増やし方を選ぶ
ペペロミアは観葉植物の中でも増やしやすく、葉挿し、茎挿し、水挿し、株分けのどれでも根が出ます。とくにうずまき葉のカペラータ系は、葉柄を付けた葉を一枚挿すだけで新しい株になるので、初めての人でも成功しやすいです。
立ち性や垂れるタイプは、伸びて姿が崩れた茎を切って挿す茎挿しが向きます。仕立て直しと株を増やす作業を同時にできるので、五月から七月の植え替えとまとめて行うと効率がよいです。
| 状態 | 向く方法 | 時期 |
|---|---|---|
| うずまき葉が茂っている | 葉柄を付けた葉挿し | 五月〜七月 |
| 茎が伸びて姿が崩れた | 茎挿しと切り戻し | 五月〜七月 |
| 根が出る様子を見たい | 水挿し | 五月〜七月 |
| 鉢の中で株元が混み合う | 株分け | 植え替えと同時に |
作業はどれも気温が二十度を超えて安定してから行います。十月以降と冬は根が出る前に切り口から腐ります。
葉挿しの手順
カペラータ系やアルギレイアなど、葉柄がしっかりした品種は葉挿しがよく効きます。葉を葉柄ごと株から外し、葉柄の先が一〜二センチ土に入るように斜めに挿します。葉身まで埋める必要はなく、葉が土に少し触れる程度で十分です。
挿したら明るい日陰に置き、土を乾かしすぎないように保ちます。一か月ほどで葉柄の付け根から小さな芽が出てきます。親の葉は役目を終えると黄色くなりますが、芽が動いていれば成功なので、慌てて抜かずに待ちます。
- 葉柄を付けて外す
- 健康な葉を、葉柄を一〜二センチ付けた状態で外します。葉だけをちぎると芽の出る場所がなく、根が出ても株になりません。
- 切り口を少し乾かす
- 切り口を一〜二時間ほど日陰に置いて乾かします。濡れたまま挿すと、そこから腐って黒くなることがあります。
- 斜めに浅く挿す
- 葉柄の先が土に一〜二センチ入るよう斜めに挿します。葉身は土の上に出したままにし、深く埋めすぎないようにします。
- 芽が出るまで待つ
- 明るい日陰で土を乾かしすぎずに保ちます。一か月ほどで付け根から小さな芽が出るので、動かさずに置き、週に一度そっと様子を確かめます。
スイカ模様のアルギレイアは葉挿しで模様も受け継がれます。増やした株を人に贈るのに向く品種です。
茎挿しと水挿し
立ち性や垂れるタイプは、茎を五〜十センチ、葉を二〜三枚付けて切ります。下のほうの葉を外し、切り口を半日乾かしてから、赤玉土小粒や挿し木用の土に挿します。節が土に入るように挿すと、そこから根が出ます。
水挿しは同じように切った茎を、葉が水に浸からないように容器へ入れる方法です。二〜三週間で白い根が見えます。水は二〜三日に一回替え、根が二〜三センチ伸びたら土へ移します。伸ばしすぎると土に慣れるのに時間がかかります。
- 節を含めて切る
- 茎を五〜十センチ、葉を二〜三枚残して切ります。切り口のすぐ上に節があるように取ると、根が早く出ます。
- 下葉を外して乾かす
- 土や水に入る部分の葉を外し、切り口を半日ほど日陰で乾かします。乾いて白くなってから挿します。
- 土か水に挿す
- 挿し木用の土に二〜三センチ挿すか、葉が浸からないよう水に入れます。どちらも明るい日陰に置きます。
- 根が出たら鉢に植える
- 水挿しは根が二〜三センチ、土挿しは新しい葉が動いたころが植え替えの目安です。小さめの鉢に水はけのよい土で植えます。
株分けと鉢上げ
鉢の中で株元が混み合ってきたら、植え替えのときに手で分けます。土を落として株のつながりを見て、それぞれに根が付くように割ります。根が細いので、無理に引っ張らずはさみで切り分けたほうが傷みが少ないです。
分けた株は、根が収まる小さめの鉢に植えます。ここで大きな鉢に植えると乾かず腐るので、必ず根の量に合わせます。植えたら鉢底から流れるまで与え、二週間は明るい日陰で養生し、肥料は一か月与えません。
| 場面 | 作業 | 注意 |
|---|---|---|
| 株元が二〜三株に分かれる | 根を付けて手で割る | 一株に葉数枚と根を必ず付ける |
| 根が絡んで割れない | 消毒したはさみで切り分ける | 切り口を乾かしてから植える |
| 分けた株を植える | 根が収まる小さめの鉢に | 大きすぎる鉢は乾かず腐る |
| 挿し木の苗を鉢上げ | 三〜四号の小鉢に一〜三本 | 寄せて植えると早く見栄えがする |
根が出ないときの原因と直し方
葉挿しで芽が出ないまま葉が黒くなるのは、葉柄を付けずに挿した、深く埋めた、土が湿りすぎ、時期が寒すぎるのどれかです。葉柄の付け根に芽のもとがあるので、ここを土の中に浅く収めることが成功の分かれ目になります。
茎挿しで下が黒く柔らかくなるのは腐りです。黒い部分を切り上げて乾かし、清潔な土へ挿し直せばやり直せます。水挿しで水が濁るのは、水替え不足か葉が水に浸かっているためで、毎日替えて葉を水面から出します。
| 症状 | 原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉挿しで芽が出ない | 葉柄を付けていない | 葉柄を一〜二センチ付けて挿し直す |
| 挿した葉が黒くなる | 深植えか土の湿りすぎ | 浅く挿し、土は乾かしすぎない程度に保つ |
| 茎の下が黒く柔らかい | 腐り | 黒い部分を切り上げ乾かして挿し直す |
| 水挿しの水が濁る | 水替え不足か葉が浸かっている | 毎日水を替え、葉を水面から出す |
| 二か月たっても動かない | 気温が低いか暗すぎる | 二十度以上の明るい日陰へ移して待つ |
ペペロミアの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
ペペロミアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はペペロミアの育て方にまとめています。
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