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ユッカの植え替え

ユッカの植え替え|二年から三年に一度、水はけ優先の用土で行う

ユッカの栽培イメージ

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根詰まりより先に鉢が倒れることが問題になります。重さと水はけで鉢を選びます。

今年やるべきかを決める

ユッカは成長がゆっくりで、毎年の植え替えは必要ありません。下の表に当てはまる合図が出たときだけ行い、それ以外の年は表面の土を新しくする程度で足ります。

背が高くなって鉢が倒れやすくなったときも、植え替えの理由になります。安全のために、その場合は一回り大きく重い鉢へ移します。

株の状態植え替えるかやり方
鉢底の穴から根が出ている今年の初夏に行う一回り大きい鉢へ移す
水が染み込まず表面を流れる今年の初夏に行う同じ鉢で土だけ入れ替える
背が高く鉢が倒れやすい今年の初夏に行う重く安定した鉢へ移す
買ってから2年たっていない行わない表土を新しくして次の年に考える

買ってきたばかりの株もすぐには植え替えません。二週間ほど同じ場所に置いて環境に慣らしてから作業します。

適期は五月から七月

適期は、最低気温が十五度を安定して超えてから真夏の前までです。関東平野部なら五月から七月がちょうどよく、この時期なら傷んだ根がすぐ回復します。

秋以降の植え替えは避けます。新しい根が伸びる前に寒さが来ると、湿った土の中で根が動かないまま冬を越すことになり、根腐れに直結します。

迷ったら、屋外に出して新芽が動きはじめたころを合図にします。芽が動いている株は根も動いているので、切った根の回復が速くなります。

時期植え替えの可否理由
5〜7月最適気温が高く新しい根がすぐ伸びる
8月避ける高温で株が消耗し根が動かない
9月やむを得なければ可10月までに根が動けば冬を越せる
10〜4月行わない根が伸びず湿った土で腐る

用土と鉢の選び方

水はけを最優先にします。市販の観葉植物用の土は保水が高すぎることがあるため、軽石を足して水が数秒で抜ける状態に調整します。

配合を決める
赤玉土の中粒を半分、軽石やパーライトを三割、観葉植物用の土を二割ほど混ぜます。多肉植物用の土をそのまま使っても構いません。
水はけを確かめる
鉢に入れて水を注ぎ、数秒で底から流れれば合格です。表面に水がたまるようなら軽石を足してやり直します。
重い鉢を選ぶ
背の高い株はよく倒れます。陶器や厚手の鉢を選び、鉢底石を多めに入れて重心を下げると安定します。
鉢底石を入れる
鉢の底に軽石を三センチほど敷きます。深い鉢ほど底に水が残るので、この一手間が根腐れを大きく減らします。

受け皿は鉢より一回り大きいものを選びます。水を捨てるときに鉢を持ち上げる必要があるため、扱いやすさも考えて決めます。

植え替えの手順

大きな株ほど作業に力が要ります。乾かしてから抜く、深植えにしない、植えてすぐ水をやらないという三つを守れば、失敗はほとんどありません。

土を乾かしておく
作業の一週間ほど前から水を止め、土を乾かします。湿ったまま抜くと重く、根に土が固まって付いて外しにくくなります。
二人で抜く
大きな株は一人で抜くと倒れます。鉢を押さえる人と幹を持つ人に分かれると安全で、葉で手を切る事故も防げます。
根を確かめる
白か薄い茶色の根は健康です。黒くて指でつまむとつぶれる根は傷んでいるので、清潔なはさみで切り取ります。
同じ深さで植える
幹が土に埋まる深さで植えると、そこから腐ります。元と同じ深さになるよう高さを合わせ、土を隙間に入れます。
数日置いてから水をやる
植えた直後は与えず、三日から五日置いてから与えます。切った根の傷口が乾いてからのほうが安全です。

植え替え後の不調と立て直し

植え替えのあと数週間は成長が止まったように見えます。多くは自然な反応ですが、下の表の左側に当てはまる姿が続くときは手当てが必要です。

症状様子見でよいか手当て
下の古い葉が数枚枯れる様子見でよい水を控えめにして日なたで待つ
葉全体が垂れて戻らない手当てが要る根の傷みを疑い乾いた土へ植え直す
土がいつまでも乾かない手当てが要る水はけのよい土に入れ替える
新芽が3か月出ない手当てが要る鉢が大きすぎないか、光が足りるか見直す

植え替え後一か月は肥料を与えません。切れた根に肥料が触れると傷みが広がり、回復がかえって遅くなります。

大きくしたくないときの方法

同じ鉢に戻す
根を三割ほど切り詰め、新しい土で同じ鉢に戻します。これで大きさを保ったまま土だけ更新できます。
根は初夏に切る
根を切る作業は五月から六月に限ります。回復に力が要るので、気温が上がってから行うと失敗しません。
地上部も減らす
根を切ったら葉も減らします。下の古い葉を数枚外すと、残った根で支えられる量に釣り合います。
その年は肥料を控える
根を切った年は肥料を減らします。伸ばすより回復を優先するほうが、翌年の姿がよくなります。

背丈を抑えたいときは、植え替えではなく初夏の切り戻しで対応します。幹を切ると、その下から新しい芽が出て低い姿に作り直せます。

ユッカの植え替えに使うもの

植え替えは鉢を大きくする作業ではなく、根と土を新しくする作業です。同じ鉢に戻す選択もあります。

数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。

  • 鉢(ひと回り大きいもの)探す言葉「植木鉢 8号 スリット」
    規格の目安
    直径で 3cm(1 号)だけ大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。

    急に大きくすると、根の届かない土が湿ったまま残り、根腐れの原因になります。1 号ずつが原則です。

  • 培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
    規格の目安
    観葉植物用、または多肉・サボテン用。水はけ重視の配合。
    数量の目安
    8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L、10 号鉢で約 15L。

    古い土は粒が潰れて水はけが落ちています。土を替えることが植え替えの目的の半分です。

  • 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
    規格の目安
    軽石。ネット入りなら次の植え替えでそのまま取り出せます。

    鉢底の穴が土でふさがらないようにするためです。ネット入りは繰り返し使えます。

  • 根切りばさみ・割り箸探す言葉「根切りばさみ 園芸」
    規格の目安
    刃の厚いはさみ。根鉢をほぐすのは割り箸や竹串で足ります。

    固まった根鉢は、外側を切ってほぐさないと新しい根が出ません。土をかむので、普通のはさみは傷みます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 同じ鉢に戻すなら、新しい鉢は要りません。根を整理して土を替えるだけで十分です。
  • 鉢底ネットは、スリット鉢なら要りません。

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