挿し芽の適期は春と秋
オステオスペルマムは種でも増やせますが、園芸品種は親と同じ花が咲かないことが多いので、挿し芽が基本です。適期は五月から六月と九月から十月で、気温が十五度から二十五度の時期に行うと二〜三週間で発根します。真夏と真冬は発根が遅く腐りやすいので避けます。
秋の挿し芽は冬越しを鉢のまま行う必要がありますが、春に植え付けられるサイズになるので、翌年の花を早く見られます。春の挿し芽は当年の秋に咲くこともあり、どちらも一長一短です。
| 時期 | 向き不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 5〜6月 | 最適 | 気温が安定し発根が早い、切り戻しの枝が使える |
| 7〜8月 | 不向き | 高温で挿し穂が腐りやすい |
| 9〜10月 | 適 | 涼しく発根しやすい、冬越しは鉢で |
| 11〜2月 | 不向き | 低温で発根しない |
挿し穂の選び方と作り方
挿し穂には、花やつぼみの付いていない元気な枝先を使います。柔らかすぎる新芽は腐りやすく、固すぎる古い枝は発根が遅いので、伸びて少し固まった枝を選んでください。切り戻しで出た枝を使うと無駄がありません。
- 枝先を五〜八センチで切る
- 花やつぼみのない枝を選び、節の下で切ります。切り口はよく切れる刃物で潰さないように切ります。
- 下葉を取り上の葉を残す
- 土に埋まる部分の葉を取り、上の葉を二〜四枚残します。大きな葉は半分に切って蒸散を減らします。
- 一時間ほど水に挿す
- 切り口を水に浸けて水を吸わせます。発根促進剤があれば切り口に付けますが、なくても十分発根します。
挿し床と挿し方
挿し床には肥料の入っていない清潔な土を使います。赤玉土の小粒、鹿沼土、挿し芽用の土のいずれかで、古い培養土は雑菌が多く腐りの原因になります。三号ポットに三本程度、またはトレイにまとめて挿し、割り箸などで先に穴を開けてから挿すと切り口が傷みません。
挿し床に使う土は必ず新しいものを用意します。一度使った土は乾かして再利用したくなりますが、雑菌が残っていて挿し穂が腐る原因になります。
| 容器 | 土 | 挿す本数の目安 |
|---|---|---|
| 三号ポット | 赤玉土小粒か挿し芽用の土 | 二〜三本 |
| 育苗トレイ | 鹿沼土の細粒 | 三センチ間隔 |
| 浅鉢 | 赤玉土小粒 | 五センチ間隔 |
挿し穂の三分の一から半分が土に埋まる深さにします。浅すぎると倒れ、深すぎると腐ります。
発根までの管理
挿した直後にたっぷり水をやり、明るい日陰に置きます。直射日光は葉がしおれるので避け、風が強い場所も乾きすぎるので避けます。土は乾かさないよう毎日様子を見て、表面が乾いたら水をやります。二〜三週間して新しい葉が動き出したら発根の合図です。
挿し穂が黒くなってしおれたら腐っています。そのまま置くと隣の穂にも移るので、早めに抜いて処分してください。土が常に濡れすぎているか、風通しが悪いのが原因です。
- 明るい日陰で乾かさない
- 直射を避けた明るい場所に置き、土の表面が乾いたら霧吹きか細口のじょうろで水をやります。葉にも軽く水をかけると萎れにくくなります。
- 軽く引いて確かめる
- 二週間過ぎたら挿し穂を軽く引いてみます。抵抗があれば発根しています。抜けるようならもう一週間待ちます。
- 発根したら日に慣らす
- 発根を確かめたら少しずつ日当たりに移します。一週間ほどかけて慣らし、その後ポットに植え替えます。
根付いてからの植え付けと株の更新
発根した挿し穂は、三号ポットに草花用の培養土で一本ずつ植え替え、日当たりで育てます。本葉が増えて草丈が十センチほどになったら摘心(先端を摘む作業)をして枝数を増やし、春なら四〜五月、秋なら翌春に定植します。三年以上経った親株は根元が木質化して花が減るので、毎年挿し芽で更新する習慣を付けると、常に若い株で花を楽しめます。
- ポットに植え替える
- 根を傷めないよう土ごと取り出し、三号ポットに一本ずつ植えます。植え替え後は一週間ほど半日陰で養生します。
- 摘心して枝を増やす
- 草丈十センチで先端を摘みます。秋挿しの株は冬前に一回だけ摘み、春にもう一回摘むと形が整います。
- 親株は更新する
- 根元が木のように固くなった親株は、挿し芽が育ったら処分して世代交代します。古い株を残しても花は減る一方です。
発根しないときの原因と直し方
挿し芽がうまくいかないときは、時期・挿し穂の状態・土の湿り気の三つを順に確かめます。真夏や真冬に挿したなら時期を待つのが早道です。つぼみ付きの枝や柔らかすぎる新芽を使ったなら、穂の選び方を変えてください。土が乾いたりびしょ濡れだったりするなら置き場所と水やりを見直します。
| 状態 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 穂が黒くなって倒れる | 過湿・雑菌 | 清潔な土に替え、水を減らす |
| 穂がしおれて乾く | 水切れ・直射日光 | 明るい日陰へ移し、葉に霧吹き |
| 三週間過ぎても根が出ない | 低温・古い枝 | 暖かい時期に若い枝で挿し直す |
| つぼみが咲いて根が出ない | つぼみ付きの穂 | つぼみを取り、次は花のない枝を使う |
オステオスペルマムの挿し芽・株分けに使うもの
挿し芽は、肥料分のない清潔な土に挿すのが基本です。培養土に挿すとうまくいかないのはそのためです。
- 挿し芽用土(赤玉土小粒・鹿沼土)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
- 規格の目安
- 赤玉土の小粒か鹿沼土の単用、または「挿し芽・種まき用」と書かれた土。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L、育苗箱 1 枚で 2L 前後。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 発根促進剤探す言葉「発根促進剤 挿し木」
- 規格の目安
- 粉末を切り口に付けるタイプか、液に浸すタイプ。
根の出にくい種類で成功率が変わります。出やすい草花なら無くても十分です。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。斜めに一度で切るのが基本です。
- 3 号ポット・育苗箱探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)のポットか、浅い育苗箱。
根が出るまでは小さい容器のほうが管理しやすく、乾き具合も見えます。
- 発根しやすい草花なら、発根促進剤は要りません。水に挿すだけで根が出るものもあります。
- 密閉できる容器があれば、挿し芽用の温室は要りません。
オステオスペルマムの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオステオスペルマムの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。