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パキフィツムの置き場所

パキフィツムの置き場所|白い粉を守る日なたの選び方と夏冬の避難

パキフィツムの栽培イメージ

読むのに約 4

月美人や星美人のぷっくりした葉と白い粉は、日照と風で決まります。季節ごとの置き場所と、葉焼けや徒長を防ぐ動かし方をまとめます。

住まいの環境から置き場所を選ぶ

パキフィツムはメキシコの乾いた岩場に育つ多肉植物で、日照が足りないと葉と葉の間が伸びてまばらになり、丸い葉の魅力が消えます。一方で夏の直射日光と蒸れには弱く、日本では春と秋によく育つ春秋型として扱います。

まず自分の置ける場所がどれに近いかを下の表で確かめ、その季節の管理から読んでください。同じ日なたでも、床に直置きした鉢と棚に載せた鉢では株の消耗がまるで違います。

場面春と秋夏(6〜9月)冬(12〜2月)
南向きベランダ日なたの棚に置く遮光ネットか午後日陰へ移す日なた。霜の夜は室内へ
東向きベランダそのまま日なた午前だけ日が当たれば理想日なた。夜は窓から離す
北向きベランダできるだけ明るい場所そのまま。風通しを確保徒長しやすいので冬は室内の窓辺へ
室内の窓辺南か東の窓辺に密着レースのカーテン越し窓辺で日に当て、夜は窓から離す

白い粉は手で触ると落ちて戻りません。鉢を動かすときは鉢の縁を持ち、葉には触れないようにします。

春と秋は日なたで葉を締める

三月から五月と九月下旬から十一月は生育期です。一日じゅう日の当たる屋外の棚に置くと、葉が丸く太り、白い粉が厚くのって淡い桃色や紫色がのります。日照が足りないと葉は細長くなり、茎ばかり伸びます。

屋外なら雨に当てて構いませんが、白い粉が流れやすいので、強い雨が続くときは軒下へ寄せます。鉢は床から十センチ以上浮かせ、風が鉢底を通るようにします。

日当たりを確かめる
午前から午後まで日が当たる場所を選びます。葉の間隔が広がってきたら日照が足りない合図なので、より明るい場所へ動かします。
鉢を床から浮かせる
レンガや棚に載せ、鉢底に風を通します。コンクリートの床に直置きすると照り返しで鉢が熱くなり、根が傷みます。
向きを時々変える
窓辺や壁際では株が光のほうへ傾きます。二週間に一度、鉢の縁を持って回し、葉が偏らないようにします。

夏は遮光と風で蒸れを避ける

六月の梅雨入りから九月中旬までは、直射日光を避けた明るい場所に移します。三十度を超える日が続くと株は休眠に近づき、水を吸う力が落ちます。この時期に西日と蒸れが重なると、ぷっくりした葉が透けて落ちたり、茎の付け根から腐ったりします。

遮光率三割から五割のネットか、午前だけ日が当たる東側が向きます。風のない日はサーキュレーターを弱で回すと株元が乾き、夏越しの成功率が上がります。

梅雨入り前に移動する
六月上旬、梅雨入りの発表を目安に遮光下へ移します。移動が遅れると、雨に打たれた葉に斑点が出て、粉も落ちます。
西日を切る
午後三時以降の日ざしが当たる場所は避けます。すだれや遮光ネットを西側に張るだけでも葉焼けが減ります。
雨を避ける
軒下か透明な波板の下で、雨を防ぎつつ明るさを保ちます。長雨に当てたままにするのが夏の失敗の大半です。

夏に下葉が黄ばんで落ちるのは休眠の姿です。中心の葉が締まっていれば秋に回復します。

冬は霜を避けて日に当てる

パキフィツムは零度から三度程度までは耐えますが、霜が葉に降りると細胞が壊れて透明になり、そのまま溶けます。関東平野部では十二月から二月の間、霜の降りる夜だけ室内か軒下の奥へ入れ、昼は日なたに戻すのが安全です。

室内に入れっぱなしにすると日照不足で茎が伸びます。昼は窓辺で日に当て、夜は窓から離すのが基本で、暖房の風が直接当たる場所は葉がしぼむので避けます。

最低気温を目安にする
予報の最低気温が三度を下回る夜は屋内へ入れます。五度以上なら屋外の軒下に置いたままで構いません。
昼は外へ戻す
晴れた日の午前中に屋外の日なたへ出し、夕方に取り込みます。手間はかかりますが、これで冬の徒長を防げます。
水は月に一回程度
冬は葉にしわが寄ってから、暖かい日の午前に少量だけ与えます。凍る夜の前には与えません。

置き場所の失敗と立て直し

パキフィツムの不調は、多くが日照不足による徒長(茎が間のびして葉がまばらになること)か、夏の直射による葉焼けです。症状を見てどちらかを判断し、置き場所を変えたうえで、崩れた姿は挿し木で作り直します。

症状考えられる原因立て直し方
葉の間隔が開き、茎が伸びる日照不足日なたへ移す。伸びた部分は春か秋に胴切りして挿す
葉の表面が茶色く乾いた斑夏の直射日光、急な移動遮光する。焼けた葉は外れるまで残す
葉が透けて落ちる夏の蒸れか霜風の通る場所へ。落ちた葉は葉挿しに使える
粉がまだらに落ちている手で触った、雨に打たれた戻らない。新しい葉から粉がのるので触らない

急に明るい場所へ移すと葉焼けします。日なたへ戻すときは一週間ほど午前だけ当てて慣らします。

パキフィツムの置き場所を整えるのに使うもの

室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。

  • 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
    規格の目安
    白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。

    窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。

  • レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
    規格の目安
    光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。

    夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。

  • キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
    規格の目安
    耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。

    大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。

  • 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
    規格の目安
    最低・最高を記録できるもの。

    窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
  • 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。

パキフィツムの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はパキフィツムの育て方にまとめています。

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