症状から原因を切り分ける
テーブルヤシの不調の大半は病気ではなく、乾燥・水・光・温度の環境によるものです。まず下の表で症状を探し、環境を直してから、それでも進むときに虫を疑います。ハダニは乾燥した環境で必ずと言ってよいほど付くので、葉先の枯れとセットで確かめます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉先だけが茶色く枯れる | 乾いた風、湿度不足、水切れの繰り返し | 風を避け、葉水。間隔を安定させる |
| 葉がかすれて白っぽく、細かい点 | ハダニ | シャワーで洗い流し、葉水を続ける |
| 葉に白や黄色の焼けた斑 | 直射日光による葉焼け | 窓から離す。焼けた葉は切る |
| 下葉が黄色くなって落ちる | 与えすぎ、根腐れ、寒さ | 水を止めて乾かす。根と温度を確かめる |
| 葉柄や葉裏に褐色の粒、べたつき | カイガラムシ | こすり落とし、殺虫剤で補う |
| 新しい葉が開かず茶色くなる | 根腐れか極端な乾燥 | 根を確かめ、置き場所を見直す |
ハダニは乾燥で増える
ハダニは葉裏に付く極小の虫で、吸われた葉は表からかすれたように白っぽく見えます。テーブルヤシは細い葉が多く、暖房で乾いた冬の室内で急に増えます。水に弱いので、葉水を習慣にするだけで発生をかなり抑えられます。
- 葉裏を流水で洗う
- 見つけたら株を浴室に運び、シャワーで葉裏を中心に洗い流します。一週間おきに三回繰り返すと、卵からかえった分も落とせます。
- 葉水を朝の習慣にする
- 霧吹きで葉の表裏を湿らせます。暖房の季節は毎日行い、加湿器のそばに置くのも効きます。
- 増えすぎたら観葉植物用の殺虫剤
- 洗っても減らないときは、観葉植物に使える殺ダニ剤や殺虫剤を葉裏まで散布します。同じ薬を続けると効かなくなるので種類を変えます。
- 白い紙で早期に見つける
- 月に一度、葉裏を白い紙の上で軽くたたき、動く赤や黄色の点がないか確かめます。かすれが出る前に見つけられます。
カイガラムシは手で落とす
葉柄や葉裏の葉脈に沿って褐色や白の小さな粒が付き、葉がべたつくならカイガラムシです。成虫は殻に覆われて薬が効きにくいため、見つけたら物理的に落とすのが確実です。放置すると排せつ物にすす病が付き、葉が黒く汚れます。
- 歯ブラシや綿棒でこすり落とす
- 湿らせた歯ブラシや綿棒で一匹ずつこすり落とします。葉柄の付け根や細い葉の裏に隠れているので、株元まで確かめます。
- 落とした後に葉を拭く
- べたつきをぬるま湯で湿らせた布で拭き取り、すす病の発生を防ぎます。葉の表だけでなく裏と葉柄も拭きます。
- 幼虫の時期に薬を使う
- 五月から七月は殻のない幼虫が歩き回る時期で、この時期なら観葉植物用の殺虫剤が効きます。二週間おきに二〜三回散布します。
葉先の枯れは環境のサイン
テーブルヤシの葉先が茶色くなるのは病気ではなく、乾いた空気・冷暖房の風・水切れの繰り返し・肥料の与えすぎのどれかです。枯れた部分は戻りませんが、原因を直せば新しい葉は葉先まできれいに出ます。どれが原因かは直前の管理から絞れます。
| 原因 | 見分け方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 乾いた風・湿度不足 | 暖房の季節に全体の葉先が均一に枯れる | 風を避け、葉水を毎日 |
| 水切れの繰り返し | 葉先が枯れ、葉全体も垂れ気味 | 間隔を安定させ、乾いたらたっぷり |
| 肥料の与えすぎ | 肥料を置いた後に急に枯れ込む | 肥料を取り除き、水で流す |
| 根腐れ | 土が湿ったままで葉先から黄ばむ | 根を確かめて植え替える |
枯れた葉先は葉の形に沿って斜めに切ると目立ちません。緑の部分まで切ると切り口がまた茶色くなります。
根腐れの見分けと立て直し
土が湿ったまま下葉が黄色くなり、新しい葉が開かずに茶色くなるなら根腐れです。鉢から抜いて根が黒く崩れ、嫌なにおいがすれば確定です。早い段階なら傷んだ根を切って植え替えれば戻ります。
- 鉢から抜いて根を確かめる
- 土を落とし、白く張りのある根と黒く崩れる根を見分けます。崩れる根はすべて清潔なハサミで切ります。
- 新しい乾いた土に植える
- 古い土は使わず、新しい観葉植物用の土に植えます。植えた直後は水を与えず、翌日に少量から始めます。
- 葉を減らして負担を軽くする
- 根を多く切ったときは、外側の葉を数枚付け根から切り、残った根で支えられる量にします。
病気は少ないが蒸れに注意
テーブルヤシに大きな病気はまれですが、風通しが悪く葉が濡れたままだと、葉に褐色の斑が広がる病気が出ることがあります。斑の周りが黄色く縁取られ、複数の葉に広がるなら、環境の障害ではなく病気です。
- 斑の出た葉を切って捨てる
- 広がるのを止めるため、斑の出た葉は付け根から切り、ごみとして捨てます。株の周りに落ちた葉も拾います。
- 葉水を夜に与えない
- 夜に葉が濡れたままだと病気が広がります。葉水は朝に与え、日中に乾くようにします。
- 風通しを確保する
- 株同士の間隔を空け、サーキュレーターで部屋全体の空気を動かします。直接風を当てるのではなく、空気を回します。
テーブルヤシの上手に育てるコツは作物ページに
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