GadeninEnglishアプリを入れる
テーブルヤシの増やし方

テーブルヤシの増やし方|株分けの手順と種からの育て方

テーブルヤシの栽培イメージ

読むのに約 4

挿し木はできず、株分けか種まきで増やします。株分けの時期と手順、種の入手と発芽の条件をまとめます。

方法を選ぶ

テーブルヤシはヤシの仲間なので、茎を切って挿す挿し木はできません。増やす方法は、寄せ植えの株を分ける株分けと、種をまく実生(種から育てること)の二つです。自分の株の状態と目的から、下の表で方法を選びます。

目的方法難しさ期間の目安
いま持っている株を鉢数だけ増やす株分け普通分けて三か月で落ち着く
小さな苗を多く育てる種まき難しい発芽まで一〜三か月、鉢植えの大きさまで二〜三年
大株を小さくしたい株分け(間引き)普通外した株は別の鉢へ
茎を切って増やしたいできない切った茎は根を出さない

株分けの時期と見極め

市販のテーブルヤシは、一鉢に数本から十数本の苗が寄せ植えされています。これを分けるのが株分けで、五月から六月の植え替えと同時に行います。根が絡み合っているので、分ける単位は三〜五本ずつにとどめ、一本ずつに分けるのは避けます。

株分けは、鉢を増やす目的だけでなく、大きくなりすぎた株をコンパクトに戻す手段にもなります。ただし分けた直後は必ず一度弱るので、飾りたい時期の直前には行わず、秋に元の姿へ戻ることを見込んで初夏に済ませます。

五月から六月に行う
気温が安定し、根の回復が早い時期です。九月以降に分けると根が動かず、冬を弱ったまま越すことになります。
根の回った株を選ぶ
鉢底から根が出ている株なら、分けても根の量が十分です。買ったばかりで根が少ない株は、一年育ててから分けます。
分ける単位は三〜五本
一本ずつに分けると根が少なすぎて枯れます。三〜五本のまとまりで、自然に分かれる位置を探します。

株分けの手順

前日に水を与えておく
土が湿っていると根を傷めずに抜けます。当日は鉢を横にして株元を持ち、鉢の縁を軽くたたいて抜きます。
水で土を洗い流す
バケツの水で根鉢をゆすり、土を落として根の絡みを見えるようにします。テーブルヤシの根は細いので、乱暴にほぐしません。
自然に分かれる位置で裂く
株元を見て、苗の固まりごとに手で裂きます。絡んだ根はハサミで切って構いませんが、切る量は最小にします。
根の量に合う鉢に植える
三〜五本の株なら三〜四号鉢が目安です。新しい観葉植物用の土で植え、鉢底から流れるまで水を与えます。

分けた後の養生

分けた直後の株は根が減って水を吸えず、葉が垂れたり葉先が枯れたりします。二〜三週間は明るい日陰で風を避け、葉水で補います。土が湿っている間に水を追加すると、傷んだ根が腐るので、乾きを確かめてから与えます。

分けた株が落ち着いた合図は、中心から巻いた新しい葉が伸び始めることです。五月に分けた株なら七月ごろに見られます。それまでは葉数が増えなくても心配いりません。

明るい日陰で二週間
直射日光と冷暖房の風を避けます。朝夕に葉水を与えると、根が吸えない分を葉から補えます。
土が乾くまで水を待つ
土の表面が乾いてから与えます。垂れが三週間続くなら、鉢から抜いて根が黒くなっていないか確かめます。
肥料は新葉が出てから
新しい葉が伸び始めたら、追肥(育ちの途中で足す肥料)を薄めに始めます。それまでは与えません。

種から育てる

テーブルヤシは室内でも数年育てると株元から花茎を伸ばし、黄色い粒状の花を付けます。ただし雌株と雄株が別で、両方がそろわないと種はできません。種は園芸店や通販で入手でき、二十五度前後の温度を保てば一〜三か月で発芽します。

種を一晩水に漬ける
乾いた種は硬いので、ぬるま湯に一晩漬けて吸水させます。浮いた種は発芽しにくいので除きます。
湿らせた土に一センチの深さでまく
小さな鉢に清潔な種まき用の土を入れ、一センチほどの深さにまきます。ラップをかけて乾かさないようにします。
二十五度前後を保つ
五〜七月にまくか、暖かい場所で管理します。発芽まで一〜三か月かかるので、乾かさず気長に待ちます。
本葉が出たら小鉢へ
細い葉が二〜三枚出たら、二号鉢ほどの小鉢に一本ずつか数本まとめて植え替えます。鉢植えの大きさまで二〜三年かかります。

失敗の原因と立て直し

増やす作業での失敗は、一本ずつに分けすぎる、分けた後に水を与えすぎる、種を乾かすの三つがほとんどです。それぞれ姿に出るので、原因を見分けてから直します。

症状原因手当て
分けた株が次々に枯れる一本ずつに分けた。根が少なすぎる残った株は数本まとめて植え直す
分けた株の葉が黄ばみ、土が湿ったまま水の与えすぎで根腐れ水を止め、乾いてから与える。黒い根は切る
分けた株の葉先が枯れる根が減って水が届かない。乾いた風葉水を増やし、風を避ける。三週間は様子見
種が発芽しない乾燥、温度不足、古い種湿度と二十五度を保ち、三か月は待つ

テーブルヤシの挿し木・株分けに使うもの

鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。

  • 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
    規格の目安
    鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
    規格の目安
    口の細いガラス容器。中が見えるもの。

    根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。

  • 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)。

    根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
  • 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。

テーブルヤシの上手に育てるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はテーブルヤシの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

テーブルヤシについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる