挿し木の適期と枝の選び方
マーガレットの挿し木は気温が十五度から二十五度の時期、つまり五月から六月上旬と九月中旬から十月が適期です。真夏は腐り、真冬は根が出ません。花やつぼみのない、若くて緑色の枝先を使います。
マーガレットは三年ほどで株元が木のように固くなり、花が減って形も崩れてきます。挿し木で若い株に更新し続けるのが、長く同じ品種を楽しむ現実的な方法です。毎年五月に数本挿しておけば、親株が弱っても困りません。
| 時期 | 向き不向き | 根付くまでの目安 |
|---|---|---|
| 5〜6月上旬 | 最適、夏越しの保険になる | 二〜三週間 |
| 7〜8月 | 不向き、蒸れて腐りやすい | 成功率が低い |
| 9月中旬〜10月 | 最適、冬までに根が張る | 二〜三週間 |
| 11〜2月 | 不向き、根が動かない | 春まで動かない |
挿し穂の作り方
枝先から五センチから八センチを切り、下半分の葉を落として上に葉を二三枚残します。切り口は清潔なはさみかカッターで斜めに切り直し、三十分ほど水に浸けて水を吸わせてから挿します。
切り取った挿し穂は時間がたつほど根が出にくくなります。切ったらすぐに水に浸け、その日のうちに挿し終えるようにします。まとめて何本も作るときは、切った枝を水を張ったバケツに入れながら作業すると乾きません。
- つぼみのない枝を選ぶ
- 花やつぼみがある枝はそこに養分を取られて根が出にくくなります。あれば摘み取ってから使います。
- 下葉を取り切り口を整える
- 土に埋まる部分の葉をすべて取り、切り口をよく切れる刃で斜めに切り直します。潰れた切り口は腐ります。
- 三十分水揚げする
- コップの水に切り口を浸けて水を吸わせます。発根促進剤があれば切り口に付けますが、なくても根は出ます。
挿す土と管理
肥料の入っていない清潔な土が基本で、赤玉土の小粒か挿し木用の土を使います。培養土は肥料分で切り口が腐ることがあるので避けます。挿したあとは明るい日陰で土を乾かさず、二三週間で新芽が動き始めたら根が出た合図です。
挿してから根が出るまで、葉から水分が失われ続けるので、透明なビニール袋や食品保存容器で覆って湿度を保つとよく根付きます。ただし密閉は蒸れるので、上部に穴を開けるか一日一回は開けて空気を入れ替えます。
挿し木の成功率は、一本ずつより五本十本とまとめて挿した方が上がります。全部が根付く必要はなく、半分残れば十分と考えて数で勝負するのが家庭での現実的なやり方です。
- 土を湿らせてから穴を開ける
- 先に土を湿らせ、割り箸で穴を開けてから挿し穂を差し込みます。直接差すと切り口が傷みます。
- 明るい日陰で乾かさない
- 直射日光を避け、土の表面が乾く前に霧吹きか底面から水を与えます。風が強い場所も避けます。
- 新芽が動いたら日なたへ
- 枝先の葉が少し伸び、軽く引いて抵抗があれば根が出ています。段階的に日に慣らします。
鉢上げと苗の育て方
根が出て一か月ほどしたら、三号ポットに草花用の培養土で植え替えます。このとき枝先を一度摘心(先端の芽を摘んで枝分かれさせること)しておくと、こんもりした株になります。さらに一か月後、根がポットに回ったら五号鉢へ移します。
九月に挿した苗は冬までに根を張らせる必要があるので、十月中には鉢上げを済ませます。十一月に入ってから根が出た苗は、そのまま室内の窓辺で春まで管理してから鉢上げした方が安全です。
鉢上げ後の苗は根が浅いので、真夏の直射日光と真冬の霜を避ければ、親株より丈夫に育ちます。翌春には親株と同じ大きさの花が咲きます。
| 段階 | 目安 | 作業 |
|---|---|---|
| 挿してから三週間 | 新芽が動く | そのまま、水を切らさない |
| 一か月半 | 根がポットの底に見える | 三号ポットに鉢上げ、摘心 |
| 二か月半〜三か月 | 根が回り葉が茂る | 五号鉢へ、液体肥料開始 |
根が出ないときの原因と直し方
三週間たっても葉がしおれて元気がないなら、切り口が腐っているか土が乾いているかのどちらかです。挿し穂を抜いて切り口を見て、黒くぬるついていれば腐りなので、その上で切り直して新しい土に挿し直します。切り口が白く乾いているだけなら水不足で、湿らせて挿し直せば間に合います。
何度やっても失敗するなら、挿し穂に花芽が付いている、土に肥料が入っている、日なたに置いている、のどれかであることが多いです。手順を一つずつ見直せば、必ず根は出ます。
- 切り口を見る
- 黒くて柔らかければ腐り、白く固ければ乾きです。腐りは二センチ上で切り直し、乾きはそのまま水に浸け直します。
- 時期が悪ければ待つ
- 七月から八月、十一月以降なら時期のせいです。親株を保ち、次の適期に挿し直す方が確実です。
- 水挿しに切り替える
- 土でうまくいかないときは、コップの水に挿して毎日水を替える方法もあります。根が一センチ伸びたら土へ移します。
マーガレットの挿し芽・株分けに使うもの
挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。
- 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
- 規格の目安
- 赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
- 規格の目安
- 粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。
根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。
- 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。
根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。
- 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
- 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。
マーガレットの長く咲かせるコツは作物ページに
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