まず秋植えか春植えかを確かめる
オキザリスはカタバミの仲間で、球根性の種類が数多く流通しています。大きく分けると、秋に植えて冬から春に咲き夏に休眠するものと、春に植えて夏から秋に咲き冬に休眠するものがあり、植える時期を間違えると芽が出ないまま球根が傷みます。袋のラベルで系統を確かめてから作業に入ります。
店頭では九月から十月に秋植えの球根、三月から四月に春植えの球根が並びます。並んでいる時期がそのまま植え時の目安になるので、買ったらなるべく早く植えます。長く袋に入れたままにすると乾燥して芽が弱ります。
| 系統 | 代表的な種類 | 植え付けと開花 |
|---|---|---|
| 秋植え | バーシカラー、桃の輝き、ボーウィー | 9〜10月に植え、11〜4月に咲く |
| 春植え | トリアングラリス、デッペイ(四つ葉) | 3〜4月に植え、6〜10月に咲く |
| 四季咲き性 | プルプレア系の一部 | 秋植え、冬に休まず春まで咲く |
同じ紫の葉でも、トリアングラリスは春植え、プルプレアの銅葉種は秋植えです。葉の色で判断せずラベルで確かめてください。
土と鉢の準備
水はけのよい土を好み、過湿で球根が腐ります。市販の草花用培養土に小粒の赤玉土か鹿沼土を二割から三割混ぜ、鉢底石を厚めに入れます。鉢は深さより広さがあるものが向き、五号鉢なら球根を五個から七個、六号なら十個ほど植えられます。
地植えなら日当たりと水はけのよい花壇の縁に向きます。ただし種類によっては球根がよく増えて広がるので、増えすぎを避けたい場合は鉢か、地中に鉢ごと埋めて範囲を区切ります。
- 元肥は少量
- 元肥(植える前に土へ混ぜる肥料)は緩効性の粒状肥料を規定の半量ほどにします。球根に養分があるので、多いと葉ばかり茂ります。
- 鉢底石を厚めに
- 鉢の高さの二割ほど鉢底石を入れて排水を確保します。オキザリスは根が浅いので、土の深さは十センチあれば十分です。
浅く密に植える
球根は小さく、深植えすると芽が出るまでに力を使い果たします。土をかぶせる深さは球根の高さの一倍から二倍、二センチから三センチが目安です。間隔は三センチから五センチと密にし、鉢いっぱいに葉が広がるように植えると見栄えがします。
球根の上下がわかりにくい種類があります。とがった側が上、平らな側か根の跡がある側が下です。判断できないときは横向きに置いても芽は上に向かって伸びるので、無理に決めなくて構いません。
- 球根を並べる
- 土を鉢の縁から五センチ下まで入れ、球根を三センチから五センチ間隔で並べます。鉢の縁に近い位置にも置くと株が丸くまとまります。
- 二センチから三センチ土をかぶせる
- 球根の上に指二本分ほど土をかぶせ、表面を軽く押さえます。深すぎると芽が出るのが遅れ、浅すぎると乾いて発芽が揃いません。
- 植えたらたっぷり水
- 鉢底から流れるまで水をやり、その後は土の表面が乾くまで待ちます。芽が出るまでは水をやりすぎないことが大切です。
球根が余ったら、別の鉢に植えて予備にします。同じ鉢に詰め込みすぎると一つひとつの球根が小さくなり、翌年の花が減ります。
芽が出ないときの原因と切り分け
植えて一か月たっても芽が出ないときは、季節違い、過湿による腐り、深植えのどれかを疑います。土をそっと掘って球根を確かめ、固くて白いならまだ休眠中なので待ち、柔らかく茶色く崩れるなら腐っています。深さが五センチ以上なら掘り上げて植え直します。
秋植えの種類は気温が二十度を下回ってから芽が動くので、九月に植えても発芽は十月になります。焦って水をやり続けると腐るので、芽が出るまでは乾かし気味に管理します。
| 状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 球根が固く白い | まだ休眠中、季節が早い | 乾かし気味にして待つ |
| 球根が柔らかく茶色い | 過湿で腐った | 掘り上げて処分し土を替える |
| 球根は無事だが芽が細い | 深植え | 二センチの深さに植え直す |
| 芽は出たが葉が小さい | 球根が小さすぎる | 今年は葉を育てて球根を太らせる |
苗から植える場合
開花株のポット苗も出回ります。苗を選ぶときは葉がしっかり立ち上がり、株元が締まっているものを選びます。葉が横に倒れて茎が長い株は光不足で徒長(茎がひょろ長く伸びること)しているので、避けるか、植え付け後に日向で締め直します。
ポット苗は根鉢を崩さずそのまま一回り大きい鉢へ移します。土の高さを合わせ、株元を深く埋めないようにします。植え替え後は一週間ほど明るい日陰で落ち着かせてから日向へ出します。
- 葉の立ち上がりを見る
- 日中に葉が開いて上を向いている株を選びます。夕方は葉を閉じる性質があるので、朝から昼の間に見るのが確実です。
- 根鉢は崩さない
- 球根の周りの細い根は切れやすいので、ポットから抜いたらそのまま鉢に置きます。深植えを避けて土の高さを合わせます。
オキザリスの植え付けに使うもの
苗も球根も、植えたあとに動かすと根が傷みます。植える日にそろえておくものだけを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L、花壇なら 1 ㎡ あたり 20〜30L。
花壇でも、土が固いところは掘り上げて培養土を混ぜたほうが根が張ります。
- 腐葉土探す言葉「腐葉土 園芸」
- 規格の目安
- 葉の形が残っている完熟のもの。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 花壇 1 ㎡ あたり 5〜10L を掘り上げた土に混ぜます。
土をふかふかにして、水もちと水はけを同時に良くします。花壇の土づくりの基本です。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 マグァンプ」
- 規格の目安
- 粒状で 1 年ほど効くタイプ。植え穴の底に入れて使います。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 5〜10g、花壇 1 ㎡ あたり 50g 前後。
根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。触れると濃さで傷みます。量は袋の表示に従ってください。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス 目盛り」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm。目盛り付きなら球根の深さを測れます。
球根は「球の高さの 2〜3 倍の深さ」に植えるのが基本で、目分量だと浅くなりがちです。
- 球根植え器は、球根をまとめて植えるようになってからで十分です。移植ごてで足ります。
- 鉢を毎回買い替えなくても、古い鉢を洗って日に当てれば使えます。
オキザリスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオキザリスの育て方にまとめています。
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