花が咲く条件を最初に確かめる
オステオスペルマムは日当たりを好み、一日五時間以上日が当たる場所で最も花を付けます。開花に適した温度は十五度から二十五度で、これを外れる真夏と真冬は花が止まります。咲かない原因のほとんどは日照不足か時期の問題です。
花は日中に開いて夜や曇天で閉じます。この性質を知らないと「花が咲かなくなった」と誤解しがちですが、翌日の晴れた日中に開くなら問題ありません。
鉢植えで室内に置いている場合、窓越しの光では開花に足りないことがよくあります。春秋は屋外の日当たりに出し、ベランダなら手すりの外側に近い位置に置くと花付きが変わります。
| 状態 | 考えられる原因 | 対応 |
|---|---|---|
| つぼみが付かず葉ばかり | 日照不足・肥料過多 | 日当たりへ移し、肥料を控える |
| つぼみは付くが開かない | 曇天続き・低温 | 晴れた日中を待つ、屋内なら窓辺へ |
| 花が小さく色が薄い | 肥料切れ・株の疲れ | 追肥と花がら摘み |
| 七〜八月に咲かない | 高温で休んでいる | 正常。切り戻して秋を待つ |
摘心で花数を増やす
摘心(茎の先端を摘んで枝数を増やす作業)は、苗を植えて活着した後、草丈が十センチほどになったころに行います。先端を摘むと下の葉の付け根から二本以上の枝が伸び、株がこんもりして花数が二倍三倍になります。
摘心した先端は捨てずに挿し芽に使えます。五月から六月の摘心なら、そのまま挿し床に挿しておくと予備の株になり、秋に植え付けられる大きさに育ちます。
- 本葉六〜八枚で一回目
- 茎の先端を指で摘むかはさみで切ります。切る位置は先端から一〜二節下で、残した節の葉の付け根から新しい枝が出ます。
- 伸びた枝を二回目に摘む
- 一回目で出た枝が五〜六センチ伸びたら、その先端も摘みます。二回で株の骨格ができ、三月に植えれば四月下旬には最初の花が上がります。
- つぼみが見えたら摘心を止める
- 摘心を続けると花が遅れます。枝先につぼみが見え始めたら止め、そのまま咲かせます。
つぼみ付きの苗を買った場合は、最初の花を楽しんでから花後に摘心しても遅くありません。
切り戻しで二回目の開花を作る
春の花がひと通り終わる五月下旬から六月にかけて、株全体を三分の一から半分に切り戻します。花が終わった枝を放置すると、株の内側が蒸れて枯れ込み、秋の花が出なくなります。切り戻し後に出る新芽が秋の開花枝です。
葉を全部落とすほど深く切ると回復しないことがあります。各枝に葉を数枚残す高さで切ってください。切り口の下に葉があれば、その付け根の芽が動いて新しい枝になります。
- 花が三割以下になったら
- 株全体の花が減り、茎が伸びて姿が乱れてきたら切り戻しの合図です。満開のうちに切る必要はありません。
- 外側の芽の上で切る
- 各枝とも、外を向いた葉の付け根の少し上で切ります。株の外へ枝が広がり、中心に風が通ります。
- 切り戻し後は水と肥料を控える
- 葉が減った分だけ水の消費も減ります。新芽が動くまでは土が乾いてから水をやり、肥料は新芽が伸び始めてから再開します。
品種による咲き方の違い
オステオスペルマムには花びらが平らな一重の系統のほか、花びらの縁が反り返ってスプーン状になる系統、中心が盛り上がる八重の系統があります。八重は花が長持ちしますが花数は一重より少なめです。系統によって切り戻しの深さや花期も少し変わります。
品種名の札に「スプーン」「ダブル」「這い性」などの表記があれば系統の目安になります。札がない場合は、花びらの形と株の広がり方を見て判断してください。
| 系統 | 特徴 | 育て方の違い |
|---|---|---|
| 一重 | 花数が多く丈夫 | 標準の摘心と切り戻しで十分 |
| スプーン咲き | 花びらの縁が筒状に反る | 肥料切れで筒が出にくいので追肥を切らさない |
| 八重 | 花が長持ちし種ができにくい | 花がら摘みを減らしてよい、切り戻しは浅めに |
| 矮性・這い性 | 草丈が低く広がる | 摘心は一回で足りる、鉢は浅く広いものに |
咲かないときの切り分けと直し方
花が止まったら、時期・日照・肥料・株の疲れの順に確かめます。真夏と真冬は休む時期なので待てば戻ります。春秋に咲かないなら日照と肥料の見直しが先で、それでも咲かない場合は株が老化しているので、挿し芽で若い株に更新するのが早道です。
三年以上育てた株は根元が木のように固くなり、枝先にしか花が付かなくなります。これは寿命に近い状態で、春に挿し芽をして世代交代させるのが確実な立て直しです。
- 時期を確かめる
- 七〜八月と十二〜二月は咲かなくて正常です。それ以外の時期に咲かないなら次の項目へ進みます。
- 日照を確かめる
- 一日五時間以上日が当たっているかを見ます。建物の影に入る時間が長いなら、鉢を移すか地植えなら春に植え替えます。
- 肥料と株の状態を見る
- 葉色が濃く茂りすぎなら肥料を止め、薄いなら追肥します。根元が木質化していたら挿し芽で更新します。
オステオスペルマムの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
オステオスペルマムの長く咲かせるコツは作物ページに
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