いまの置き場所を表で確かめる
スパティフィラムは観葉植物の中でも日陰に強く、玄関や北向きの部屋でも葉を保てます。ただし葉が保てることと花が咲くことは別で、暗い場所では何年も花を見ないまま終わります。まず自分の置き場所が下の表のどれに当たるかを見て、読む節を決めてください。
| 場面 | 株の様子 | 先に読む節 |
|---|---|---|
| 北向きの部屋の奥や廊下 | 葉は緑だが花が出ない。葉柄が長く伸びる | 花を咲かせるための明るさ |
| レースのカーテン越しの窓辺 | 葉がつやよく、春から花が上がる | 季節ごとの動かし方 |
| 直射日光の当たる南の窓辺 | 葉が黄ばみ、茶色い焼けが出る | 葉焼けの見分けと戻し方 |
| 冷房や暖房の風が当たる場所 | 葉先だけが茶色く枯れ込む | 風と乾燥を避ける |
「明るい日陰」の目安は、昼間に照明を消しても手元の文字が読める明るさです。
花を咲かせるための明るさ
花芽が付くのは、レースのカーテン越しの光が数時間当たる場所です。壁に映る自分の手の影がぼんやり見える程度なら足りています。影が全く出ない場所は、葉は保てても花は望めません。
- 窓から一〜二メートル以内に置く
- 東か南の窓からおおむね一〜二メートル以内が目安です。それより奥に置くなら、昼間は窓辺に寄せ、夕方に戻す運用でも花は付きます。
- 葉柄の長さで判断する
- 新しい葉の柄が古い葉より明らかに長く、葉が小さくなってきたら光不足のサインです。一段明るい場所へ移して次の葉を見ます。
- 照明で補うときは距離を近づける
- 窓のない部屋では、白い光の照明を株から三十〜五十センチに近づけ、一日十時間ほど当てると葉の色が保てます。花まで求めるなら窓辺に勝るものはありません。
葉焼けの見分けと戻し方
直射日光に当たると、葉の一部が漂白したように黄ばみ、やがて茶色く乾いた斑になります。病気の斑点と違い、日の当たる面だけに出て、輪郭がぼやけているのが特徴です。焼けた部分は元に戻らないので、これ以上増やさないことが手当てになります。
- すぐ窓から離す
- 焼けを見つけたら、その日のうちにレースのカーテン越しか窓から一メートル以上離れた場所へ移します。夏は西日が特に強いので西の窓は避けます。
- 焼けた葉は付け根で切る
- 半分以上が茶色くなった葉は、葉柄の付け根から切ります。少し黄ばんだ程度なら光合成に使えるので残し、新しい葉が出そろってから切ります。
- 二〜三週間で新葉を確かめる
- 移動後に出る新しい葉が濃い緑で焼けがなければ場所は合っています。まだ黄ばむなら、さらに奥へ下げます。
季節ごとの動かし方
表の動かし方は関東の平野部で、暖房と冷房を普通に使う住宅の目安です。寒冷地では冬の窓際の冷え込みが厳しいので、十一月から部屋の中央に移し、暖地では十二月まで窓辺に置いても構いません。株の葉の色つやを見て、鈍くなったら光か温度のどちらかが足りないと判断します。
| 時期 | 置き場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 3〜5月 | レースのカーテン越しの窓辺 | 花芽が上がる時期。光を確保する |
| 6〜9月 | 窓から一メートルほど離す | 西日と直射で葉焼け。風通しをよくする |
| 10〜11月 | 再び窓辺へ寄せる | 日が短くなるので光を補う |
| 12〜2月 | 窓辺の昼、夜は部屋の中央へ | 窓際の冷気で葉が黒く傷む。八度以上を保つ |
夜の窓際は外気に近い温度まで下がります。冬はカーテンと窓の間に株を残さないようにします。
風と乾燥を避ける
スパティフィラムは湿った空気を好み、冷暖房の風が直接当たると葉先から茶色く枯れ込みます。葉先だけが枯れて根元は元気なら、原因は風か乾いた空気です。置き場所を風の通り道から外すだけで新しい葉は正常に出ます。
- 吹き出し口の延長線上を避ける
- エアコンの風が届く範囲は思ったより広く、二〜三メートル先でも葉が揺れていれば当たっています。葉の揺れを見て場所を決めます。
- 冬は葉水で湿度を補う
- 暖房で空気が乾く季節は、朝に霧吹きで葉の表裏を湿らせます。加湿器のそばに置くのも効果があります。
- 枯れ込んだ葉先は斜めに切る
- 茶色い部分だけを葉の形に沿って斜めに切ると目立ちません。緑の部分まで切ると切り口がまた茶色くなります。
屋外に出すときの注意
五月から九月は屋外の日陰でもよく育ちますが、いきなり外に出すと室内の光に慣れた葉が一日で焼けます。出すのは最低気温が十五度を超えてから、必ず北側の軒下か木陰から始めます。
屋外で育てた株は葉が厚く締まり、秋に室内へ戻すと花付きがよくなります。ただし雨ざらしで受け皿に水がたまったままになると根腐れするので、受け皿は外し、鉢を直接地面に置かずレンガなどで底を浮かせます。
- 一週間は完全な日陰に置く
- 軒下や壁の北側など、直射が一日中当たらない場所に一週間置いて慣らします。雨に当てても構いません。
- 台風と夏の夕立に備える
- 葉が大きく風に弱いので、強風の予報が出たら室内に取り込みます。土が長く湿ると根が傷むため、鉢を受け皿から外しておきます。
- 九月中に取り込む
- 夜温が十五度を下回るころには室内に戻します。戻す前に葉裏を確かめ、虫が付いていたら洗い流してから入れます。
スパティフィラムの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
スパティフィラムの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はスパティフィラムの育て方にまとめています。
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