症状から原因を切り分ける
ペペロミアは丈夫で病気は多くありませんが、傷むときは根と茎の付け根から一気に進みます。まず土の湿り気、茎の付け根の硬さ、葉裏の様子の三点を確かめると、環境の問題か、腐りか、虫かがほぼ判別できます。
室内で育てるため虫は少ないほうですが、暖房で乾いた冬の部屋ではハダニ、新芽が伸びる春にはアブラムシが付きます。水やりのついでに葉裏と新芽を見る習慣があれば、増える前に手当てできます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 茎の付け根が黒く柔らかい | 立枯れ、茎の腐り | 健全な部分まで切り上げて挿し直す |
| 葉が触れるだけで落ちる | 低温か過湿 | 水を止め十度以上の場所へ移す |
| 葉が白くかすれてつやがない | ハダニ | 葉裏を洗い流し湿り気を与える |
| 新芽に小さな虫が群れる | アブラムシ | 水で流すか手で取り除く |
| 葉に茶色の斑点が広がる | 葉の病気 | 病葉を切り取り風を通す |
| 葉の縁だけ茶色く硬い | 冷暖房の風や肥料過多 | 環境を直す、病気ではない |
茎の付け根が黒く腐る立枯れ
この植物で最も怖い症状です。土が湿ったままの状態が続く、深く植えすぎる、株の中心に水がたまる、受け皿の水を捨てないといった条件が重なると、茎の付け根が黒く柔らかくなり、そこから上が一気に倒れます。
気付いたときには根元は助かりません。健全な硬い部分まで思い切って切り上げ、切り口を半日ほど乾かして、新しい清潔な土に挿し直します。腐った部分を残すと切り口から先へ広がるので、迷ったら一節多く切ります。
- 付け根を指で押す
- 茎の付け根を軽く押して、へこむように柔らかければ腐りです。硬く張りがあれば別の原因なので、水と温度を見直します。
- 健全な部分まで切る
- 消毒したはさみで、切り口の断面が白くきれいな高さまで切り上げます。黒い筋が見えるうちは、さらに上で切り直します。
- 乾かしてから挿す
- 切り口を半日ほど日陰で乾かし、新しい清潔な土に挿します。古い土は菌が残るので使い回しません。
- 同じ失敗を繰り返さない
- 小さめの鉢と水はけのよい土に替え、受け皿の水を毎回捨てます。冬の水やりを減らすだけでも再発は大きく減ります。
葉が落ちるときの原因
ペペロミアの葉落ちは、原因の大半が低温と過湿の二つです。とくに冬に水を与えすぎると、根が吸えないまま土が湿り、葉柄の付け根から次々に外れていきます。触れただけでぽろりと落ちるなら、この形が疑われます。
そのほか、急な置き場所の変更、冷たい風、乾かしすぎでも落ちます。古い下葉が月に一〜二枚落ちるのは自然な更新なので、落ちる枚数と落ちる位置を見て、慌てるべきかどうかを判断します。
| 原因 | 落ち方 | 手当て |
|---|---|---|
| 低温 | 冬に下葉から次々に落ちる | 十度以上の場所へ移し水を控える |
| 過湿 | 触れただけでぽろぽろ落ちる | 水を止め、土が乾くまで待つ |
| 乾かしすぎ | しわが寄ってから落ちる | たっぷり与えれば新しい葉で戻る |
| 急な環境の変化 | 移動から数日で数枚落ちる | 動かさずに二週間ほど様子を見る |
| 自然な更新 | 月に一〜二枚、古い下葉だけ | 手当ては不要、そのまま取り除く |
落ちた葉が健全なら、葉柄を付けたまま葉挿しに使えます。捨てる前に挿してみると株を増やせます。
ハダニとアブラムシ
ハダニは乾いた部屋で葉の裏に付き、葉が白くかすれてつやを失います。ひどくなると細かい糸が張ります。冬の暖房期と、締め切った夏の部屋で増えるので、その時期は葉裏を見る回数を増やします。
アブラムシは春から初夏に新芽や花穂に群れて汁を吸い、葉がべたつきます。数が少ないうちは水で流すか、粘着テープで取れば足ります。広がるようなら観葉植物にも使える殺虫剤を表示どおりに、葉裏へ向けて使います。
- 葉裏を明るい所で見る
- 葉が白くかすれたら葉裏を光にかざします。細かい点が動いていればハダニです。白い紙の上で葉を叩くと落ちて分かります。
- 浴室で洗い流す
- ぬるま湯のシャワーを葉裏に当てて洗い流し、その後に葉の表裏を濡らした布で拭きます。株全体に行うのがこつです。
- 新芽のアブラムシを取る
- 春の新芽に群れていたら、水で流すか粘着テープで取ります。花穂に付きやすいので、花穂ごと切ってしまう手もあります。
- 一週間後にもう一度見る
- 卵からかえる分がいるので、一週間後に同じ場所を確かめます。残っていれば同じ手当てを繰り返します。
予防の習慣
ペペロミアの不調は、乾いてから与える、受け皿の水を捨てる、冬は十度以上で水を控える、株の中心に水をためない、風を通す、の五つでほとんど防げます。薬剤は最後の手段で、まず環境を整えるほうが早く効きます。
月に一度、鉢を持ち上げて重さを確かめ、葉裏と茎の付け根を見るだけで大きな失敗は避けられます。変化がゆるやかな植物なので、早めに気付ければ挿し木でいくらでもやり直せます。
| 目的 | 習慣 | 時期 |
|---|---|---|
| 立枯れの予防 | 乾いてから与え、受け皿の水を捨てる | 一年中、冬は特に |
| 葉落ちの予防 | 十度以上を保ち、冬は水を控える | 11月〜3月 |
| ハダニの早期発見 | 葉裏を見て、乾く時期は葉水を足す | 冬の暖房期と夏 |
| アブラムシの早期発見 | 新芽と花穂を見る | 4月〜7月 |
ペペロミアの上手に育てるコツは作物ページに
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