まき時と咲く時期を選ぶ
キンギョソウは秋まきと春まきの両方ができますが、咲く時期と株の大きさが変わります。秋にまいて冬を越した苗は根が深く張り、春に大株で長く咲きます。春まきは小さな株で初夏に短く咲き、暑さで終わります。地域と欲しい姿で選びます。
| 作型 | まき時 | 開花と特徴 |
|---|---|---|
| 秋まき(関東平野部の標準) | 9月中旬〜10月上旬 | 4〜6月に大株で長く咲く |
| 春まき | 3月〜4月 | 6〜7月に小株で短く咲く |
| 寒冷地の春まき | 4月〜5月 | 7〜9月に咲き夏も涼しいので長い |
| 暖地の秋まき | 10月 | 3月から咲き始める |
秋まきは早すぎると残暑で苗が蒸れ、遅すぎると冬までに苗が育ちません。関東平野部では九月下旬が目安です。
種まきの手順
細かい種を均一にまくコツは、種を少量の砂と混ぜてからまくことです。まいたあとは土をかけず、乾かないよう霧吹きで水を与え、新聞紙をかけずに明るい日陰に置きます。一〜二週間で発芽し、双葉がそろったら日に当て始めます。
砂と混ぜてまく
種を小さじ一杯の乾いた砂と混ぜ、紙を折った溝から少しずつ落とします。まいた場所が見えるので重なりを避けられます。
土はかけない
まいたあとは手のひらで軽く押さえて種を土に密着させます。土をかけるなら、ふるいでうっすら種が透ける程度に留めます。
霧吹きで湿らせる
発芽まで土の表面を乾かさないよう、朝夕に霧吹きで湿らせます。底面から水を吸わせる方法なら種が流れません。
明るい日陰に置く
直射日光の当たらない明るい場所で管理します。残暑が強い九月は風通しのよい軒下が向きます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
種の性質と用土
キンギョソウの種は一ミリに満たないほど細かく、一袋に数百粒入っています。光が当たらないと発芽しにくいので、土はかけないか、ごく薄くふるいでかける程度にします。発芽適温は十五〜二十度で、残暑の残る時期は涼しい日陰で管理します。
用土は肥料の入っていない種まき用の細かい土か、赤玉土の細粒とピートモスを半々に混ぜたものを使います。粗い土だと細かい種が隙間に落ちて発芽がそろいません。
- 容器を選ぶ
- 深さ五センチほどの育苗箱か、ピートバンのような平らな容器が向きます。ポットに直接まくと種の散らばりが見えず管理しにくくなります。
- 土を平らにならす
- 土を入れたら底を軽く叩いて平らにし、まく前に霧吹きかジョウロで全体を湿らせます。まいてから強く水をかけると種が流れます。
- まく量を決める
- 一列に指でつまんだ種を一〜二センチ間隔で落とします。密にまきすぎると発芽後に徒長(光不足で茎がひょろ長く伸びること)します。
冬越しの管理
秋まきの苗は本葉六〜八枚のロゼット状態で冬を越します。霜には比較的強く、関東平野部の露地なら軒下や霜よけの不織布で越冬できます。冬の間はほとんど成長しませんが根は伸びているので、土が乾いたら暖かい日の午前に水を与えます。凍った土に水をやると根が傷みます。
- 霜よけを準備する
- 十二月に入ったら不織布をかけるか、軒下へ移します。強い霜で葉が黒くなる苗は日当たりのよい場所へ動かします。
- 水は控えめに
- 土の表面が乾いてから二〜三日待って、暖かい日の午前中に与えます。夕方の水やりは夜に凍る原因になります。
- 肥料は与えない
- 冬の間は肥料を止めます。二月下旬に芽が動き始めたら薄い液体肥料から再開します。冬に与えると根が傷んで春の伸びが鈍くなります。
発芽後の間引きと鉢上げ
発芽から二週間ほどで本葉が出始めます。本葉が二枚になったら混み合った場所を間引き、四〜五枚になったら三号ポットに一本ずつ移します。この時期に日照が足りないと茎がひょろ長く伸びるので、発芽後は日当たりのよい場所へ移します。
| 苗の姿 | 作業 | 目安 |
|---|---|---|
| 双葉がそろった | 日当たりへ移す | 発芽から一週間 |
| 本葉二枚 | 一回目の間引き | 株間二センチに |
| 本葉四〜五枚 | ポットに鉢上げ | 根を切らないよう土ごと |
| ポットの底から根が見える | 定植 | 秋まきなら十一月、春まきなら五月 |
鉢上げのとき苗は非常に小さく折れやすいので、葉を持って土ごとすくいます。茎を持つと折れます。
うまく育たないときの原因
発芽しないのは土をかけすぎたか、残暑で温度が高すぎたためです。発芽したのに茎がひょろ長く倒れるのは光不足と密まきです。苗が急に倒れて枯れるのは立枯病で、湿りすぎた古い土で起きます。それぞれ原因を分けて、次のまき直しに生かします。
| 場面 | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 二週間たっても発芽しない | 覆土が厚い・温度が高い | 土をかけず涼しい場所でまき直す |
| 発芽後に茎が長く倒れる | 光不足・密まき | 日当たりへ移し間引いて風を通す |
| 苗が根元から倒れて枯れる | 立枯病・湿りすぎ | 新しい土でまき直し水を控える |
| 冬に葉が黒くなる | 強い霜 | 不織布をかけ軒下へ移す |
キンギョソウの種まきでよくある質問
キンギョソウの種はいつまく?
キンギョソウは秋まきと春まきの両方ができますが、咲く時期と株の大きさが変わり…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
キンギョソウの種はどうやってまく?
育苗が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
キンギョソウの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
キンギョソウの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
キンギョソウは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
キンギョソウの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
キンギョソウの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
キンギョソウの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はキンギョソウの育て方にまとめています。
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