今の季節で置き場所を決める
ポインセチアは中米生まれの植物で、寒さに弱く十度を下回ると葉を落としはじめます。年間で置き場所を三回変えると考えると、管理がわかりやすくなります。
冬は室内の明るい窓辺、春から秋は屋外の日なた、そして秋の短日処理の期間は夜だけ暗い場所という三段構えです。下の表で今の時期に当てはまる行から読んでください。
| 時期 | 置き場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 12〜3月 | 室内の明るい窓辺 | 夜は窓から離して10℃以上を保つ |
| 4〜5月 | 室内の窓辺から屋外へ | 遅霜が終わってから外に出す |
| 6〜9月 | 屋外の日なた | 真夏の西日と鉢の高温だけ避ける |
| 10〜11月 | 夕方から翌朝は暗い場所 | 短日処理の期間。昼は日なたへ |
買ってきた冬の株は、まず置き場所を決めて動かさないことが第一です。数日おきに移すと、それだけで葉が落ちます。
買ってきた直後にすること
花屋の店先から自宅までの移動が、一年でもっとも株に負担のかかる時間です。ここで冷やすと、家に着いて数日後から下葉が次々に落ちはじめます。
- 持ち帰りに紙を巻く
- 外気に触れる時間を短くします。紙や大きな袋で全体を包み、車内でも暖房の風が直接当たらない位置に置いて運びます。
- 包みをすぐ外す
- 家に着いたらラッピングの袋や紙をすぐ外します。包んだままだと蒸れて、茎の付け根から傷みが広がります。
- 鉢カバーの水を捨てる
- 装飾用の鉢カバーには水がたまっていることがあります。中を確かめ、水がたまっていたら捨てて底を乾かします。
- 置き場所を一つに決める
- 明るく夜も冷えない場所を一か所決め、そこから動かしません。環境の変化に弱いので、動かすほど葉が落ちます。
赤い部分は花ではなく苞と呼ばれる葉です。花は中心にある小さな黄色い粒で、これがまだ開いていない株を選ぶと長く楽しめます。
冬の夜の冷えを防ぐ
室温が二十度あっても、冬の夜の窓ガラスのそばは五度近くまで下がることがあります。日中の日当たりのよさと夜の寒さは、同じ場所で両立しません。
| 場面 | 起きること | 手当て |
|---|---|---|
| 夜も窓辺に置いたまま | 下葉が黄色くなって落ちる | 夜だけ部屋の内側へ移す |
| 暖房の風が直接当たる | 苞が縮れ、葉の縁が枯れる | 風の当たらない位置へずらす |
| 玄関や廊下に置く | 5℃前後まで下がり株が止まる | 人のいる部屋へ移す |
| 夜間に暖房を切る部屋 | 朝までに10℃を下回る | 段ボールや紙で株を覆って寝る |
夜だけ移動させるのが面倒なときは、窓と株の間に厚紙を一枚立てるだけでも冷気がかなり和らぎます。
春から秋の屋外管理
- 出す時期を選ぶ
- 最低気温が十五度を安定して超える五月下旬から外に出します。それより早いと、夜の冷えで新芽が傷んで止まります。
- 一週間は日陰に置く
- 室内で冬を越した葉は弱い光に慣れています。いきなり日なたに出すと焼けるので、最初の一週間は明るい日陰に置きます。
- 日なたへ進める
- 二週目から午前中の日なた、三週目から終日の日なたへ移します。ポインセチアは本来よく日に当てるほど丈夫に育ちます。
- 鉢を焼かない
- 真夏はコンクリートの照り返しで鉢が高温になります。すのこや台に載せて地面から離し、鉢の側面に日が当たらないようにします。
屋外に出した株は乾きが室内の三倍ほど速くなります。同じ間隔で与えていると水切れするので、鉢を持ち上げて確かめてから与えます。
葉が落ちるときの原因と直し方
ポインセチアの相談でもっとも多いのが落葉です。原因は温度、水、光、環境の変化の四つに分かれ、手当てが正反対になるものも含まれます。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 下葉から順に黄色く落ちる | 水のやりすぎか低温 | 土の乾きを確かめ、10℃以上の場所へ |
| 葉がしおれてから落ちる | 水切れ | 鉢底から流れるまで与え、翌日見る |
| 買って数日で一気に落ちる | 持ち帰りの冷えか蒸れ | 包みを外し、暖かい明るい場所で待つ |
| 苞の色が薄く緑がかる | 光が足りない | 昼は日の当たる窓辺に置く |
葉が全部落ちても、茎が緑で硬ければ枯れていません。水を控えめにして春まで置けば、四月から新しい芽が出てきます。
光の量と苞の色の関係
苞がきれいな赤になるかどうかは、秋の暗い時間の長さで決まりますが、その手前で日中にどれだけ光を浴びたかも大きく影響します。
夏の間に日なたでしっかり育てた株は、葉が厚く枝も太くなり、秋の色づきが濃くなります。日陰で夏を過ごした株は、色が薄くまばらになりがちです。
| 夏の置き場所 | 秋の枝の姿 | 冬の苞の色づき |
|---|---|---|
| 屋外の終日日なた | 太く節が詰まる | 濃く鮮やかに色づく |
| 屋外の半日陰 | やや細く伸びる | 色づくが枚数が少ない |
| 室内の窓辺 | 細長く間のびする | 薄く緑が残りやすい |
| 部屋の奥 | 葉が落ちて枝だけになる | ほとんど色づかない |
苞を大きくしたいなら、夏に日光をよく当てて枝を太らせることが近道です。秋になってからできることは限られます。
ポインセチアの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
ポインセチアの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はポインセチアの育て方にまとめています。
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