鉢と置き場所で間隔が変わる
ユッカは乾いた土地の植物で、太い幹に水をためています。そのため一週間や二週間の乾きでは弱らず、むしろ土が湿ったままの状態に非常に弱い性質があります。
同じ間隔で与えても、鉢の材質と置き場所で乾く速さは三倍ほど違います。下の表で自分の鉢に近い行を選び、そこに書いた読みどころへ進んでください。
| 鉢と置き場所 | 土の乾く速さ | 先に読むところ |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を屋外の日なたに置く | 非常に速い。2〜3日で乾く | 季節ごとの間隔を短めに読む |
| プラスチック鉢を室内の窓辺に置く | 普通。7〜10日で乾く | 季節ごとの間隔をそのまま読む |
| 大鉢に小さい株を植えている | 非常に遅い。土が余っている | 乾きの確かめ方から読む |
| 鉢カバーや受け皿に入れている | 底に水が残り続ける | 根腐れの見分け方から読む |
背の高い株は倒れないよう大きめの鉢に植えられていることが多く、土の量に対して根が少なくなります。この場合は特に乾きが遅くなります。
季節ごとの間隔の目安
間隔は日数ではなく気温と土の乾きで決まります。下の表は八号鉢を室内で管理する場合の目安で、実際には毎回土を触って確かめてから決めます。
| 季節 | 室温の目安 | 水やりの間隔 | 与え方 |
|---|---|---|---|
| 春(4〜6月) | 15〜25℃ | 土が乾いて2〜3日後 | 鉢底から流れるまでたっぷり |
| 夏(7〜9月) | 25℃以上 | 7〜10日に1回 | 朝か夕方に。日中の高温時は避ける |
| 秋(10〜11月) | 15〜20℃ | 2週間に1回 | 少しずつ間隔を空けて慣らす |
| 冬(12〜3月) | 10〜15℃ | 3〜4週間に1回 | 暖かい日の午前に少量だけ |
屋外の日なたに置いた株は、この表の半分ほどの間隔になります。室内と屋外では別の植物と思うくらい水の減り方が違います。
乾き具合の確かめ方
四つのうちどれか一つを習慣にすれば十分です。とくに大きな鉢では表面が乾いていても中は湿っていることが多く、割り箸を使う方法が確実です。
- 鉢の重さで判断する
- 水やり直後に鉢を持ち上げて重さを覚えます。明らかに軽くなったときが与えどきで、大きな鉢では傾けて確かめます。
- 割り箸を差しておく
- 鉢の縁に割り箸を挿しておき、抜いたときに色が濃く湿っていればまだ待ちます。深い鉢では指より確実な方法です。
- 指を土に入れる
- 人差し指を第二関節まで差し込み、湿り気を感じなければ乾いています。表面の色だけを見ると中が湿ったまま与えてしまいます。
- 迷ったら一週間待つ
- 判断に迷うときは与えないほうが安全です。ユッカは乾燥では簡単に枯れませんが、過湿では一度で根を失います。
与え方と受け皿の水
- 鉢底から流す
- 少量を何度も与えるのではなく、鉢底の穴から流れ出るまでたっぷり注ぎます。古い空気と老廃物を一緒に押し出すためです。
- 受け皿を必ず空ける
- 流れ出た水を受け皿にためたままにすると、底の根から腐りはじめます。十分ほど置いてから捨てるのを習慣にします。
- 鉢カバーから出す
- 鉢カバーに入れたまま与えると底の水が見えません。水やりのときだけ外へ出し、水が切れてから戻します。
- 葉の中心に水をためない
- 葉の付け根に水がたまると腐ることがあります。上から水をかけるときは、たまった水を傾けて出しておきます。
葉水は必須ではありません。ハダニ予防に効果はありますが、ユッカは空気の乾燥にはもともと強く、水やりほど重要ではありません。
根腐れの見分け方と立て直し
ユッカの枯れ方でもっとも多いのが根腐れです。幹の下のほうを指で押すと柔らかい、土が湿ったままなのに葉が垂れるという二つがそろえば、ほぼ根が傷んでいます。
| 状態 | 残せるか | やること |
|---|---|---|
| 根の一部が黒い、大半は白い | 残せる | 黒い根を切り、乾いた新しい土へ植える |
| 根がほとんど黒く崩れる | 株元は残せない | 硬い幹を切り取って挿し直す |
| 幹の下が柔らかく臭う | その部分は残せない | 硬い高さまで切り下げて処分する |
| 葉だけ垂れ根も幹も硬い | 残せる | 水切れなので与えて翌日確かめる |
腐りが進んでいても、上部の幹が硬ければそこを切って挿し直せます。全部だめだと判断する前に、幹を上から押して硬い位置を探します。
冬は思いきり回数を減らす
室温が十五度を下回るとユッカはほとんど成長を止め、水を吸う力も大きく落ちます。この時期に春と同じ間隔で与えると、たいてい根腐れにつながります。
冬は三週間から四週間に一度、土が完全に乾いてから少量を与える程度で足ります。乾かしすぎて枯れる心配より、与えすぎを警戒してください。
| 冬の室温 | 水やりの間隔 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 18℃以上を保てる | 2週間に1回 | 生育が続くので土の乾きで決める |
| 15〜18℃ | 3週間に1回 | 午前中に与え、夜までに表面を乾かす |
| 10〜15℃ | 月に1回、少量 | 水より日当たりを優先する |
| 10℃を下回る | ほぼ与えない | 乾かしたほうが寒さに耐える |
冬に与える水は室温に戻したものを使います。冷たい水をそのまま注ぐと根が驚き、春の芽出しが遅れることがあります。
ユッカの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
ユッカの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はユッカの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。