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ビバーナムの苗選びと植え付け

ビバーナムの植え付け|種類の見分け方と根鉢を崩さない植え方

ビバーナムの栽培イメージ

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ビバーナムは種類で性質が大きく違います。まず自分の苗がどの系統かを確かめ、それに合った場所と時期に植えます。

まず自分の苗がどの系統かを確かめる

園芸店でビバーナムとして売られる木は、常緑のティヌス、半常緑のスノーボール、落葉のオオデマリやガマズミなど性質がばらばらです。ラベルの品種名を見て、冬に葉が残るか落ちるか、花が春か初冬かを先に判断しておくと、置き場所も剪定の時期も迷いません。

系統葉の性質開花のころ向く場所
ティヌス常緑11月〜4月冬も葉が見たい生け垣や鉢
スノーボール落葉〜半常緑4月〜5月日当たりのよい庭の主木
オオデマリ落葉4月下旬〜5月広い庭の株立ち
ガマズミ・サンゴジュ落葉または常緑5月〜6月、実は秋実を楽しむ半日陰

スノーボールとオオデマリは花が似ていますが、スノーボールは葉に切れ込みがあり秋に紅葉します。葉を見て見分けます。

植え付けの適期は春と秋の二回

落葉の系統は葉を落とした12月〜3月上旬、常緑のティヌスは寒さが緩んだ3月中旬〜4月か、暑さが引いた10月が目安です。真夏の植え付けは根が傷んで葉を落としやすく、真冬の常緑種は寒風で葉が茶色くなるので避けます。関東平野部なら3月と10月に植えるのが最も失敗が少ない時期です。

苗を選ぶ
枝が下のほうから三本以上出ていて、鉢の底穴から白い根が少し見える苗を選びます。葉が黄ばんで下から落ちている苗は根詰まりか水切れの跡です。
根鉢を崩さない
ビバーナムは太い根が少なく細根が多いので、根鉢はほぐさずそのまま植えます。根がぐるぐる巻いているときだけ、外側を軽く指で崩します。
浅めに植える
根鉢の上面が地面と同じか、一〜二センチ高くなる深さに置きます。深植えすると幹の根元が蒸れて、数年後に枯れ込む原因になります。

穴の大きさと土の作り方

植え穴は根鉢の直径の二〜三倍、深さは根鉢と同じかやや深い程度に掘ります。掘り上げた土に腐葉土を三割ほど混ぜ、元肥(植えるときに土へ混ぜておく肥料)として緩効性の粒状肥料を一握り入れて土と混ぜてから戻します。粘土質で水が抜けない庭では、穴の底に軽石を敷くより、周囲より一〇センチほど高く盛り土をして植えたほうが根腐れを防げます。

穴を掘って土を改良する
掘った土に腐葉土と粒状の元肥を混ぜます。肥料が直接根に触れると根を傷めるので、混ぜた土を穴の底に一度戻してから苗を置きます。
水極めで根と土を密着させる
土を半分戻したところでたっぷり水を注ぎ、泥状にして棒で軽く突き、隙間をなくしてから残りの土をかぶせます。
支柱を添える
苗の高さが八〇センチを超えるなら、風で根が揺れないよう斜めに支柱を一本添えて、麻ひもで幹を八の字に結びます。

鉢に植えるときの容器と土

ベランダで育てるならティヌスやコンパクトなスノーボールが向きます。苗の根鉢より一回り、直径で六センチほど大きい鉢に植え、いきなり大鉢にしないのがこつです。土は市販の花木用培養土か、赤玉土小粒六、腐葉土三、軽石一の配合で水はけをよくします。

鉢の大きさ向く苗植え替えの目安
6号(直径18センチ)ポット苗の一年目翌年の春に7号へ
8号(直径24センチ)高さ50〜80センチの株2年に1回の根の整理
10号以上高さ1メートル超3年に1回、根鉢の外側を削る

植え付け直後にしおれたときの手当て

植えて一週間ほどで葉がだらりと垂れるのは、根がまだ水を吸えていない証拠です。朝に葉を触ってみて張りがなければ、その日の夕方にたっぷり水をやります。葉水をかけて蒸散を抑えるのも効きます。それでも三日以上戻らないなら、根鉢と周囲の土に隙間が空いている可能性が高いので、根元を足で軽く踏んでから水極めをやり直します。

葉の張りで判断する
朝の涼しい時間に葉が垂れていれば水切れ、夕方だけ垂れて朝に戻るなら暑さのせいです。後者は水をやりすぎず、日よけで様子を見ます。
枝先を少し切り戻す
常緑のティヌスで葉が次々落ちるときは、枝先を三分の一ほど切って葉の量を減らし、根の負担を軽くすると持ち直しやすくなります。

植え付け後一年の育て方の流れ

植えた年は根を張らせることが最優先です。花が咲いても枝は切らず、肥料も植え付け時の元肥だけで秋まで様子を見ます。夏に葉が垂れたら水をやり、冬は落葉種なら株元に腐葉土を敷いて凍結を防ぎます。二年目の春に新芽が株全体から勢いよく出てくれば、根付いたと判断して通常の剪定と追肥に切り替えます。

鉢植えの場合は植えた年の秋に鉢底から根が出ていないか確かめます。出ていれば翌春に一回り大きい鉢へ移し、出ていなければもう一年同じ鉢で育てます。

一年目は切らない
花後の剪定は二年目からにします。一年目に枝を減らすと葉で作る養分が減り、根の伸びが遅れます。花がらだけ摘みます。
秋に根の出方を見る
鉢を持ち上げて底穴を見て、白い根が数本出ていれば順調です。真っ黒で柔らかい根が見えたら過湿なので、水やりの回数を減らします。
冬の霜よけ
植えた年の冬は、常緑種は寒冷紗を風上に、落葉種は株元にわらを敷いて根を守ります。二年目以降は関東平野部なら不要です。

ビバーナムの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

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