葉の見た目から原因を切り分ける
ビバーナムの不調はほとんど葉に出ます。穴が空いているのか、粉が付いているのか、色が抜けているのかを見て、虫か病気か環境かを判断してから対処します。
| 症状 | 考えられる原因 | まずすること |
|---|---|---|
| 葉が網目状に透けて茶色くなる | サンゴジュハムシの幼虫 | 葉裏の幼虫を捕殺、殺虫剤 |
| 葉の表面に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を摘み、風通しを改善 |
| 新芽が縮れて黒い粒 | アブラムシ | 水で洗い流す、殺虫剤 |
| 葉がかすれて白っぽい | ハダニ | 葉裏に水をかける |
| 葉先が茶色く縮れる | 水切れ・葉焼け | 置き場所と水やりの見直し |
サンゴジュハムシはビバーナム専門の害虫
サンゴジュハムシはガマズミやサンゴジュ、オオデマリなどビバーナム類だけを食べる甲虫です。四月に葉裏でかえった幼虫が葉を網目状に食べ尽くし、六月に成虫になってまた葉を食べ、秋に枝先に卵を産みます。冬の間に枝先の小さなこぶ状の産卵痕を見つけて切り落とすと、翌年の発生を大きく減らせます。
サンゴジュハムシの成虫は体長六〜七ミリの黄褐色の甲虫で、手で触れるとすぐ落ちて逃げます。六〜七月の朝に株の下に白い布を広げ、枝を軽く揺すって落として集めると効率よく減らせます。
- 冬に産卵痕を切る
- 落葉後、枝先を見て一〜二ミリのこぶが並んでいる部分を見つけたら、その枝先を数センチ切って処分します。
- 四月に葉裏を見る
- 新葉が開いたころ、葉裏に黒っぽい小さな幼虫がいないか確かめます。見つけたら葉ごと摘むか、庭木用の殺虫剤をかけます。
- 食害が広がったら
- 葉の半分以上が食べられても、株は枯れません。幼虫を減らしてから花後の剪定で傷んだ枝を整えれば、七月には新しい葉がそろいます。
うどんこ病と灰色かび病
うどんこ病は五〜六月と九〜十月に、葉の表に白い粉をまいたような斑点が出ます。オオデマリとスノーボールは特にかかりやすく、枝が混んで風が通らない株から始まります。灰色かび病は雨の続く開花期に花房が茶色く腐る病気で、咲き終わった花を早く摘むことが一番の予防です。
うどんこ病は乾燥した日中と湿った夜が交互に来る時期に広がります。夕方の葉水は逆に増やすので、水は朝にやり、夕方には葉が乾いている状態を保ちます。
- 初期は葉を摘む
- 白い斑点が数枚だけなら、その葉を摘んで袋に入れて捨てます。株元に落とすと胞子が残ります。
- 広がったら薬をかける
- 株の三割を超えて広がったら、花木用の殺菌剤を葉の表裏に一週間おきに二〜三回かけます。
- 剪定で風を通す
- 毎年出るなら、花後の剪定で内側の枝を多めに抜いて、葉と葉が重ならない状態にします。
アブラムシとハダニ
四月の新芽とつぼみにはアブラムシが群がり、花房が縮れて開かなくなります。数が少ないうちは水で流すか、指でつぶします。ハダニは梅雨明け後の乾燥した時期に葉裏に付き、葉がかすれて白っぽくなります。どちらも葉裏に水をかける習慣でかなり抑えられます。
| 時期 | 虫 | 対処 |
|---|---|---|
| 4〜5月 | アブラムシ | 水で流す、天敵のテントウムシを残す |
| 7〜9月 | ハダニ | 葉裏に散水、ひどければ殺ダニ剤 |
| 6〜7月 | ケムシ類 | 見つけ次第に割りばしで除去 |
病気でも虫でもない障害の見分け
夏の西日で葉の縁が茶色く焼けるのは葉焼けで、病気ではありません。冬に常緑のティヌスの葉が赤紫に変わるのは寒さによる色づきで、春に緑に戻ります。植え付けの深植えや過湿で幹の根元が黒くなり、枝が一本ずつ枯れていくのは根腐れで、こちらは早く掘り上げて傷んだ根を切り、新しい土に植え直さないと助かりません。
- 葉焼けなら場所を変える
- 葉の縁だけが茶色く、葉裏に虫がいないなら葉焼けです。鉢は午後の日陰へ、庭植えは寒冷紗で西日を遮ります。
- 根腐れは掘って確かめる
- 枝が一本ずつ枯れるときは根元を掘り、黒く柔らかい根を切り落とします。白い根が残っていれば水はけのよい土で植え直して回復を待ちます。
薬をかける前に確かめること
殺虫剤や殺菌剤は、相手を確かめてからでないと効きません。葉が透けるのがハムシの幼虫か、ケムシかで薬の種類が変わりますし、白い粉がうどんこ病かハダニの抜け殻かでも対処が違います。まず葉裏をルーペで見て、動くものがいるか、粉が指でこすれて落ちるかを確かめます。
かけるときは開花中を避け、朝か夕方の風のない時間に葉の裏まで届くようにします。同じ薬を続けると効かなくなるので、二回目は成分の違うものにします。
- 葉裏を見て相手を決める
- 黒い小さな幼虫ならハムシ、毛のある幼虫ならケムシ、赤い点が動くならハダニです。動くものがなく白い粉ならうどんこ病です。
- 開花中は水で流す
- 花に薬がかかると花が傷み、受粉に来る虫も減ります。開花中のアブラムシは水の勢いで流すだけにします。
- 効かないときは成分を変える
- 一週間後に減っていなければ、別の成分の薬に替えます。同じ薬を三回以上続けると抵抗性が付きます。
ビバーナムの上手に育てるコツは作物ページに
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