咲かない原因を株の姿から探す
スパティフィラムの花は白い仏炎苞(花を包む白い葉が変化したもの)で、春から秋にかけて順に上がります。数年咲かない株は、光・肥料・鉢の中のどれかに理由があり、姿を見れば見分けられます。
| 株の姿 | 考えられる原因 | 先に読む節 |
|---|---|---|
| 葉柄が長く葉が小さい | 光不足 | 明るさを一段上げる |
| 葉が濃い緑で大きいが花がない | 肥料の窒素過多か鉢の余裕 | 肥料と鉢の大きさ |
| 鉢いっぱいに芽が混み合う | 株の過密 | 株分けで若返らせる |
| 葉が黄ばんで元気がない | 根詰まりか水やりの乱れ | 根の状態を確かめる |
明るさを一段上げる
最も多い原因は光不足です。日陰で葉が保てるため暗い場所に置かれがちですが、花芽ができるにはレースのカーテン越しの光が必要です。場所を変えてから花が上がるまで一〜三か月かかるので、一か月で結果を求めないことが大切です。
逆に、急に強い光に当てると葉が焼けて株が弱り、花どころではなくなります。窓辺に寄せるときはレースのカーテンを閉め、一週間ごとに少しずつ窓へ近づけます。葉の色が濃いまま新葉が厚く出てくれば、その場所で落ち着かせて構いません。
- 春の彼岸ごろから窓辺に寄せる
- 三月中旬から窓から一メートル以内に置き、日照時間が伸びる時期に合わせて光を増やします。直射は避けます。
- 新しい葉で効果を確かめる
- 移動後に出る葉の柄が短く、葉が厚くなれば光が足りています。二か月たっても葉柄が長いままなら、さらに明るい場所へ移します。
肥料と鉢の大きさ
葉ばかり茂って花が付かないときは、窒素の多い肥料か大きすぎる鉢が原因です。花には燐酸の割合が高い肥料が向きます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は四月から九月に限り、冬に与えると根を傷めます。
| 時期 | 肥料の種類 | 与え方 |
|---|---|---|
| 4〜5月 | 緩効性の粒状肥料 | 鉢の縁に規定量。二か月効く |
| 6〜9月 | 液体肥料(燐酸が多めのもの) | 二週間に一回、規定の倍に薄める |
| 10月 | 与えない | 肥料を切って冬に向かう |
| 11〜3月 | 与えない | 根が休む。残った粒は取り除く |
鉢は株の広がりより一回り大きい程度で十分です。大鉢に植えると根を広げることに力を使い、花が遅れます。
株分けで若返らせる
何年も植え替えていない株は、鉢の中で芽が混み合い、一つ一つの芽が小さくなって花が付かなくなります。五月から八月に株分けし、一鉢に三〜五芽の株に整えると、翌年からよく咲きます。
株分けした年は根を張ることに力を使うので、花は少なめです。翌年の春から本来の花数に戻ります。一鉢に芽を多く残しすぎると数年で元の混み合いに戻るので、思い切って三〜五芽にとどめることが長く咲かせるこつです。
- 鉢から抜いて土を落とす
- 前日に水を与えておき、鉢を横にして抜きます。古い土を手でほぐし、根の絡みを軽く緩めます。
- 芽の付き方を見て分ける
- 芽が三〜五本ずつになるよう、根元を手で裂きます。切れないところはハサミで切ります。一芽だけの株は小さくなりすぎて回復に時間がかかります。
- 小さめの鉢に植えて日陰で養生
- 株の大きさに合う鉢に新しい土で植え、たっぷり水を与えます。二週間は明るい日陰で風を避け、肥料は新葉が出てから与えます。
花を長く楽しむ手入れ
花は一つが一か月ほど白さを保ち、やがて緑がかって終わります。終わった花をそのままにすると次の花芽に力が回らないので、緑色になったら花茎を根元から切ります。
花色が白から緑に変わるのは病気ではなく、花の寿命です。緑になった花をいつまでも残しても再び白くはならないので、迷わず切ります。花の白さを保つには直射日光を避けることも大切で、強い光に当たると数日で茶色く縁が焼けます。
- 緑に変わったら花茎を切る
- 仏炎苞が緑がかってきたら、花茎を葉の付け根までたどって根元から切ります。途中で切ると残った茎が枯れて見苦しくなります。
- 咲いている間は水を切らさない
- 花の時期は水の消費が増えます。一度しおれると花が茶色くなりやすいので、土の表面が乾いたら翌日には与えます。
- 花粉を落とす
- 中央の棒状の部分から白い粉が落ちて葉を汚すことがあります。気になるときは棒状の部分だけを切っても花もちは変わりません。
それでも咲かないときは
光・肥料・株分けをそろえても咲かないときは、根の状態と温度を疑います。冬に八度を下回る場所で越冬した株は、春の立ち上がりが遅れ、花が秋にずれ込みます。また根が茶色く崩れている株は、花より先に根の回復が必要です。
- 根の色を確かめる
- 鉢から抜き、根が白くて張りがあれば健全です。茶色く崩れるなら傷んだ根を切り、新しい土に植え替えて回復を待ちます。
- 冬の温度を見直す
- 冬に十度以上を保てた株は四月から花が上がります。寒い場所で越冬させたなら、翌冬は部屋の中央に移し、春の花を待ちます。
スパティフィラムの花を咲かせるのに使うもの
鉢ものが咲かない原因は、たいてい光の不足か、休ませ方です。肥料を足す前にそこを確かめます。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)。株から 30〜50cm、1 日 8〜12 時間。
花芽が付くには、葉を保つより多くの光が要ります。葉は元気なのに咲かないなら、まず光量を疑います。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いもの。
窒素が効きすぎていると葉ばかり茂ります。つぼみの上がる時期は窒素を控えます。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 最低最高」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
花芽を付けるのに、一定期間の低温が要る植物があります。何度まで下がったかが分からないと再現できません。
- 開花促進剤より、光量と休眠期の温度のほうが効きます。
- 窓辺で十分な光が取れるなら、育成ライトは要りません。
スパティフィラムの上手に育てるコツは作物ページに
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