花壇と鉢で水の考え方が違う
サルビアは根付いてしまえば乾きに強い草花ですが、鉢植えは夏に一日で乾き切ります。花壇か鉢か、そして株がまだ小さいか根付いた後かで、水やりの頻度を変えます。
迷ったら鉢を持ち上げるか、指を土に第二関節まで差して湿り具合を確かめます。表面が乾いていても中が湿っていれば、その日は与えません。
| 場面 | 水やりの目安 | 見るところ |
|---|---|---|
| 花壇・植え付け後二週間 | 土の表面が乾いたら朝に | 葉が昼にしおれても夕方に戻るなら足りている |
| 花壇・根付いた後 | 晴天が一週間続いたら | 夕方になっても葉が垂れたままなら与える |
| 鉢植え・春秋 | 表面が乾いたら鉢底から流れるまで | 鉢を持って軽ければ乾いている |
| 鉢植え・真夏 | 朝一回、夕方に葉が垂れていればもう一回 | 日中の水やりは根を蒸らす |
水やりの手順
サルビアは花穂に水がかかると花が傷んで落ちやすくなります。株元に静かに与え、葉と花には極力かけないのが基本です。水の量は「表面を湿らせる」のではなく「根の届く深さまで通す」のが目安で、少量を毎日与えるより、一回にたっぷり与えて間隔を空けるほうが根が深く張ります。
- 株元に注ぐ
- じょうろの口を土に近づけ、花穂を避けて株元へ注ぎます。上からかけると赤い花がしみになって落ちます。
- 鉢は流れ出るまで
- 鉢底から水が流れるまで与えて、古い水と空気を入れ替えます。受け皿の水は必ず捨てます。
- 夕方の葉を見て判断
- 昼にしおれても夕方に戻るなら水は足りています。夕方も垂れたままのときだけ追加します。
梅雨時は雨に任せます。降り続く間に水を足すと根が傷み、梅雨明けの猛暑で一気に枯れる原因になります。
追肥は月一回の置き肥と週一回の液肥
サルビアは六月から十月まで休みなく咲くので、追肥(育ちの途中で足す肥料)を切らすと花穂が短くなり、下葉が黄色くなります。緩効性の置き肥を月に一回、それに加えて液肥を週に一回与えると花が途切れません。
肥料の効きは葉の色と花穂の長さに出ます。葉が濃い緑で花穂が二十センチ以上伸びていれば足りていて、葉の色が薄く花穂が十センチほどしかないなら不足です。二週間に一度は株の姿を見て、量を加減します。
| 時期 | 肥料の種類 | 量と回数 |
|---|---|---|
| 定植時 | 元肥(植え付け前に混ぜる緩効性肥料) | 一平方メートルに一握り程度 |
| 6月〜7月 | 置き肥と液肥 | 置き肥は月一回、液肥は週一回を規定倍率で |
| 8月(真夏) | 液肥を薄めに | 規定の二倍に薄めて週一回 |
| 9月〜10月 | 置き肥と液肥 | 切り戻し後に置き肥、以後は液肥を週一回 |
真夏の肥料は控えめに
三十五度近い猛暑が続くとサルビアも根の働きが鈍ります。その間に濃い肥料を与えると根が傷んで葉先が枯れるので、真夏は液肥を薄めて回数を守るか、いったん止めます。
鉢植えは肥料が流れやすく、花壇より切れるのが早くなります。鉢では置き肥の間隔を三週間に縮めるか、液肥の回数を守ることで補います。
- 猛暑日は液肥を止める
- 最高気温が三十五度を超える日が続くなら液肥を休みます。涼しくなった朝に再開します。
- 葉先の枯れは肥料過多
- 葉のふちが茶色く枯れ込むのは濃すぎた肥料の合図です。たっぷり水を流して肥料分を洗い、二週間は与えません。
- 下葉の黄化は肥料切れ
- 下のほうの葉から黄色くなり花穂が短いなら肥料不足です。薄めの液肥から再開します。
夏の切り戻しで秋の花を作る
七月下旬から八月上旬に草丈の半分ほどまで切り戻すと、九月から十月に再び大きな花穂が上がります。切らずにいると茎が木のように固くなり、秋の花穂が小さく間延びします。
切り戻しをためらう人は多いですが、サルビアは切った節から必ず芽を出す丈夫な草花です。八月に花が小さくなった株ほど、切ることで九月に見違えるほど咲きます。
- 草丈の半分で切る
- 葉の付いた節のすぐ上で、株全体の高さが半分になるように切ります。葉のない部分まで切ると芽が出ません。
- 切った直後に追肥
- 切り戻したその日に置き肥を与え、たっぷり水を与えます。二週間で新しい芽が伸び始めます。
- 花がらは随時摘む
- 咲き終わった花穂は根元から切ります。種を作らせないことが次の花穂を上げる近道です。
しおれと黄化のトラブルを切り分ける
サルビアがしおれる原因は水切れとは限りません。根腐れでも同じように葉が垂れるので、土の湿り具合を触って確かめてから手当てを決めます。
| 症状 | 土の状態 | 手当て |
|---|---|---|
| 昼にしおれ夕方に戻る | 乾いている | 正常。翌朝たっぷり与える |
| 朝からしおれたまま | 乾き切っている | 水切れ。日陰へ移し株元へ水、回復まで待つ |
| しおれているのに土が湿っている | 湿ったまま | 根腐れ。水を止め風通しのよい場所へ |
| 下葉から黄色く落ちる | 普通 | 肥料切れ。液肥を薄めて再開 |
鉢植えで湿っているのにしおれるときは、鉢を抜いて根を見ます。黒く柔らかい根が多ければ、傷んだ根を切って新しい土に植え替えます。
サルビアの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
サルビアの長く咲かせるコツは作物ページに
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