花が止まる理由を先に知る
サルビアは花穂の下から上へ順に咲き、咲き終わった花穂に種を作り始めると次の花穂を出さなくなります。夏に花が止まる株のほとんどは、花がらの放置か、日照不足、肥料切れのどれかです。
| 姿 | 原因 | 先に試すこと |
|---|---|---|
| 花穂の先まで咲き終わり茶色い | 種を作り始めている | 花穂を根元から切る |
| 茎が伸びて葉ばかり | 日照不足か窒素過多 | 日当たりへ移し肥料を花用に |
| 花穂が短く色が薄い | 肥料切れ | 液肥を週一回に戻す |
| 八月に花が減る | 暑さで生育が止まる | 切り戻して秋の花に回す |
花がら摘みは花穂ごと
サルビアの花がら摘みは花一輪ずつではなく、花穂全体が咲き終わったら根元から切ります。花穂の下にある葉のすぐ上で切ると、その節から新しい花穂が二本上がります。
花穂を切ったあと、二週間ほどで葉の付け根から新しい花穂が見えてきます。三週間たっても出てこないなら肥料切れか日照不足なので、次の節の内容を確かめます。
- 咲き終わりを見分ける
- 花穂の上のほうまで花が落ち、がくだけが残って色があせたら切りどきです。赤いがくが残るので見た目では分かりにくく、触って確かめます。
- 葉のすぐ上で切る
- 花穂の付け根にある一対の葉のすぐ上で切ります。葉の付け根の芽が次の花穂になります。
- 週に一回まとめて
- 毎日見なくても、週に一度まとめて切るだけで花は途切れません。梅雨時は腐りやすいので雨の合間に行います。
ブルーサルビアはがくが青く残るので、咲き終わりの見分けが特に難しい品種です。花穂を指でなでて花が全部落ちていたら切ります。
日当たりが花数を決める
サルビアは一日六時間以上の直射日光で最も多く咲きます。半日陰でも枯れはしませんが、花穂が細く数も半分以下になります。鉢植えなら日当たりのよい場所へ移し、花壇なら周りの草に日を奪われないよう草取りをこまめにします。
鉢植えは日当たりに合わせて動かせるのが利点です。ただし真夏の西日は葉焼けを起こすので、午後だけ日陰になる場所が理想です。
- 午前の日を確保する
- 西日だけの場所より、午前中から日が当たる場所のほうが花が締まります。鉢なら朝日の当たる場所へ動かします。
- 混み合った枝を抜く
- 株の内側で重なる枝を数本抜くと、残った枝に日が入り花穂が太くなります。夏の蒸れ防止にもなります。
- 背の高い草を近づけない
- 隣の株や雑草に覆われた側は花が付きません。周りを刈って株の周りに空間を作ります。
真夏の切り戻しで秋の見ごろを作る
関東では八月の花は小さく色もくすみます。七月下旬から八月上旬に草丈の半分まで切り戻すと、九月下旬から十月に春以上の大きな花穂が上がります。切る時期が遅れると霜までに咲き切りません。
切り戻しの量は「葉が残る高さまで」が絶対の条件です。葉のない茎だけの部分まで切ると、その枝からは芽が出ずに枯れ込みます。株を上から見て、切る位置に緑の葉があるかを確かめてからはさみを入れます。
| 地域 | 切り戻しの時期 | 秋の見ごろ |
|---|---|---|
| 暖地 | 8月上旬〜中旬 | 10月中旬〜11月 |
| 関東平野部 | 7月下旬〜8月上旬 | 9月下旬〜10月 |
| 寒冷地 | 7月中旬〜下旬 | 9月〜10月上旬 |
切り戻し後は二週間ほど花のない期間ができます。全株を一度に切らず、半分ずつ一週間ずらすと花壇の花が途切れません。
秋に花色が深まる品種の性質
サルビアの中でも赤いスプレンデンス系は秋の低温で花色が深まり、春より鮮やかになります。一方でブルーサルビアやコッキネアは夏も咲き続けるので切り戻しは軽めで済みます。品種によって秋の扱いを変えます。
| 系統 | 夏の咲き方 | 秋に向けた扱い |
|---|---|---|
| スプレンデンス(赤・一般的な品種) | 八月に花が止まりやすい | 半分まで切り戻して秋の花に回す |
| ブルーサルビア(ファリナセア) | 夏も休まず咲く | 花穂を切る程度で三分の一の軽い切り戻し |
| コッキネア | 夏も咲き続ける | 伸びすぎた枝だけ切る |
| サルビア・レウカンサ(アメジストセージ) | 秋に一斉に咲く | 夏に切らず、九月まで伸ばす |
咲かないときの原因と直し方
植えてから六週間たっても花穂が上がらないときは、まず日照、次に肥料の種類を疑います。窒素が多い肥料は葉ばかり茂らせるので、花用のリン酸が多い肥料に切り替えるだけで咲き始めることがよくあります。
- 日照時間を数える
- 直射日光が当たる時間を朝から数え、四時間未満なら場所を変えます。日陰の株は肥料を変えても咲きません。
- 肥料を花用に替える
- 葉が濃い緑で大きく茎ばかり伸びるなら窒素過多です。リン酸の多い液肥に替えて二週間様子を見ます。
- 摘心して枝数を増やす
- 苗のうちに摘心(先端の芽を摘んで枝を増やすこと)をしていない株は花穂が一本しか上がりません。本葉六枚で先端を摘みます。
- 根詰まりを確かめる
- 鉢植えで水がすぐ乾き花が止まるなら根詰まりです。一回り大きい鉢に植え替えて液肥を再開します。
サルビアの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
サルビアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサルビアの育て方にまとめています。
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