症状から原因を切り分ける
マーガレットの不調はほとんどが虫か蒸れのどちらかです。まず新芽やつぼみの裏を見て虫がいないか確かめ、いなければ土の湿り具合と風通しを疑います。
同じ症状でも複数の原因が重なることがあります。たとえば蒸れて弱った株にアブラムシが付く、という順番です。一つ手を打って改善しなければ、次の原因を疑って対応を足していきます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 新芽やつぼみが縮れる | アブラムシ | 指でつぶすか水で洗い流す |
| 花びらに茶色い斑点 | 灰色かび病 | 傷んだ花を取り風通しを確保 |
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 葉を取り日当たりへ移す |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に霧吹きで水をかける |
| 株元が黒く倒れる | 根腐れ、立枯れ | 水を止め傷んだ部分を除く |
アブラムシは春と秋に集中する
三月から五月、九月から十月の新芽が伸びる時期に、つぼみや茎の先端に緑や黒の小さな虫が群がります。放置すると花がゆがみ、排せつ物で葉が黒くすす状になります。数が少ないうちに見つけるのが一番の対策です。
アブラムシはウイルス病を運ぶこともあり、葉に濃淡のまだら模様が出て縮れたら感染の疑いがあります。ウイルス病は治せないので、その株は他の株から離し、挿し木にも使わないようにします。
- 週に一度つぼみの裏を見る
- 新芽の先とつぼみの付け根を裏返して確かめます。数匹なら指でつぶすか、粘着テープで取ります。
- 増えたら水で流す
- ホースの水を軽く当てて洗い落とします。数日続けると減ります。牛乳や石けん水をかける方法もありますが、乾いたら水で流します。
- それでも減らないなら薬剤
- 花や草花用の殺虫剤を表示通りに使います。天気の良い日の朝に葉裏まで届くようかけます。
肥料が効きすぎて新芽が柔らかいとアブラムシが付きやすくなります。春の液体肥料は薄めを守ります。
梅雨の灰色かび病とうどんこ病
湿度が高く風がない環境で、咲き終わった花や傷んだ葉から灰色のかびが広がります。花がらをこまめに取り、株の内側の枝を間引いて風を通すのが予防の基本です。うどんこ病は逆に乾燥した時期の日陰で出やすく、葉に白い粉が広がります。
病気の予防で一番効くのは水やりの仕方です。葉や花に水をかけず株元に注ぐこと、朝に済ませて夜には葉が乾いていることを守れば、灰色かびの発生はかなり減らせます。
- 花がらと枯れ葉を残さない
- 病気の入口になる枯れた部分を株に残しません。特に梅雨時は二三日に一度は見回ります。
- 株の内側を間引く
- 混み合った枝を付け根から切り、葉と葉が重ならない程度に透かします。切り戻しと兼ねると効率的です。
- 広がったら殺菌剤
- 草花用の殺菌剤を使います。同じ薬を続けると効きにくくなるので、種類を変えながら使います。
夏の根腐れと立枯れ
七月から八月、朝は元気なのに昼にしおれ、数日で株元が黒くなって倒れるのが根腐れです。土が常に湿って根が呼吸できなくなるのが原因で、一度進むと戻せません。予防は六月の切り戻しと、朝だけの水やり、鉢を地面から浮かせることの三点です。
| 状態 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 昼しおれて夕方戻る | 暑さによる一時的な症状 | そのままで問題なし |
| 朝もしおれ土が湿っている | 根腐れの初期 | 水を止め鉢を風通しの良い日陰へ |
| 株元が黒くぐらつく | 立枯れが進行 | 健全な枝を挿し木して株を更新 |
ハダニとヨトウムシ
乾燥する夏から秋にかけて、葉がかすれたように白っぽくなるのはハダニです。葉裏に霧吹きで水をかけると減ります。夜に葉が食われて昼に虫が見当たらないときはヨトウムシで、株元の土を軽く掘ると丸まった幼虫が見つかります。
ハダニは目で見えないほど小さく、葉のかすれで気づくことがほとんどです。乾燥と高温で急に増えるので、七月から九月は週に一度、葉裏に水をかける習慣で予防できます。
- ハダニは葉裏に水
- 朝に葉の裏へ霧吹きで水をかけます。数日続けると減ります。ひどい葉は取り除きます。
- ヨトウムシは夜に探す
- 懐中電灯で夜に葉を照らすと食べている幼虫が見つかります。見つけ次第捕殺し、株元の土も軽く掘って隠れている幼虫を探します。
被害が出たあとの立て直し
虫や病気で葉が落ちても、株元と根が生きていれば回復します。傷んだ部分を切り、風通しの良い明るい場所で水を控えめにして新芽を待ちます。株元まで黒くなっていたら、健全な枝先を挿し木して株を作り直す方が早く確実です。
- 傷んだ部分をすべて切る
- 病気の葉や虫の付いた枝は容赦なく切り、株を小さくします。切った枝は土に落とさずゴミに出します。
- 新芽が動くまで肥料なし
- 回復期に肥料を与えると逆効果です。新しい葉が数枚開いてから薄い液体肥料を再開します。
- 挿し木で保険を作る
- 健全な枝先を五センチ切って挿しておけば、親株が倒れても同じ品種を残せます。五月と九月の適期に毎年数本挿しておくと安心です。
マーガレットの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はマーガレットの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。