種は光を嫌うので必ず土をかぶせる
スターチスの種は光が当たると発芽しにくい性質があります。土の上にまいて放置すると芽が出そろわないので、種の厚さの二倍から三倍の土を必ずかぶせます。発芽に向く温度は十五度から二十度で、七日から十日ほどで芽が出ます。
種袋に入っている量は多くないので、一度に全部まかず半分は残しておきます。発芽がそろわなかったときや、冬に苗を失ったときに、十月中にもう一度まき直せる余裕ができます。
- ポットに直接まく
- 根がまっすぐ深く伸びる性質で、植え替えのときに根を切ると弱ります。三号ポットに三粒から四粒ずつまいて、あとで一本に絞る方法が確実です。
- 五ミリの土をかぶせる
- 種をまいたら細かい土を五ミリほどかぶせ、手のひらで軽く押さえます。光を遮ることと、水で種が流れないようにすることの両方に効きます。
- 底面から水を吸わせる
- 上から勢いよく水をかけると種が浮いて表面に出てしまいます。ポットを水を張った受け皿に置き、底の穴から吸わせると土が動きません。
- 明るい日陰で待つ
- 発芽までは直射日光を避けた明るい場所に置きます。芽が見えたらすぐに日なたへ移し、細く伸びるのを防ぎます。
本葉が出たら一本に絞る
本葉が二枚から三枚になったころが間引きの目安です。ポットに残すのは葉の色が濃く、葉と葉の間が詰まっている株です。抜くときに残す株の根を動かさないよう、はさみで地際を切ります。
苗が小さいうちは、日中の日ざしと夜の冷え込みの差で葉が赤みを帯びることがあります。これは寒さに慣れているしるしで、病気ではありません。むしろ赤みの出た株のほうが冬を越したあとの立ち上がりが早くなります。
- 残す株を先に決める
- 葉が厚く、株元がしっかりしている一本を残します。背が高いだけの株は光を求めて伸びただけのことが多く、選びません。
- はさみで地際を切る
- 指で引き抜くと隣の根まで持ち上がります。土の表面すれすれで切れば、残った根はそのまま土の中で枯れて害はありません。
- 薄い液肥を始める
- 間引き後、規定より薄めた液体肥料を十日に一回ほど与えます。濃くすると葉ばかりが大きくなり、寒さで傷みやすくなります。
定植は本葉五枚から六枚のころ
ポットの底から白い根が見えて、本葉が五枚から六枚になったら植え付けの適期です。秋まきなら十一月上旬までに植え付けを終え、根が土に落ち着いてから本格的な寒さを迎えさせます。遅れると根が張らないまま冬に入り、春の立ち上がりが遅れます。
| 場面 | 株間 | 植える深さ |
|---|---|---|
| 露地の花壇 | 30〜40センチ | 根鉢の表面が地面と同じ高さ |
| 65センチのプランター | 2株まで | 根鉢の肩を少し出すくらい |
| 6号から7号の鉢 | 1株 | 根鉢を崩さず浅めに |
深く植えると株元の葉が土に触れて腐ります。ロゼットの葉が地面に乗る形で、やや浅めに据えるのがこつです。
秋まきか春まきかを先に決める
スターチスは本来は宿根草ですが、日本では一年草として扱います。秋に種をまいて小さな株で冬の寒さに当てると花芽ができ、翌年五月から七月にかけて茎が次々と立ち上がります。春にまくと寒さに当たる期間が短く、花数が目に見えて減ります。
住んでいる地域の冬の寒さで、まく時期と越冬のさせ方が変わります。関東平野部の露地なら、九月中旬から十月上旬にまいて、霜よけをしながら屋外で越冬させるのが基本です。
迷ったら秋まきを選んでください。手間は霜よけが一回増えるだけで、春まきより茎の数が二倍から三倍になります。市販のポット苗も十月から十一月に出回るので、種まきに自信がなければ苗から始める手もあります。
| 地域 | まき時期 | 冬の管理 |
|---|---|---|
| 暖地 | 9月下旬〜10月中旬 | 露地でそのまま越冬できる |
| 中間地 | 9月中旬〜10月上旬 | 霜よけの不織布をかけて越冬 |
| 寒冷地 | 3月中旬〜4月上旬の春まき | 秋まきは室内か無加温の温室で |
春まきは花が少なめですが、寒冷地や種をまき損ねたときの選択肢になります。五月上旬までにまき終えれば、夏の終わりに咲きます。
芽が出ない、苗がしおれるとき
秋まきでよくある失敗は、まき時期が早すぎて残暑の高温で発芽しないこと、土をかぶせずに光で発芽が止まること、そして水のやりすぎで根元が腐ることの三つです。どれが原因かは苗の姿を見て切り分けます。
立て直しが間に合わないと判断したら、十月中旬までなら迷わずまき直します。無理に弱った苗を育てるより、健康な苗を新しく作るほうが春の花数は多くなります。
| 症状 | 考えられる原因 | 立て直し |
|---|---|---|
| 二週間たっても芽が出ない | 気温が高すぎるか、覆土が足りない | 涼しくなるのを待って土をかぶせてまき直す |
| 芽がひょろ長く倒れる | 日照不足で細く伸びた | 日なたへ出し、土を足して株元を支える |
| 根元が黒くなってしおれる | 過湿による立枯れ | 水を減らし、残った株は新しい土へ移す |
| 葉が黄ばんで育たない | 肥料切れか低温 | 薄い液肥を与え、不織布で保温する |
種まきの手順
スターチスは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
スターチスの種まきでよくある質問
スターチスの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
スターチスの種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
スターチスの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
スターチスの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
スターチスは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
スターチスの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
スターチスの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
スターチスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はスターチスの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。