休眠のサインを見分ける
花が終わってしばらくすると、葉が黄ばんで倒れ、徐々に枯れていきます。これが休眠の始まりで、病気ではありません。秋植えの種類は五月から六月、春植えの種類は十一月ごろに起きます。季節が合っていて、株元が固く腐っていなければ、自然な休眠として扱います。
季節外れに葉が枯れるときは休眠ではなく、過湿や根の傷みを疑います。株元を触って柔らかければ腐りなので、掘り上げて確かめます。
| 状態 | 見分け方 | 扱い |
|---|---|---|
| 季節通りに葉が黄ばむ | 株元が固く、下葉から順に黄ばむ | 自然な休眠、水を減らす |
| 季節外れに葉が倒れる | 株元が柔らかく黒い | 過湿による腐り、掘り上げて選別 |
| 葉は緑のまま花だけ止まる | つぼみが上がらない | 休眠ではない、光と肥料を見直す |
休眠に入る時期は種類と地域で前後します。暦より株の姿を優先し、季節が近ければ休眠として扱って構いません。
休眠に入るまでの管理
葉が黄ばみ始めたら肥料を止め、水やりを半分に減らします。葉はまだ養分を球根へ戻しているので、緑の部分が残っているうちは切りません。完全に枯れてから株元で切り取り、鉢を雨の当たらない日陰へ移します。
この時期に早く葉を切ると球根が太らず、翌年の花が減ります。見た目が悪くても一か月ほど我慢して、自然に枯れるのを待つことが翌年の花数につながります。
- 黄ばみ始めたら肥料を止める
- 液肥と置き肥を止め、水は土の表面が乾いてから二日ほど待って与えます。回数が自然に減っていきます。
- 完全に枯れてから切る
- 葉が茶色く乾いたら、株元近くではさみで切ります。引き抜くと球根が一緒に抜けるので切ります。
花壇に地植えしている株は、葉が枯れた後に場所がわからなくなります。目印の札を立てておくと、休眠中に掘り返す失敗を防げます。
鉢のまま保存するか掘り上げるか
休眠中の保存には、鉢のまま乾かす方法と掘り上げる方法があります。鉢のままなら手間がなく、雨の当たらない日陰に置いて月に一回軽く湿らせます。掘り上げるなら球根を選別できて腐りも防げますが、乾かしすぎると小さい球根がしぼみます。
秋植えの種類は日本の夏の高温多湿で腐りやすく、掘り上げ保存が安心です。春植えの種類は冬の凍結を避ければよいので、鉢のまま室内で保管するのが簡単です。
| 系統 | おすすめの保存方法 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 秋植え(夏に休眠) | 掘り上げて紙袋かネット | 風通しのよい日陰、三十度以下 |
| 春植え(冬に休眠) | 鉢のまま乾かす | 室内の凍らない場所 |
| どちらも、増えすぎた鉢 | 掘り上げて大きさで選別 | 選別後に紙袋で保存 |
どちらの方法でも、保存中に一度は球根の状態を確かめます。柔らかいものやカビの強いものが見つかったら、その時点で取り除いて広がりを防ぎます。
掘り上げの手順
葉が完全に枯れたら、鉢から土ごと出して球根を取り出します。土を軽く落とし、風通しのよい日陰で二日から三日乾かしてから、紙袋やネットに入れて保存します。ビニール袋は湿気がこもって腐るので使いません。
球根は年々増えて小さくなるので、この機会に大きさで分けます。親指の先ほどの大きい球根は翌年の主役、小さいものは別鉢で一年育てて太らせます。
- 土ごと出して球根を探す
- 鉢を逆さにして土ごと取り出し、指でほぐしながら球根を拾います。小さい球根が土に混ざっているので、ふるいにかけると見落としません。
- 日陰で二日から三日乾かす
- 新聞紙に広げ、直射日光の当たらない風通しのよい場所で乾かします。表面が乾いたら保存に移ります。
- 紙袋に種類を書いて保存
- 種類と植え時を書いた紙袋に入れます。秋植えか春植えかを書いておくと、翌シーズンに迷いません。
掘り上げのときに球根に付いている小さな子球も、捨てずに別鉢で育てると二年ほどで花が咲く大きさになります。
休眠中に球根が傷んだときの原因
保存中に球根が柔らかくなったりカビが生えたりするのは、湿気と高温が原因です。ビニール袋や密閉容器での保存、日の当たる場所での保管が失敗のもとです。しぼんで軽くなるのは乾燥しすぎで、小さい球根ほど起きやすいので、小さいものは鉢のまま保存したほうが安全です。
植え付けの時期になったら球根を確かめ、固くて重いものだけを植えます。少しカビが付いていても、拭き取って固ければ植えられます。柔らかいものは処分します。
| 状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 柔らかく黒い | 湿気で腐った | 処分し、翌年はネット保存に変える |
| 表面に白いカビ | 風通し不足 | 拭き取り固ければ植えてよい |
| しぼんで軽い | 乾燥しすぎ | 植える前に一晩湿らせた土に置く |
保存場所の温度が高すぎると休眠が乱れて季節外れに芽が出ることがあります。三十度を超える物置や、暖房の近くは避けて保管します。
オキザリスの冬越しに使うもの
寒さそのものより、凍って溶けるのを繰り返すことで傷みます。土を凍らせないことが目的です。
- バーク堆肥・腐葉土(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に 3〜5cm の厚さで敷きます。
- 数量の目安
- 株元の直径 40cm 分で 5L 前後。
土に布団をかけるのと同じです。春には鋤き込めば土壌改良材にもなり、片付けが要りません。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 防寒 べたがけ」
- 規格の目安
- 目付 20〜30g/㎡。厚いほど保温しますが、光も遮ります。
かけたまま水をやれて、日中の光も通します。ビニールと違い、内側が蒸れません。
- 鉢用の断熱材探す言葉「発泡スチロール 鉢 保温」
- 規格の目安
- 発泡スチロールの箱か、鉢を包むプチプチ。
鉢は地面より先に凍ります。地面に直に置くか、鉢ごと包むかで越冬できるかが変わります。
- 球根の保存ネット探す言葉「球根 保存 ネット袋」
- 規格の目安
- 目の粗いネット袋。
寒さに弱い球根は掘り上げて越冬させます。風の通るところに吊るし、密閉しません。
- 耐寒性のある宿根草は、地上部が枯れても根は生きています。掘り上げずに株元を覆うだけで足ります。
- ビニールで覆いっぱなしにすると、晴れた日に蒸れます。不織布のほうが失敗しません。
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