めてから窒素の多い肥料をやると、穂が途中で止まって葉に養分を取られます。
- 新葉が立ち上がったら置き肥
- ロゼットの中心の葉が上を向いて伸び始めたら、株元から10センチほど離して緩効性肥料を一つまみ置きます。株に触れる位置に置くと根を傷めます。
- 葉色を見て量を決める
- 葉が濃い緑で大きいなら追肥は省きます。黄色みがかって小さいときだけ与え、その後2週間で色が戻らなければ土の排水を疑います。
- 花穂が伸びたら肥料を止める
- 穂の下の方のつぼみが色づき始めたら肥料はやりません。ここからは水と日光だけで穂を伸ばし切らせます。
花壇の隣に肥料をよく使う野菜があると、流れてくる窒素で葉ばかり茂ることがあります。境に板を立てるか、少し離して植えます。
日当たりと風通しで草姿が決まる
花穂をまっすぐ立たせるには一日6時間以上の日光が必要です。日が足りないと茎が伸びて徒長(光を求めて細く間延びすること)し、花穂が重みで倒れます。午前中に日が当たり、午後に少し陰る場所が理想です。
梅雨前後に株が込み合うと、下葉が蒸れて灰色かび病が出ます。株間を30センチ以上取り、古い下葉は見つけしだい取り除いて風を通しておきます。
- 鉢は日に向けて回す
- 鉢植えは花穂が日の方向へ傾くので、週に一度鉢を半回転させます。倒れそうな穂は細い支柱に八の字でゆるく結びます。
- 下葉を整理する
- 地面に触れて黄ばんだ葉は根元からハサミで切ります。手で引くと株元が裂けて病気の入口になります。
- 西日は遮る
- 5月以降の西日で葉が焼けて茶色くなります。鉢は午後に建物の東側へ、露地なら背の高い植物を西側に配置しておきます。
夏越しは涼しさと乾きが決め手
宿根タイプのルピナスは本来多年草ですが、日本の平地では高温多湿の夏に根が腐って枯れることが多く、一年草として扱うのが現実的です。夏を越させたいなら、花後に花穂を切って株を小さくし、半日陰で雨を避けて乾かし気味に管理します。
鉢植えなら風通しのよい北側の軒下に移し、露地なら株元にわらを敷いて地温を下げ、寒冷紗で午後の日を遮ります。梅雨明けまでに株が弱っていれば無理に残さず、秋に新しく種をまく方が確実です。
- 花後すぐに穂を切る
- 種を取らないなら、花が終わった穂は付け根から切って株の消耗を止めます。切り口は雨に当てないよう晴れた日の午前に切ります。
- 水やりを半分に減らす
- 7〜8月は葉がしんなりしてから夕方に少量やる程度に留めます。湿った土に高温が重なると数日で根が腐ります。
- 9月に株の状態を確かめる
- 中心から新しい葉が出ていれば越夏成功です。中心が黒く柔らかいなら根が傷んでいるので、抜いて秋まきに切り替えます。
葉が黄ばむ・穂が短いときの切り分け
生育期の不調は、肥料の過不足と水の過不足で症状が似ています。葉のどこから黄ばむか、土の乾き方はどうかを見て原因を絞ってから手を打ちます。
| 症状 | 疑う原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から黄色くなる | 水のやりすぎか排水不良 | 水を控え、鉢なら鉢底穴の詰まりを確かめる |
| 葉は大きいのに穂が細い | 窒素過多 | 肥料を止め、次の穂に期待する |
| 全体に小さく葉色が薄い | 日照不足か根が回った | 日当たりへ移す、鉢なら一回り大きい鉢へ |
| 穂が途中で曲がる | 日が一方向からだけ当たる | 鉢を回すか支柱で支える |
ルピナスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ルピナスの長く咲かせるコツは作物ページに
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