土の乾き具合で水やりを決める
スターチスは海岸の乾いた場所に自生する仲間で、根が湿り続けることをいちばん嫌います。土の表面が乾いてさらに一日か二日おいてから、鉢底から流れるまでたっぷり与えるのが基本です。毎日少しずつ与える水やりは、根元を蒸らして株を弱らせます。
鉢植えは持ち上げて重さを比べると乾き具合が分かります。水やり直後の重さを覚えておき、はっきり軽くなったら与える時期です。指を土に二センチほど差し込んで、冷たさや湿り気を感じなければ乾いています。
| 時期 | 水やりの目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 秋の苗の時期 | 表面が乾いたら | 夕方は避け、午前中に与える |
| 冬のロゼット期 | 表面が乾いて2〜3日後 | 暖かい日の午前中だけにする |
| 春の開花期 | 表面が乾いたらたっぷり | 花に水をかけず株元に注ぐ |
| 梅雨〜夏 | ほぼ雨だけでよい | 鉢は雨の当たらない軒下へ |
露地の花壇では植え付け直後を除き、水やりはほとんど不要です。乾いてしおれたときだけ与えます。
元肥は少なめ、追肥は春から
植え付けのときに土へ混ぜる元肥(植える前に土に混ぜておく肥料)は、緩効性の化成肥料をひとつまみ程度で十分です。窒素が多いと葉ばかりが茂って冬の寒さに弱くなり、春に立つ茎も柔らかくなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は茎が伸び始める三月からにします。
肥料の効きすぎは葉の姿に出ます。葉が手のひらより大きく、色が薄くて柔らかいなら与えすぎです。逆に葉が小さく黄ばんで、新しい葉がなかなか出ないなら足りません。葉を見て量を調整するのが確かな方法です。
- 植え付け時の元肥
- 土十リットルあたり緩効性肥料を五グラム程度混ぜます。腐葉土を二割ほど入れて水はけをよくするほうが、肥料を増やすより効きます。
- 冬は肥料を止める
- 十二月から二月は株が休んでいる状態です。この時期に肥料を与えても吸えず、土に残った肥料が根を傷めます。
- 三月に追肥を再開
- 株の中心から新しい葉が動き出したら、緩効性肥料をひとつまみ株元に置きます。液肥なら二週間に一回、規定の倍に薄めて与えます。
- 開花中は薄い液肥
- 次々と茎を立てる時期なので、二週間に一回の薄い液肥を続けます。花が終わる七月には止め、株を休ませます。
冬は寒さに当てながら霜から守る
花芽を作るには冬の低温が必要なので、暖かい室内に取り込んではいけません。一方で強い霜に繰り返し当たると、ロゼットの外側の葉が傷んで春の立ち上がりが遅れます。関東の露地では、不織布をふわりとかけるだけの霜よけがちょうどよい加減です。
暖地で霜がほとんど降りない地域なら、霜よけは要りません。ただし寒さに当たる期間が短いと花芽が少なくなるので、暖かい壁際や室内寄りには置かず、庭の開けた場所で冬を過ごさせます。
- 不織布を浮かせてかける
- 支柱を低く立て、葉に直接触れないよう不織布を浮かせます。葉に触れた部分は霜で凍りつき、そこだけ傷みます。
- 晴れた日は開ける
- 日中の気温が上がる日は不織布を外して日に当てます。かけたままだと蒸れて、灰色かび病の入口になります。
- 鉢は軒下の日なたへ
- 鉢植えは雨と霜の当たらない軒下に置き、日中はしっかり日が当たる場所を選びます。室内には入れません。
春に茎が立ってからの管理
三月になると株の中心から翼のような茎が伸び始め、五月には高さ五十センチから七十センチになります。茎が伸びる時期に水と肥料を増やしすぎると、柔らかい茎が風で倒れます。乾かし気味を保ち、必要なら支柱を一本添えます。
支柱は株の中心を避けて外側に一本立て、茎をゆるく麻ひもで結びます。きつく縛ると茎の翼が折れて、そこから傷むことがあります。
| 株の姿 | していること | 対応 |
|---|---|---|
| 中心から茎が5センチ伸びた | 花茎が立ち始めた | 追肥を再開し、株元の枯れ葉を取る |
| 茎が30センチで斜めに傾く | 水か肥料が多く茎が柔らかい | 水を減らし、細い支柱で支える |
| 茎の先に色づいたがくが見える | 開花が始まった | 花に水をかけず、切り花にするなら七分咲きで切る |
株元の古い葉は湿気をためます。黄ばんだ葉は見つけしだい手で取り、株元に風を通します。
葉が黄ばむ、株が弱るときの原因
スターチスの不調の多くは水と肥料の与えすぎです。葉が黄ばんだからといって肥料や水を足すと、かえって悪化します。まず土の湿り具合を指で触って確かめ、湿っているなら水を止めるのが最初の手当てです。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 下葉から黄ばんで柔らかい | 水のやりすぎで根が弱っている | 乾くまで水を止め、傷んだ葉を取る |
| 葉が大きく柔らかく色が薄い | 窒素肥料の過多 | 追肥を止め、日によく当てる |
| 葉先が枯れて全体がしおれる | 極端な乾燥か肥料焼け | 鉢底から抜けるまで水を与えて様子を見る |
| 春になっても茎が立たない | 冬に暖かい場所に置いて低温不足 | 今年は諦め、次は屋外で越冬させる |
スターチスの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
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