種を採る花を決める
オルレアは一年草で、増やし方は種採りだけです。挿し芽や株分けはできません。株の中で最初に咲いた大きな花ほど充実した種が採れるので、四月下旬から五月上旬に咲いた花を二〜三輪、目印を付けて残します。残りの花は花がら摘みを続けて、株を疲れさせないようにします。
種は花の中心に集まって付き、緑から茶色に変わりながら固くなります。一つの花から数十粒採れるので、二〜三輪残せば翌年の分は十分です。
| 状態 | 判断 | 作業 |
|---|---|---|
| 花びらが白く中心が緑 | まだ早い | そのまま咲かせる |
| 花びらが落ち種が緑でふくらむ | 実り始め | 目印を付けて残す |
| 種が茶色く固く触ると落ちる | 採り時 | 花ごと切って紙袋へ |
| 種が黒ずんで湿っている | 遅い・雨で傷んだ | 別の花の種を使う |
採り時の見分けと採り方
花が終わってから種が固まるまで五〜六週間かかります。六月上旬から中旬、種が茶色くなり、指で触るとぽろぽろ落ちるようになったら採り時です。雨が続くと種が湿って傷むので、晴れが二〜三日続いた午前中に採ります。
採り遅れると種が自然に落ちてしまいます。落ちても翌年こぼれ種で芽が出るので失敗ではありませんが、決まった場所にまきたいなら早めに採ってください。
採り時かどうか迷ったら、花の中心を指で軽くこすって確かめます。種がぽろりと外れて中が白く固いなら熟しています。緑が残って柔らかいなら一週間待ってからもう一度見てください。
- 晴れた日の午前中に切る
- 種が付いた花を茎ごと十センチほど付けて切ります。露が乾いてから作業すると種が湿りません。
- 紙袋に入れて逆さに吊るす
- 花を下にして紙袋に入れ、風通しの良い日陰に一〜二週間吊るします。落ちた種が袋の底にたまります。
- ほぐしてごみを取り除く
- 乾いたら手でもんで種をほぐし、茎や花びらのかけらを取り除きます。種は細長く、表面に小さなとげがあります。
乾燥と保存
採った種は完全に乾かしてから保存します。乾きが甘いとかびて発芽しなくなります。紙袋や封筒に入れ、作物名と採取年を書いて、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保管します。密閉容器に乾燥剤と一緒に入れると、翌年の秋まで発芽率を保てます。
オルレアの種は寿命が短めで、二年目には発芽率が落ちます。毎年採って毎年まく習慣にすると、常に新しい種で確実に発芽します。
| 容器 | 保管場所 | 持ち |
|---|---|---|
| 紙袋・封筒 | 冷暗所 | 翌年の秋まで |
| 密閉容器と乾燥剤 | 冷蔵庫の野菜室 | 二年目の秋まで |
| ビニール袋 | 常温 | 湿気でかびやすく不向き |
冷蔵庫から出した種は、袋のまま室温に戻してから開けると結露で湿りません。
こぼれ種で毎年咲かせる
種を採らずに株をそのまま置いておくと、六月に種が落ちて秋に自然に発芽します。関東平野部なら、こぼれ種だけで毎年咲かせることも可能です。ただし芽が密に出るので、十月に本葉二〜三枚で株間二十センチほどに間引く必要があります。間引かないと小さな株ばかりになって花が貧弱になります。
こぼれ種で咲かせる場所は、夏の間に耕したり草を抜いたりせず、そっとしておきます。夏に土を動かすと種が深く埋まって発芽しません。
こぼれ種の苗は親と同じ白い花が咲きます。オルレアは品種の分化が少ないので、種を採っても花が変わる心配はなく、毎年同じ姿を楽しめます。
- 六月に株を残す
- 種を採らない株は、種が落ちるまでそのままにします。黄ばんで枯れたら根元で切りますが、根は抜かなくて構いません。
- 夏は土を動かさない
- こぼれ種の場所は耕さず、草取りも手で軽く抜く程度にします。深く掘ると種が埋まります。
- 十月に間引く
- 秋に発芽した苗を本葉二〜三枚で株間二十センチに間引きます。間引き苗は小さいうちなら別の場所に移せます。
発芽しない・株が小さいときの原因と直し方
採った種が発芽しないときは、乾燥不足でかびたか、採り時が早すぎて未熟だったか、保存中に高温多湿にさらされたかのどれかです。次回は種が茶色く固まってから採り、しっかり乾かしてから冷暗所に置いてください。こぼれ種の株が年々小さくなるなら、間引き不足で密植になっているか、同じ場所で土がやせているかです。
こぼれ種の花が小さくなってきたら、一度きちんと種を採り、秋に新しい場所へ株間を空けてまき直すと元の大きさに戻ります。三年に一度は場所を変えるつもりでいると安定します。
| 状態 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 採った種が発芽しない | 未熟・乾燥不足・保存の高温多湿 | 茶色く固まってから採り、よく乾かして冷暗所へ |
| こぼれ種の苗が細く小さい | 密植・間引き不足 | 十月に株間二十センチに間引く |
| 年々花が小さくなる | 土がやせた・密植 | 種を採って新しい場所にまき直す |
| こぼれ種が出ない | 夏に土を動かした・雨で流れた | 種を採って秋にまく |
オルレアの挿し芽・株分けに使うもの
挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。
- 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
- 規格の目安
- 赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
- 規格の目安
- 粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。
根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。
- 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。
根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。
- 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
- 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。
オルレアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオルレアの育て方にまとめています。
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