茎の状態で方法を選ぶ
シンゴニウムは節ごとに気根が出る性質があり、節を含む茎を挿せばほぼ確実に発根します。切り戻しで出た茎を捨てずに挿せば、そのまま株が増えます。水挿しは発根が目で見えて安心ですが、土に移すときに根が傷みやすいので、最初から土に挿すほうが確実です。
どの方法でも気温が二十度を超える時期に行うのが成功の条件です。秋以降に挿すと発根する前に冬が来て腐るので、遅くとも九月上旬に終えます。
| 茎の状態 | 向いている方法 | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 今年伸びた緑の茎で節が二つ以上ある | 土に挿す挿し木 | 5〜9月上旬 |
| 切り戻しで出た短い茎 | 水挿し | 5〜9月 |
| 気根がすでに出ている節 | 気根ごと土に埋める挿し木 | 5〜9月(最も確実) |
| 下葉が落ちて先端だけ葉がある | 先端を挿し木、元は切り戻す | 5〜6月 |
挿し穂の作り方
挿し穂は節を二〜三つ含む長さ十センチほどの茎を選びます。根は節から出るので、下の節が土に埋まる長さにします。気根がすでに出ている節を含めると、発根がさらに早くなります。
挿し穂は一本ずつより三〜五本をまとめて挿すと、どれかが成功します。一鉢に数本まとめて挿せば、そのまま茂った株に仕上がるので見た目も早く整います。
- 節の下で切る
- 節の五ミリほど下で、清潔なハサミで切ります。汁が皮膚に触れるとかゆみを起こすことがあるので手袋をします。
- 下の葉を落とす
- 土に埋まる節の葉を取り除き、上に一〜二枚残します。大きな葉は半分に切って蒸散を減らします。
- 切り口を整える
- 切ったら三十分ほど水に浸けて吸水させます。発根剤があれば切り口に薄くつけると発根が早まりますが、なくても十分根が出ます。
土に挿す手順と発根までの管理
挿した直後は根がないため、葉から水が抜けないよう湿度を保つのが最大のコツです。明るい日陰に置き、土を乾かさずに二〜三週間待ちます。新芽が動き出したら発根しています。
土に挿した場合、根が出るまでは水やりの加減が難しいです。土が乾ききらないよう表面が乾いたら霧吹きで湿らせる程度にし、鉢底から流れるほど与えるのは発根してからにします。
- 清潔な土に挿す
- 赤玉土小粒やバーミキュライトなど肥料のない土を湿らせ、割り箸で穴を開けてから下の節が埋まる深さに挿します。気根があれば気根ごと埋めます。
- 湿度を保つ
- 透明な袋を被せるかペットボトルを切って被せると湿度が保てます。毎日一度は袋を外して空気を入れ替え、カビを防ぎます。
- 直射日光を避ける
- レースのカーテン越しか明るい日陰に置きます。直射に当てると根が出る前に葉から水分が抜けて枯れます。
- 発根を確かめて鉢に移す
- 三週間後に挿し穂を軽く引いて抵抗があれば発根しています。根が三センチ以上伸びたら観葉植物用の土を入れた三号鉢に植え、一週間は明るい日陰で慣らします。
水挿しの手順
透明な容器に水を入れ、下の節が水に浸かるように挿します。二〜三日おきに水を替えれば、一〜二週間で節から白い根が出ます。根が三センチほど伸びたら土に移しますが、水の根は土に慣れるのに時間がかかるので、移植後は特に湿度を保ちます。
- 容器と水を用意する
- 口の狭い瓶やコップに水を入れ、葉が水に浸からないように挿します。葉が水に浸かると腐って水が濁ります。
- 水を替える
- 二〜三日に一度、水を全部替えます。水が濁ったり切り口がぬめったりしたら、切り口を少し切り直して新しい水に挿します。
- 根が伸びたら土へ
- 根が三センチ前後で土に移します。長く伸ばしすぎると土に移したときに折れやすいです。移植後は二週間ほど袋を被せて湿度を保ちます。
水挿しのまま長く育てると根が水に慣れきって土に移せなくなります。根が出たら早めに土へ移すのが失敗しないコツです。
うまく根が出ないときの原因と直し方
挿し木が失敗する原因はほとんどが「腐り」「乾燥」「時期」の三つです。挿し穂が黒くなって柔らかいなら腐り、葉がしおれて乾くなら乾燥、変化がないまま一か月以上たつなら時期が合っていません。
秋に挿して失敗した場合は無理に続けず、親株を冬越しさせて翌年五月にやり直します。失敗した挿し穂は土ごと捨て、同じ土を使い回さないようにします。腐った切り口の雑菌が残っていると、次の挿し穂も同じように腐ります。
| 挿し穂の見た目 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 切り口が黒く柔らかい | 土が湿りすぎ・古い土の雑菌 | 清潔な新しい土に切り直して挿す |
| 葉がしおれて乾く | 湿度不足・直射日光 | 袋を被せて明るい日陰へ |
| 変化がないまま一か月以上 | 気温が低い・節が土に埋まっていない | 気温二十度以上で、節を埋め直す |
| 根は出たが移植後に枯れた | 根を傷めた・移植後の乾燥 | 根鉢を崩さず植え、袋を被せて養生 |
シンゴニウムの挿し木・株分けに使うもの
鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。
- 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
- 規格の目安
- 鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
- 数量の目安
- 3 号ポット 1 個で 0.2L。
肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。
- 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
- 規格の目安
- 口の細いガラス容器。中が見えるもの。
根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。
- よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。
切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。
- 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
- 規格の目安
- 直径 9cm(3 号)。
根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。
- 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
- 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。
シンゴニウムの上手に育てるコツは作物ページに
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