鉢と置き場所で乾く速さが違う
テーブルヤシの失敗で最も多いのは、暗い場所に置いた株に窓辺と同じ調子で水を与えて根腐れさせることです。水やりは日数ではなく、鉢の中が乾いてから与えるのが基本で、乾く速さは鉢の材質と置き場所で倍以上変わります。下の表で自分に近い行を選び、間隔の目安をつかみます。
テーブルヤシは根が細く、鉢の中の水を吸い切る力が弱い株です。同じ大きさのモンステラやポトスと並べて置いても乾きは遅いので、他の観葉植物と同じ日に一律に与えるのは避けます。
| 鉢と置き場所 | 土の乾く速さ | 水やりの目安 |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を窓辺に置く | 速い。表面は二〜三日で乾く | 表面が乾いて一〜二日後 |
| プラスチック鉢を窓辺に置く | 普通 | 表面が乾いて二〜三日後 |
| プラスチック鉢を部屋の奥に置く | 遅い。表面が乾いても中は湿る | 表面が乾いて四〜五日後、重さで確かめる |
| 鉢カバーや受け皿に入れたまま | 底に水が残る | 受け皿の水を捨ててから判断する |
テーブルヤシは多少の水切れには耐えますが、根腐れからの回復は難しい株です。迷ったら一日待つ側に倒します。
乾き具合の確かめ方
表面が白く乾いてから、鉢の中まで乾いたころに与えます。テーブルヤシの根は細く、常に湿った土では傷みやすいので、乾き切る手前ではなく乾いてから与える方が安全です。
- 指を第二関節まで入れる
- 土に指を入れ、第二関節のあたりが乾いてさらさらしていれば与えます。まだ湿り気を感じるなら二〜三日後にまた触って確かめます。
- 鉢を持ち上げて重さを覚える
- 水やり直後の重さを一度覚えておくと、持ち上げるだけで判断できます。明らかに軽くなったら与える時期です。
- 割り箸を挿して確かめる
- 鉢の縁に割り箸を挿しておき、抜いて湿り気を見ると中の乾きが分かります。乾いていれば箸の色が変わりません。
与えるときは底から流れるまで
与えるときは鉢底から水が流れ出るまでたっぷり注ぎます。表面だけ湿らせる水やりを続けると、根の先まで水が届かず、鉢の下半分が乾いたまま上だけ湿るという悪い状態になります。流れ出た水は受け皿に残さず捨てます。
- 二回に分けて注ぐ
- 一度目で土全体を湿らせ、水が引いてからもう一度、底から出るまで注ぎます。乾き切った土は水をはじくので、二回に分けると隅まで届きます。
- 受け皿の水は十分以内に捨てる
- 受け皿に水が残ると鉢の底が常に湿り、根腐れの原因になります。鉢カバーの底にたまった水も忘れずに捨てます。
- 水温は室温に近づける
- 冬の水道水は冷たく、根を傷めます。バケツにくみ置きして室温に近づけてから与えます。
季節ごとの間隔の目安
表の間隔は目安にすぎず、実際には毎回土を触って確かめます。同じ部屋でも葉数の多い大株ほど水の減りが早く、株分け直後の小さな株は根が少ないので乾きが遅くなります。梅雨どきは湿度が高く、表面が乾いていても中は湿っていることが多いので、指を深く入れて判断します。
| 時期 | 間隔の目安 | 与え方 |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 表面が乾いて2〜3日後 | 生育期。底から流れるまで |
| 7〜9月 | 表面が乾いて1〜2日後 | 朝に与える。真夏は乾きが早い |
| 10〜11月 | 表面が乾いて4〜5日後 | 少しずつ間隔を空けて冬に備える |
| 12〜3月 | 2〜3週間に1回 | 暖かい日の午前。量は減らさず回数を減らす |
五号鉢に植え、窓辺に置いた株の目安です。暗い場所や大きな鉢では、表より長めに空けます。
葉水はハダニ予防と葉先の保護
テーブルヤシは湿った空気を好み、乾燥するとハダニが付いて葉がかすれ、葉先が茶色く枯れ込みます。葉水は土への水やりとは別の作業で、暖房の季節は毎日、他の季節も数日に一度、霧吹きで葉の表裏を湿らせます。
- 葉裏まで湿らせる
- ハダニは葉裏に付くので、葉をめくって裏にも霧を当てます。株の内側の葉も忘れずに行います。
- 朝に行う
- 夜に葉が濡れたままだと冬は冷え、夏は蒸れます。朝に行い、日中に乾くようにします。
- 月に一度はシャワーで洗う
- 浴室で株全体をシャワーで洗うと、ほこりとハダニをまとめて落とせます。洗った後は風の通る場所で乾かします。
根腐れの見分けと立て直し
土が湿ったまま葉が黄ばみ、下葉から枯れるなら根腐れです。鉢から抜いて根が黒く崩れ、嫌なにおいがすれば確定です。早い段階なら傷んだ根を切って植え替えれば戻りますが、幹の根元まで柔らかくなっていると回復は難しくなります。
- 鉢から抜いて根を確かめる
- 土を落とし、白く張りのある根と黒く崩れる根を見分けます。崩れる根はすべて清潔なハサミで切ります。
- 新しい乾いた土に植える
- 古い土は使わず、新しい観葉植物用の土に植えます。植えた直後は水を与えず、翌日に少量から始めます。
- 以後は与える前に必ず確かめる
- 再発を防ぐには、与える前に指か重さで確かめる習慣を付けることです。暗い場所に置くなら、水やりの間隔を倍に伸ばします。
テーブルヤシの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
テーブルヤシの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はテーブルヤシの育て方にまとめています。
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