花の咲き方を知る
オルレアの花は、小さな花が集まって直径五〜八センチの平たい傘の形になります。外側の花びらが大きく、内側が小さいので、レース編みのように見えます。一本の茎の先にまず一つ咲き、次いで脇の枝が伸びて次々に咲くので、一株で二か月近く花が絶えません。
開花の始まりは秋まきで四月下旬、春まきで五月下旬が目安です。最初の花が最も大きく、後の花は次第に小さくなります。小さくなった花も切り花や種採りには十分使えます。
花はほのかに甘い香りがあり、ハナアブやミツバチがよく訪れます。虫が来ても花に害はないので、追い払う必要はありません。花に集まる虫が受粉を助けて、種の付きも良くなります。
| 時期 | 花の様子 | 作業 |
|---|---|---|
| 4月下旬 | 頂点の大きな花が開く | 花がら摘みの準備 |
| 5月上旬〜中旬 | 脇枝の花が次々に開く最盛期 | 咲き終わりから順に摘む |
| 5月下旬〜6月上旬 | 花が小さくなり種が付き始める | 種を採る花を残す |
| 6月中旬以降 | 株が黄ばみ終わりに向かう | 種を採り、株を抜く |
花がら摘みで次の花を引き出す
咲き終わった花を放置すると種作りに養分が回り、次の花が小さくなります。花の中心が茶色に変わり、外側の花びらが落ち始めたら、その花茎を分岐点まで戻って切り取ります。切った下の節から新しい花茎が伸びてきます。
すべての花を摘むと種が採れません。株の中で最初に咲いた大きな花を二〜三輪だけ残して種を採り、他は摘み続けると、花も種も両方楽しめます。
- 中心の色で見分ける
- 花の中心の小さな花が茶色く変わり、緑色の種のふくらみが見え始めたら咲き終わりです。花びらが白いうちは摘みません。
- 分岐点まで戻って切る
- 花のすぐ下ではなく、その花茎が出ている枝の付け根まで下がって切ります。茎を残すとそこから枯れ込んで見た目が悪くなります。
- 種用の花は残す
- 最初の大きな花を二〜三輪、目印に紐を結んで残します。種が茶色く固まるまで五〜六週間かかるので、花期の後半は株に付けたままにします。
倒伏を防ぐ支柱の立て方
オルレアは草丈が五十〜七十センチになり、花が咲くと頭が重くなります。風の強い場所や肥料が多かった株は、開花期に倒れて花が地面に付き、汚れて傷みます。草丈が三十センチを超えたころに支柱を準備しておくと、倒れてから慌てずに済みます。
一株ずつ支柱を立てるより、群植なら周りに四本の支柱を立てて麻ひもで囲う方法が手軽です。株の外側を囲うだけで、自然な姿を保ったまま倒れなくなります。
支柱を立てる時期を逃して草丈が五十センチを超えると、根元に支柱を差すときに根を傷めやすくなります。目安の三十センチで立てておけば、株が支柱を隠すように伸びて見た目も自然です。
- 草丈三十センチで支柱を立てる
- 株から五センチほど離して、長さ六十〜九十センチの支柱を差し込みます。根を傷めないよう、株のすぐ脇は避けます。
- 麻ひもでゆるく結ぶ
- 茎を支柱に八の字にゆるく結びます。きつく結ぶと茎が太るときに食い込んで折れます。
- 群植は囲い支柱
- 株の集まりの四隅に支柱を立て、高さ三十センチと五十センチの二段でひもを回します。株が伸びたら上の段を追加します。
切り花として楽しむ
オルレアは切り花としても優秀で、白い花がどんな花とも合います。花が七分咲きのときに、朝の涼しい時間に切り取ります。水揚げが良く、一週間ほど持ちます。切った枝の下の節からまた花茎が伸びるので、切り花にすることが花がら摘みの代わりにもなります。
切り花にする枝を選ぶときは、株の外側の枝から取ると中心の枝が残って株の姿が崩れません。一度に切るのは株全体の三分の一までにとどめてください。
| 場面 | 切る位置 | 持ち |
|---|---|---|
| 一輪で飾る | 花の下二十〜三十センチ | 七〜十日 |
| 枝ごと飾る | 分岐の下で枝ごと | 五〜七日 |
| ドライフラワー | 満開のとき、花茎を長めに | 数か月 |
切り口は水中で斜めに切り直し、下葉を取って水に浸からないようにすると長持ちします。
花が咲かない・小さいときの原因と直し方
四月下旬になっても花が上がらないときは、株の大きさと日照を確かめます。秋のまき時が遅れて株が小さいままなら、五月中旬まで待てば小さいながら咲きます。日照不足なら翌年は場所を変えます。花が全体に小さいのは、密植で株同士が競合しているか、春の水切れが原因です。
肥料を多くやったのに花が少ない場合は、逆に肥料を減らすのが正解です。オルレアはやせ地でもよく咲く花で、肥料は葉を増やすだけです。
| 状態 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 四月末に花が上がらない | まき遅れ・株が小さい | 待つ、翌年は九月下旬にまく |
| 花が小さい | 密植・春の水切れ | 間引く、春は朝に水をやる |
| 葉は茂るが花がない | 肥料過多・日照不足 | 肥料を止める、日当たりへ |
| 花が早く終わる | 高温・乾燥 | 五月以降は朝に水、半日陰なら長持ち |
オルレアの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
オルレアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオルレアの育て方にまとめています。
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