花がら摘みは花首ではなく枝の付け根で
咲き終わった花を花首のすぐ下で切ると、茎が残って見た目が悪いだけでなく、そこから枯れ込みが進みます。花茎をたどって葉の付け根まで下り、その少し上で切ると新しい枝がその葉の脇から出てきます。
花がらを摘むかどうかは、種を採るかで決まります。マーガレットは園芸品種がほとんどで種ができにくく、できても親と同じ花は咲きません。種を取る目的がないなら、迷わず摘んで次の花に力を回します。
- 花びらが反り返ったら
- 中心の黄色い部分が茶色く変わり、花びらが外側に反り返ってきたら摘む合図です。種を作り始める前に切ります。
- 葉の付け根まで下げて切る
- 花茎を指でたどり、最初の葉がある位置の五ミリほど上で切ります。葉の脇に小さな芽があれば、そこが次の枝になります。
- 週に一度まとめて
- 毎日摘む必要はなく、週末にまとめて済ませれば十分です。切った花は枝ごと水に挿しても数日楽しめます。
春の花が終わったら切り戻す
五月下旬から六月、春の花がひと通り咲き終わって株が伸び切ったら、全体を三分の一から二分の一の高さまで切り戻します。梅雨前に風通しを確保して夏越しを楽にする作業でもあり、切り戻した枝からは秋に向けて新しい枝が出ます。
切り戻す高さに迷ったら、株を横から見て葉が残っている一番下の位置を確かめてください。その少し上で切れば安全です。切り口の下に緑の葉が数枚あるなら、そこから新しい枝が出る目安になります。
| 株の姿 | 切る高さ | 理由 |
|---|---|---|
| こんもりして葉が多い | 全体の三分の一を落とす | 形を保ちつつ風を通す |
| 下葉が落ちて枝が長い | 二分の一まで深く | 下から新枝を出して作り直す |
| 植えて間もない小株 | 花がらだけ摘む | まだ体力が少ないので軽く |
葉がまったくない枝まで切り詰めると芽が出ないことがあります。必ず葉を数枚残す位置で切ります。
摘心で株を横に広げる
苗が小さいうちに枝先を摘む摘心(先端の芽を摘んで枝分かれさせること)をしておくと、株がこんもりと丸く仕上がり花数が倍以上に増えます。植え付けから二週間ほどして新芽が動き始めたら一回目を行います。
摘心をするかどうかは苗の姿を見て判断します。すでに枝が五本以上に分かれてこんもりしている苗なら不要で、一本立ちで上にばかり伸びている苗なら必ず行います。摘んだ先端は挿し木に使えます。
摘心のあと二週間ほどは新芽が出るまで見た目が寂しくなりますが、脇から芽が出れば枝数は倍になります。その間の水やりを切らさないことだけ気をつけてください。
- 枝先の芽を指で摘む
- 枝の先端、葉が二三枚ついた部分を指先でつまんで取ります。はさみでも構いませんが、柔らかい先端なら指で十分です。
- 伸びた枝を二三回繰り返す
- 脇から出た枝が五センチほど伸びたらまた先端を摘みます。秋植えなら二月まで、春植えなら四月上旬までに済ませます。
- つぼみが見えたら止める
- 摘心を続けると花が遅れます。開花させたい時期の一か月半前には最後の摘心を終えます。
秋の花のあとと冬支度
十月から十一月の花が終わったら、軽く花がらを摘む程度にして深く切らないでください。冬に向かう時期に強く切ると新芽が寒さで傷み、春の花が減ります。形を整えるのは春先まで待ちます。
秋の花のあとに株が乱れて気になるなら、飛び出した枝を数本だけ切る程度にとどめます。葉が減ると冬の寒さで枯れ込みやすくなるので、見た目より株を守ることを優先してください。
冬に室内へ取り込む株は、十一月の花が終わった時点で軽く形を整えておくと、室内で場所を取りません。ただしこれも葉を残す範囲で行います。
- 十一月は花がら摘みまで
- 伸びすぎた枝の先を軽く整える程度にとどめ、株全体の刈り込みはしません。葉を多く残して冬の光合成を確保します。
- 二月下旬に形を整える
- 芽が動き出す直前に、冬に傷んだ枝先を切り落として形を整えます。ここで整えた形が春の花の姿になります。
切り戻したのに芽が出ないときの原因
切り戻しから三週間たっても新芽が出ない場合は、切った位置が深すぎて葉のない古い枝になっているか、時期が真夏や真冬で株が休んでいるかのどちらかです。古い枝は木質化して芽を出す力が弱いので、緑色の若い枝が残る位置で切るのが原則です。
三年以上たった古株は、切り戻しても芽の出が悪く花も減ります。無理に立て直すより、春か秋に若い枝を挿し木して株を作り直した方が、結果として早くきれいな花が見られます。
| 状態 | 見分け方 | 立て直し |
|---|---|---|
| 切り口の下に葉がない | 枝が茶色く固い | 下の緑の枝まで待ち、挿し木で更新も検討 |
| 真夏に切った | 枝は緑だが動かない | 涼しくなる九月まで待つ |
| 水を控えすぎた | 土が固く乾いている | たっぷり与え半日陰で養生 |
マーガレットの花が終わったあとに使うもの
来年も咲かせるかどうかは、この時期の手当てで決まります。切ることと、球根をしまうことです。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。硬くなった茎を切るので、花がら摘み用より丈夫なもの。
花後の切り戻しは、次の芽を出させる作業です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- お礼肥用の緩効性肥料探す言葉「緩効性肥料 お礼肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10g 前後、花壇 1 ㎡ あたり 30〜50g。
咲かせるのに使った養分を戻す肥料です。ここを飛ばすと、翌年の花数が目に見えて減ります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。品種を書いたラベルを付けられるもの。
掘り上げた球根は、風の通るところに吊るして乾かします。密閉すると中から腐ります。
- 掘り上げずに植えっぱなしでよい球根も多く、その場合は保存の資材は要りません。
- 花後すぐに葉まで切らないでください。葉が来年ぶんの養分を作ります。
マーガレットの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はマーガレットの育て方にまとめています。
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