切るかどうかを決める
冬を越したポインセチアは、そのままにすると枝が長く伸びて姿が崩れます。翌年も飾れる株にするには、春に一度短く切り戻す作業が欠かせません。
下の表で今の株の姿を選んでください。切る位置と時期はそれで決まります。迷ったときは、強く切りすぎるより残しすぎるほうが失敗が少なくなります。
| 株の姿 | 切る位置 | 時期 |
|---|---|---|
| 苞も葉も残って元気 | 株元から15cmほどで切る | 4月中旬〜5月中旬 |
| 葉が落ちて枝だけ残った | 株元から10cmほどで切る | 4月中旬〜5月中旬 |
| 買った年で小さくまとまる | 枝先を数センチ整える程度 | 5月 |
| 茎が黒く柔らかい | 切らずに株ごと処分 | 時期を問わず |
切る前に、茎を指で押して硬さを確かめます。柔らかく水を含んだ感じがする茎は根まで傷んでいることが多く、切っても戻りません。
白い樹液の扱い方
切ると切り口から白い液が出ます。これは肌に付くとかぶれることがあり、目に入ると強い刺激になります。子どもやペットの手が届く場所で作業しないでください。
- 手袋をして切る
- 使い捨ての手袋をはめて作業します。素手で切ると指に液が付き、それで目をこすると強い刺激を感じることがあります。
- 床に新聞を敷く
- 液は垂れて床や家具に付きます。新聞紙やビニールを広げてから切ると、あとの掃除がずっと楽になります。
- 切り口を水で流す
- 切ったあと株の切り口に霧を吹くか水で軽く流すと、液が止まりやすくなります。傷口がふさがるまで水やりは控えます。
- 終わったら手を洗う
- 作業後は手と道具を石けんで洗います。はさみに液が残ると固まって切れ味が落ち、次に使うときに切り口が潰れます。
この樹液は食用にできません。切った枝や葉は、子どもやペットが口にしない場所ですぐ袋に入れて処分します。
切り戻しの手順
- 時期を選ぶ
- 四月中旬から五月中旬に行います。最低気温が十五度を超えたころが目安で、早すぎると切り口から新芽が出ずに枯れ込みます。
- 節を三つ残して切る
- 株元から数えて節が三つか四つ残る高さで切ります。目安は株元から十センチから十五センチで、思いのほか短くなります。
- 枝を選んで残す
- 内側に向かう枝と細く弱い枝は付け根から外します。外へ向かう太い枝を三本から五本残すと、まとまった姿になります。
- 切り口を上向きにしない
- 節のすぐ上で、わずかに斜めに切ります。節から離れた位置で切ると、残った部分が枯れ込んで見た目が悪くなります。
- 半日陰で回復を待つ
- 切った直後は明るい日陰に置き、水は控えめにします。二週間ほどで節から新しい芽が動きはじめます。
夏の摘心で枝数を増やす
切り戻しのあと伸びた枝は、七月から八月上旬にもう一度先端を摘みます。この摘心(伸びた枝の先を摘んで枝分かれさせる作業)で、冬に色づく枝の数が倍に増えます。
- 枝が伸びるのを待つ
- 切り戻しから伸びた枝が二十センチほどになるまで育てます。短いうちに摘むと、株全体が小さくまとまりすぎます。
- 先端を二節分摘む
- 枝の先を指でつまんで二節分だけ折り取ります。ここでも白い液が出るので、手袋をして作業します。
- 八月上旬までに終える
- 摘心は八月上旬までに済ませます。それより遅いと、新しい枝が十分に伸びる前に短日処理の時期を迎えます。
- 肥料を足す
- 摘心のあとは枝を伸ばす力が要ります。緩効性の肥料を鉢の縁に置くか、薄い液肥を二週に一度与えます。
摘み取った枝は挿し木に使えます。長さ十センチほどに切って乾かしてから挿すと、同じ夏のうちに根が出ます。
切ったあとに芽が出ないときは
切り戻しから一か月たっても新芽が動かないときは、時期か温度か根のどれかに原因があります。下の表で心当たりを探して、その手当てを試します。
| 状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 枝が緑のまま動かない | 気温が低い | 20℃以上の明るい場所へ移して待つ |
| 切り口から枯れ下がる | 切る位置が節から遠い | 枯れた部分を節の上まで切り直す |
| 土が乾かず葉も出ない | 根が傷んでいる | 鉢から抜いて黒い根を切り植え直す |
| 芽は出るが細く弱い | 光と肥料が足りない | 屋外の日なたに出して肥料を足す |
新芽が動きはじめるまでは水を控えめにします。葉のない状態で土を湿らせ続けると、そのまま根腐れに進みます。
毎年の仕立ての流れ
一年の仕立ては、春に切り、夏に摘み、秋に暗くして、冬に飾るという流れです。この順番を守れば同じ株を何年も楽しめますし、途中を一つ飛ばすと冬の姿がその分だけ寂しくなります。
| 時期 | 作業 | ねらい |
|---|---|---|
| 4〜5月 | 切り戻し | 姿を整え、新しい枝を出させる |
| 5〜6月 | 植え替えと屋外へ | 根を新しくして夏の成長に備える |
| 7〜8月上旬 | 摘心 | 枝数を増やして色づく箇所を増やす |
| 9月下旬〜11月中旬 | 短日処理 | 苞を赤く色づかせる |
毎年切り戻していると株元が太く木のようになります。姿が気に入らなくなったら、夏の挿し木で若い株に更新します。
ポインセチアの剪定・仕立てに使うもの
室内の植物は、切ることで形を保ちます。切った枝がそのまま挿し木の材料になるのも鉢ものの利点です。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 小型 室内」
- 規格の目安
- 刃渡り 4〜5cm。バイパス式(刃が交差するもの)。
生きた枝を切るならバイパス式です。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。
株を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。
- 支柱・ヘゴ棒探す言葉「ヘゴ棒 支柱 観葉植物」
- 規格の目安
- 鉢の深さ + 植物の高さ。つる性のものは水を含む素材の棒が向きます。
つるを這わせる植物は、支えがあると葉が大きくなります。垂らしたままだと葉が小さいままのことがあります。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き 薄手」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った薄手のもの。
切ると白い汁の出る植物があり、かぶれることがあります。厚い手袋だと細かい作業ができません。
- 柔らかい茎なら、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、鉢の観葉植物には要りません。
ポインセチアの上手に育てるコツは作物ページに
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