まき時と温度の目安
サルビアの発芽適温は二十度から二十五度です。関東の露地に直まきできる温度になるのは五月中旬以降なので、六月から七月の早い開花をねらうなら四月上旬に室内でまき、五月中旬に外へ出します。晩霜のおそれがある間は外に出さないのが原則です。
| 地域 | 室内でまく時期 | 外へ出す目安 |
|---|---|---|
| 暖地 | 3月下旬〜4月上旬 | 5月上旬、遅霜の心配が消えてから |
| 関東平野部 | 4月上旬〜4月中旬 | 5月中旬、最低気温が十度を超えたら |
| 寒冷地 | 4月下旬〜5月上旬 | 6月上旬 |
気温が足りないまま外にまくと発芽まで三週間以上かかり、そろわないうちに雑草に負けます。迷ったら室内でまくほうが安全です。
種まきの手順
サルビアの種は好光性に近く、土を厚くかけると発芽率が落ちます。種が隠れる程度の薄い覆土にとどめ、乾かさないように霧吹きで管理します。
まいたあとの置き場所は、日中に日が差し込む窓辺が理想です。発芽前は光より温度が大事なので、夜は窓から離して冷え込みを避けます。土の表面が白っぽく乾いたら霧吹きで湿らせ、常にしっとりした状態を保つのが目安です。
セルトレイに一粒ずつ
市販の種まき用土をセルトレイか小さなポットに詰め、指で軽く押して平らにします。一穴に一粒から二粒、間隔を取ってまきます。
覆土は二ミリ以下
土をふるいで薄くかけ、種がうっすら隠れる程度にします。厚くかけると光が届かず発芽率が半分近くまで落ちます。
底面給水で湿らせる
上から水をかけると種が流れるので、受け皿に水を張って下から吸わせます。表面が湿ったら皿の水は捨てます。
二十度の場所に置く
日中は窓辺、夜は冷える窓から離した室内に置きます。順調なら七日から十日で芽がそろいます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
種からか苗からかを先に決める
サルビアは春に苗が安く出回るので、数株なら苗を買うほうが早く確実です。種から育てる意味があるのは、花壇一面に二十株以上植えたい場合と、苗では手に入りにくい高性種や青花のサルビアを育てたい場合です。種は発芽に二十度前後の温度が要り、四月上旬の関東では室内か簡易な保温が欠かせません。
| 目的 | 向く始め方 | 理由 |
|---|---|---|
| 数株を鉢やプランターで | 四月下旬からの苗 | 発芽管理の手間に見合わない |
| 花壇に二十株以上 | 四月の種まき | 苗代が抑えられ株がそろう |
| 苗で見ない品種を育てたい | 種まき一択 | ブルーサルビア等は種の流通が中心 |
| 初めてで失敗したくない | 苗 | 五月に植えれば七月に咲く |
定植の株間と植え方
苗の高さが十センチ、本葉六枚から八枚になったら定植です。サルビアは株が横に張るので、赤花の一般的な品種で株間二十五センチ、高性種やブルーサルビアは三十センチ取ります。日当たりと水はけのよい場所を選び、元肥(植え付け前に土に混ぜておく肥料)として緩効性肥料を混ぜておきます。
植え付けの日は曇りの日か夕方を選ぶと、根付くまでの負担が軽くなります。暑い日中に植えると翌日にしおれて、そのまま弱ることがあります。
- 土作りは一週間前
- 苦土石灰を一平方メートルあたり百グラムほどまいて耕し、一週間後に堆肥と緩効性肥料を混ぜて畝を作ります。
- 根鉢と同じ深さで
- 深植えすると茎の根元が腐ります。根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植え、周りの土を軽く押さえます。
- 植え付け直後にたっぷり
- 植えたらすぐたっぷり水を与えて根と土をなじませます。晴天が続くなら三日ほど朝夕に様子を見て与えます。
本葉が出たら間引きと鉢上げ
本葉が二枚になったら一穴一本に間引き、本葉四枚のころに三号ポットへ植え替えます。徒長(茎が細く間延びして伸びること)した苗は倒れやすいので、日に当てて締まった苗を作るのがこの段階の目標です。
- 強い苗を残す
- 茎が太く、双葉が大きい株を残してほかをはさみで根元から切ります。引き抜くと残す株の根を傷めます。
- 本葉四枚で鉢上げ
- 三号ポットに根鉢を崩さず植え、たっぷり水を与えます。植え替え後三日ほどは直射日光を避けます。
- 日に当てて締める
- 鉢上げ後は日当たりのよい場所で育てます。ひょろ長く伸びるなら日が足りないので、置き場所を変えます。
- 外に慣らす
- 定植の一週間前から昼間だけ外に出し、日ごとに時間を延ばします。急に外へ出すと葉焼けします。
芽が出ないときの原因と立て直し
種まきから二週間たっても芽が出ないときは、温度不足か覆土の厚さ、水の管理のどれかがほとんどです。土を少し掘って種の状態を見て、原因を切り分けます。
| 症状 | 考えられる原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 二週間たっても芽が出ない | 温度が十五度以下 | 室内の暖かい場所へ移して待つ |
| 種がふやけて腐っている | 水が多く土が冷えた | 新しい土でまき直し、底面給水に変える |
| まばらにしか出ない | 覆土が厚い | 残りをまき直し覆土を二ミリ以下に |
| 芽がひょろ長く倒れる | 日照不足 | 窓辺へ移し、本葉が出たら間引く |
四月下旬までに芽がそろわなかったら、種にこだわらず苗に切り替えます。五月に苗を植えても夏の花には十分間に合います。
サルビアの種まきでよくある質問
サルビアの種はいつまく?
サルビアの発芽適温は二十度から二十五度です。関東の露地に直まきできる温度にな…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
サルビアの種はどうやってまく?
直まき / セルトレイが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
サルビアの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
サルビアの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
サルビアは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
サルビアの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
サルビアの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
サルビアの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はサルビアの育て方にまとめています。
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